完成を著者とともに喜ぶ
お笑い芸人から編集者へ
編集部 主任補
/ 2023年入社
ストーリーを形にする仕事
異業種経験を経て辿り着いた出版
私は、もともとマスコミ業界に興味があり、大学時代はスポーツ新聞部に所属していました。そこで、読み書きや記事の構成などに携わりとても楽しかったことを覚えています。大学を卒業後銀行に就職し、6年間勤めたあとお笑い養成所に入り、芸人として事務所に所属し3年間活動し、その後前職の出版社に入りました。金融機関向けの出版物を行う出版社で、社史を制作する業務にも携わったのですが、社史とはいっても創業者の自叙伝的なもので、創業者の歩んできた背景が非常に興味深く、「自叙伝の仕事はとても面白い」と感じましたね。そして、個人出版は自叙伝も取り扱うとの事で興味を持ち当社へ入社しました。やはり「幻冬舎」というブランドの魅力も大きかったですね。自叙伝の編集業務は大変面白いです。

表現者の視点
お笑いと編集の共通点
お笑い養成所での経験は、現在の編集の仕事にも活きています。お笑いではネタ作りのためにさまざまなことを学び、知識が増えていきます。編集では、老若男女様々な方々に接しますし、多様なジャンルの原稿に対応するので、お笑い時代に養った柔軟な発想や視点が役立っていると感じます。
お笑いでは、一言の表現の違いが受け手の印象を大きく変えます。例えば、「ああ」と言うのか、「やあ」と言うのか、たった一言で印象が大きく変わるのです。これと同じように、出版においても、原稿の中のたった一字の違いがその作品のニュアンスを大きく変えることがあります。著者がこだわりを持っている部分を尊重し、その意図を理解すること、意図を読者に伝えるベストな表現を考えるのが編集の仕事です。お笑い芸人も著者も同じ、言葉で伝える「表現者」なのだと考えています。

想いに寄り添う編集
個人出版の魅力とやりがい
個人出版は、著者の夢や想いを形にすることができる点でとても魅力的です。本の出版が夢だ、とおっしゃる著者には「全力で寄り添いたい」という気持ちになります。
出版までの過程は楽なものではありませんが、共に取り組み、完成した際に「本当にありがとうございました」と感謝の言葉をいただいたり、「まさに自分のイメージ通りだ!」と喜んでいただけると、大きなやりがいや充実感を感じています。
個人出版の編集者は、何よりも著者とのやり取りを楽しめる方が向いていると思います。コミュニケーションに少し苦手意識がある方でも、思い切って接することで良い関係を築くことはできます。大切なのは、寄り添う熱意や想い。私自身、どちらかというと人見知りですが、著者と良好な関係をいくつも築くことができました。表現者である著者の気持ちに共感し、誠実に、作品と著者と向き合う姿勢が、何よりも重要だと考えています。

幻冬舎メディアコンサルティングの
キャリア採用/アシスタント採用のご応募は、こちらからお願いします。