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入塾の問い合わせが5倍以上! 親をターゲットにした「医学部受験」本でブランディングに成功…TMPS医学館の長澤潔志氏が語る出版の絶大効果 vol.4

著者:GMCブランド戦略室

幻冬舎メディアコンサルティング主催の書籍マーケティングWEBセミナーでは、2020年9月よりクライアント(著者)をゲストとしてお招きし、出版の効果を「本音」で語っていただく特別編を開催しております。本稿はそのセミナーの書き起こしです(vol.3はこちら)。第5回目のゲストは、医学部受験専門予備校・TMPS医学館の長澤潔志氏。医学部受験の実態を赤裸々に暴き業界を震撼させた『医学部受験の闇とカネ』(2011年刊行)の制作秘話や出版効果について語っていただきました。聞き手は、株式会社幻冬舎メディアコンサルティング取締役・営業局長の佐藤大記です。

ゲスト講師

長澤潔志

http://www.tmps-1489.com/

神奈川県出身。日本大学大学院修士修了。東京農工大学大学院博士課程を中退後、国立感染研究所にて緑膿菌(病原菌)の研究に従事。アメリカン・ソサエティ・オブ・マイクロバイオロジーなどに研究論文を次々と発表する。その後、大学・専門学校・予備校などで教鞭をとり、教師歴は30年以上。現在、医学部受験専門予備校・TMPS医学館代表取締役として、その独特な教育法をもって、医学界に優秀な人材を送りこんでいる。主な著書に『偏差値40からの医学部合格術』、『医学部一発合格!直前1カ月集中勉強法』、『[改訂版] 医学部受験の闇とカネ』(幻冬舎メディアコンサルティング)、『病態栄養学双書』(共著/第一出版)などがある。

※本稿は2020年12月18日にオンラインで開催された『本を作って顧客を増やす~「書籍マーケティング」WEBセミナー 特別編《第5弾》』をもとに編集したものです。

涙を流して共感する親たち

佐藤:長澤さん、出版記念セミナーもされましたよね。そこでは涙を流す親御さんも多かったと聞きました。

長澤:はい。何人かの親御さんとセミナーで会いましたが、その場で涙を流しながら、「先生がおっしゃる通りのことが、うちの家庭でも起きています」「今度子どもを連れて行くのでぜひお願いします」というお母さんは多かったですよ。それで、連れて来てもらったら、これがなかなかすごいのですよ。勉強どころではない。隣にいる親に背を向けて座って斜に構えているわけです。

佐藤:その子のお父さんはお医者さんなのですか。

長澤:そうですよ。お父さんにもう一人の女性ができて家庭が崩壊しているというパターンも結構あります。だいたい、そういった家庭の母親は献身的なのです。それでも向き合っていくうちに母親も子どもも笑うようになってきます。この瞬間はやっぱりうれしいですよ。もうねぇ、目と目を合わせるようになってくれるというのはすごいですから。その子は2浪して歯学部に受かって、3浪で医学部に受かりました。

佐藤:歯学部に受かったあとも頑張って医学部に行ったのですね。

長澤:はい。「どうする?」と聞いたら、「もう1回やってみようかな」と言ってきました。ほかには家庭が崩壊してしまってお母さんだけになって、「予備校に払うお金がないのでやめさせていただきます」と言ってきた方もいました。でも、私は止めました。「余計なお節介かもしれないけどこの子は預からせてくれ」と言って。本人も泣きながら「続けたいです」って言うから、見捨てるわけにいかないじゃないですか。

こういうケースはいくつかありました。「お金もいらないからうちで面倒みさせてくれ」といって預かったケース。お母さんたちは「そんなことってあるのですか」と驚いていましたが、彼らはしっかり卒業して医者になっています。ある子は救急医をしています。

佐藤:すごいですね。

長澤:「先生、恩返しがしたい」と言われるのですけど、「そんなことはしなくてもいい。今はコロナで大変な時期なのだから、そこで頑張っていることが何よりの恩返しだよ」と。立派になってくれて本当にうれしいですよ。

佐藤:その方々の人生を変えているわけですものね。

長澤:はい。73歳になって、本当にいい仕事をしているなあとしみじみ感じています。


本と合わせてパンフレットも作成

佐藤:私どものほうでは、勉強法の本も作らせていただきましたが、全体を通じた効果はどうでしょうか。

長澤:ありました。ちょうど入試の1カ月ほど前に出版したじゃないですか。この時期はおもしろいことに勉強をやっていない子ほど赤本(過去問)をやりたがるのですよ。予備校の先生たちからも「赤本をやれ」とバカの一つ覚えのように言われている。

でも、赤本というものは本来「過去にこんな問題が出たので解いてみた結果、その点数なら希望の大学に受かる確率が高いです」ということを知るためのいわば「判断材料」なんですよ。だから赤本をやったからといって力がつくわけではないのです。

この11カ月、12カ月でやってきた問題の中で、バツになったところを集中的にやることが大切なのです。それを書いたのが『医学部一発合格! 直線1カ月集中勉強法』です。

佐藤:そうですね。それで、2016年には処女作の『医学部受験の闇とカネ』を改訂版ということでアップデートして出版していただきましたが、こちらの狙いはなんだったのでしょうか?

長澤:やっぱりこれが一番親子関係について書いてあるので、ぜひ親子関係を改善してもらいたいという思いが強かったのです。これに共鳴してくださる読者の方が多いのは本当にうれしいですね。

佐藤:世に出ている本とは一線を画した内容で、本当に読んでいただければわかると思います。それから、実は幻冬舎では2017年に入学案内をプロデュースさせていただいています。私からこれを出した経緯をご説明させていただくと、医学部の予備校は資料請求が多いのです。各校の資料も年々ゴージャスになっているように感じるのですよね。その中で、自分たちの理念をしっかり伝えていったほうが良いということでご提案させていただいたわけです。

長澤:これは素晴らしかったですね。例えば、高級車を買うと、毎年そこからカタログが届くじゃないですか。その感覚に近いのではないでしょうか。すごく綺麗に芸術作品のようにまとめていただきました。文章はもちろん、写真の構成から何から、本当によくできたパンフレットだと思いますね。

佐藤:結構、入塾の後押しにつながっていますか。

長澤:もちろんです。

佐藤:これまでの資料は結構分厚かったですよね。

長澤:あれは流行りがあります。どんどん減らすところと、どんどん膨らますところと2つに分かれるのですが、私は膨らます方向にいった。でも一度原点に戻ろうと思ったのです。これを読んだときに、人はどんなふうに感じるのかを見つめ直そうと。それを幻冬舎の担当編集の方に伝えたらとても共感してくださった。

過去の本をアップデートするメリットとは

佐藤:ありがとうございます。そして、2021年1月には『医学部受験の闇とカネ』の改訂版を出版していただきますが、その狙いはどうですか。

長澤:ぜひ読んでもらいたいですね。

佐藤:前回が2016年に出されて、4年振りの改訂版ということになりますが、変えたところはどのあたりでしょうか。

長澤:ここ数年で、生徒たちの気質が変わってきています。10年前と5年前では全然違います。きっと親御さんたちもそれは感じていると思います。その中でその子たちをどうすれば成長させることができるかということを書いていますから読んでほしいなあ。

佐藤:そうですね。時代に合わせて内容を変えていきながら、書店には常にシーズンに位置づけて並べていくという戦略ですよね。長澤さんの思いとか考え方を一人でも多くの親御さんに伝えていくためのツールとして、私たちも制作させていただいています。本当に今日はありがとうございました。

セミナー書き起こしはここまでです。当日のセミナーでは、この後、Q&Aコーナーに移行し、リアルタイム視聴者からの様々なご質問に対し、長澤氏より企業出版の体験談をもとに「本音」でご回答をいただきました。

「出版するまでの期間や打ち合わせ回数を教えてください。」「出版後の同業他社の反応は?」―――等々。

その内容は録画版ですべて視聴いただくことができます。

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