100年以上も続いてきた出版業界は、その歴史が始まって以来、最も大きな危機を迎えています。
多様なコンテンツを有するがゆえ、新たなメディアとの融合を図るチャンスは果てしなく無限にあったはずの我々は、この間一体何をしてきたのでしょうか。伝統にあぐらをかき、変化に対して鈍感で既存の出版というモデルにこだわり続けているだけなのではないでしょうか。その結果、出版社だからこそ実現可能な価値を社会に提供できなくなっただけではなく、本来は本が果たすべき役割を他のメディアに根こそぎ奪われてしまったのではないでしょうか。
出版社の価値が問われる中、2005年に立ち上げたのが、幻冬舎の財産である本づくりのノウハウを企業ブランディングに活かす幻冬舎メディアコンサルティングです。
私たちは本を、著者の「伝えたいこと」「知らしめたいこと」を読者の「知りたいこと」に変換し、発信するための新たな情報媒体と捉え、さらにテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネットに続く「第六のメディア」と位置付けています。 特に書店が持つ潜在価値については、物理的に立地がよく集客力が高いリテール施設というだけでなく、その顧客属性を「知的好奇心が強く、高いリテラシーを持った人々が集まる情報発信基地である」と再定義することにより、メディアの一端としての地位を確固たるものにできると考えます。 本を書くのは著名人の専売特許ではありません。今は無名でも、これからの日本を支える会社、組織、人はたくさんいます。私たちは創業以来、そんな「本にする魅力があるもの」を求めて、新たな価値を社会に対して投げかけて来ました。その作業は、人間だけが持つ「想像力」によって可能になるものです。
私たちは2023年で、設立から19年目を迎えます。その間、実に2,000社を超える企業の皆様とご一緒してきました。
今後も、組織として想像力を高めながら、本を他のメディアと融合させ新たな展開を図るなど、常に新しいチャレンジを果敢に成し遂げるメディアコンサルティング企業を目指します。