全国の富裕層から運用依頼が殺到!事業を急拡大させた企業出版の「費用対効果」とは? vol.3
弊社主催の書籍マーケティングWEBセミナーでは、2020年9月よりクライアント(著者)をゲストとしてお招きし、出版の効果を「本音」で語っていただく特別編を開催しております。本稿はその書き起こしです(vol.2はこちら)。第3回目のゲストは、『株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座』の著者、原田茂行氏です。大和・日興・野村という日本の三大証券を渡り歩き、現在はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として活動する原田氏が、なぜ書籍出版に至ったのか。出版後、実際にどんな成果があったのかを、赤裸々に語っていただきました。聞き手は、株式会社幻冬舎メディアコンサルティング取締役・営業局長の佐藤大記です。
ゲスト講師
原田茂行 氏
IFA 自由が丘財産コンサルタンツ合同事務所代表 一般社団法人 シニアウェルスライフ協会代表理事 青山学院大学経営学部卒業後、大和証券営業課長、日興証券、野村證券でのファイナンシャルアドバイザー経験を経て、2010年に独立しIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)となる。日本証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト。 投資雑誌『株主手帳』毎月連載中。囲碁3段。
※本稿は2021年11月16日にオンラインで開催された『本を作って、顧客を増やす~「書籍マーケティング」WEBセミナー~クライアント(著者)がゲストで登場!特別編《第3弾》』をもとに編集したものです
本の表紙のおかげで名刺代わりの一冊になった
佐藤:紹介という話が出ましたが、紹介ビジネスで成果が出たというエピソードはございますか。
原田:「一般社団法人シニアウェルスライフ協会」を立ち上げまして、昨年の10月から本格的に高齢者の方に老人ホームを紹介するという事業を始めています。それに付随して高齢者の方がお1人さまだったら保証人になってあげたりとか、葬儀からお墓、相続対策、遺言といったことをやったりするビジネスを立ち上げているところなんです。それをやるにあたってもやはり本を書いているというだけで信頼が得られるというところはありますね。お客様ができそうだというときに、本を差し上げるという形ですね。
佐藤:またひとつご質問させていただきたいんですけど、今まではどちらかというと本を読んでいただいたお客様が原田さんの思想とか考え方、スキームってところにすごく共感してくださって、新規顧客の獲得につながったという話でした。ほかにも名刺代わりの1冊としても使っていると伺いましたが、うまく機能した例はありましたか。
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原田:書籍の帯に「大和・日興・野村を渡り歩いて~」と載せていただいているので、この文言だけで経歴が一発でわかってもらえるので名刺代わりになっているというところは大きいです。自分で「大和や日興で働いていて……」とか、「1660万円が12億5000万円になったんです」ということは、初めて会った方にはなかなかいいにくいですよね。でも本に全て書かれているので、それを見たらわかってもらえるというのはあります。この表紙を見た瞬間に、私の経歴が理解してもらえる、というわけです。
佐藤:そういう意味でかなりお役に立てたということですか。
原田:そうですね。実はこういうことは当初、何も考えていなかったんです。でも、いろんなビジネスを立ち上げていくなかで、この本の表紙をちょっと見せただけで、すぐ理解してもらえるというのはすごくいいですね。
赤裸々に書くことで読者の心をつかむことに成功
佐藤:原田さんのイラストなんかも載せていて人となりや雰囲気もわかる形ですよね。ここの部分に関しては、社員の方や同業者の方からの評判ってどうでしたか。
原田:今、IFA業界って、2000~3000人ぐらいいるんです。その同じIFAが今、かなり購入してくれていて、私の話を聞きたいという方やこれからIFAになりたいという方から問い合わせがあるなど、副次的な効果が得られています。
実は、あるきっかけで10年ぶりに野村証券の方に連絡したら、私の本を買って読んだという方がいたんです。ほかにも、うちのアイ・パートナーズフィナンシャルのIFAが読んでいるとか、他の知らない証券会社の方が読んでいるというのは結構聞きますね。
これが私にとって何がいいのかというところなんですけども、私が事業を立ち上げている一般社団法人シニアウェルスライフ協会は高齢者ビジネスを中心にやっています。老人ホームの紹介からIFAに頼んだら一気通貫で資産運用だけではなく、人生の最後まで面倒見ますよということで。その場合に、アイ・パートナーズフィナンシャルもIFAをどんどん増やしていきたいというところがありますので、うちでやっていれば老人ホームの紹介などいろんなことができますよ、と。
例えば、高齢者が「おひとりさま」だったら実は一番密接に繋がっているのはIFAである可能性があるんですよ。しょっちゅう連絡をするから。そういう意味で、IFAが地域の高齢者の担い手になりうるというわけなんです。
こういったビジネスを立ち上げている途中なんですけど、これを他の証券会社の方とかIFAを含めて利用してもらいたいということを今は目論んでいるわけです。そのときにやはり私の本を読んだというだけで完全に信頼度が高まります。しかも人となりをすでにわかっていただけているというのも大きい。私、本の中でうつ病になったことも書いているのですが、意外とこういう話は共感してもらえるんですよね。そういった意味でも同僚とか同じ業界の人に読んでもらって自分の知名度が上がったのは良かったなと思っています。
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佐藤:書籍の中ではかなり自己開示されていいますよね。赤裸々にご自身の経験を語っていただいているし、「株講座」とあってノウハウだけにとどまっていない。原田さんのバックボーンとなる部分も書かれています。
原田:一般的な株の指南本はチャートがこうだからこう、ということがよく書かれていますが、そんなのは面白くないと思うんですよ。だから半分近くうちの父が大損したとか、そういうエピソードも含めた話を書いたのがよかったんじゃないかなと思います。
佐藤:確かに同じ境遇を得られるというのは読者からすればいいですよね。
原田:そうですね。大和、日興、野村にいたときの若干暴露的なこととか、苦労した話とかも書いています。
佐藤:業界の中での認知とポジショニングというところはかなり確率というか、一気にのぼっていったという感じですね、イメージとして。