経営者向け

黒字倒産を防ぐ方法はたった一つ

黒字倒産といえば、以前は金融機関の貸し渋りが原因でつなぎ資金が用意できずに起きるイメージでした。

しかし、昨今の黒字倒産は様相が変わりました。マネーフローは健全で売上も十分にありながら、人手不足によって業務を続けることができずに起きる黒字倒産が増えているのです。

労働人口の減少とともに、働き方への考えが変わり、若い人材がなかなか定着しないのはなぜなのか。単純に賃金の引き上げだけでは回避できない実態を探ります。

黒字でも人手不足で倒産する企業

廃業が急増しています。中小企業庁は2018年1月に「中小企業・小規模事業者政策について」の中で今後10年間で70歳を超える経営者は245万人以上になり、日本企業全体の3分の1に相当する127万社に後継者がいないことを指摘しています。

業績は好調なのに廃業を選択せざるを得ない中小企業はすでに続出しており、中小企業庁が指摘するように10年の間にさらに爆発的な速度で廃業が進むと見られます。

労働人口の減少はもはや歯止めがきかず、中小企業の採用ハードルはますます上がり、企業は黒字経営を続けていながら廃業せざるを得ない状況に追い込まれるのは必至といえます。

長期に渡って安定している黒字経営だけでは、求職者に対する訴求力があるとはいえません。黒字倒産を回避して人材を定着させるには、この企業で力を発揮して活躍したい、この会社を継ぎたいと思わせる、金銭ではない部分の魅力を作る必要があります。

優秀な人材の退職理由とは

高い採用のハードルを乗り越えてせっかく優秀な人材を採用したのに定着してくれない、すぐに退職されてしまうというケースは少なくありません。

給与面でも待遇面でも優遇して大切にしていたはずなのに、今後の社を背負ってくれると期待していた人材が退職してしまうのには、いくつかの理由があります。

まず一つ目に離職に至る理由は「不満」や「不安」といった心理的な衛生要因が多くあります。苦痛を避け、安心して安全に生きていきたいと思う心理から、休日や給与への不満、人間関係や環境への不満、将来性への不安など、「避けたい」と思う衛生要因が原因になります。これは優秀な人材だけでなく平均的な社員にも起こりうる状況です。

そしてもう一つ大切なのは、優秀な人材にはこれに加えて「満足度」という部分が離職を決定づける要因であることを意識しなければいけません。満足度は業務に対する評価で得られる部分もありますが、評価の対価として賃金を引き上げればよいかというと、そうではありません。単純な賃金の引き上げだけでは、優れた能力を持って企業を牽引できる人材は逃げてしまいます。

満足度を上げるには、例えば優秀な人材の能力を発揮して新しい提案を実行できる風土、会社の方向性への共感、多様性のあるキャリアの選択肢など、給与待遇以外での要素の付与が必要です。魅力があり飽きの来ない日々が過ごせる企業であることは、満足度を左右する大きなポイントです。

優秀な人材にとって魅力的な企業であることこそが、黒字倒産を回避して人材を根付かせる不可欠な要素なのです。

魅力ある企業ブランドの構築が必要

魅力のある企業を目指すには、自社のビジョンの明確化が大切です。企業ブランドのイメージを社内ではっきりと共有し、スローガン的ではない明確な方針を描くことで、企業のブランドイメージが構築されていきます。

優秀な人材にとって、給与は要素の一つに過ぎません。自分の能力を活かして思い切り働き、刺激を感じながら自分自身をブラッシュアップできる場所を求めています。その中で、企業ブランドの構築は不可避といえます。

具体的にまず必要なのは、優れた目線ならではの新しい提案や画期的な考えを活かせる風土の構築です。前例主義や年功序列を撤廃し、上下の風通しを良くして、小さな意見にもきちんと耳を傾けて受け入れる姿勢が大切です。

次に、強く共感し興味関心を引くビジョンを共有することです。会社が一体どこを目指し、なにを求めて進もうとしているのか、経営者のビジョンをしっかりと共有することで、知的好奇心を満たされ、満足度が上がります。

そしてなにより大切なのが、多様なキャリアプランでしょう。優秀な人材はマルチタスクで様々な業務をこなすことができます。お仕着せの昇進ではなく幅広い視野からのダブルジョブ、トリプルジョブを提案することにより、期待と信頼、そして刺激を与えることができます。

まとめ

人材は一人離職すると企業が受けるダメージは一人分ではなく実際にはその不足を補い、様々な付随業務をこなすため200%以上のダメージになると言われています。離職率を下げ、優れた人材を社内に根付かせるには、金銭面以外の魅力ある企業ブランドを作ることが大切です。

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