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少子化のなか「予備校業界」で顧客を勝ち取る方法

著者:GMCブランド戦略室

大学受験予備校業界は現在、衰退していると言われています。
「少子化で生徒が減っている」—―
「少子化」と言われると、太刀打ちできないと思われるかもしれません。

しかし、本当に集客のためにできることはないのでしょうか。
今回は、予備校業界の現状と集客の方法を解説します。

予備校業界の現状

一年間を通して学習を行う現代の進学予備校と同じような予備校ができたのは明治21年の頃です。 明治27年に高等学校令が制定され、高校進学を希望する人が増えると、東京を中心に続々と予備校が誕生。第二次世界大戦中も多くの予備校は存続し、昭和35年頃から受験戦争が激化すると浪人して合格を目指す者も増え、盛況になり予備校の数は増えていきました。

しかし、現役合格志向の高まりや少子化が原因で、平成2年をピークに数を減らしつつあります。
ひと昔前に予備校業界で首位を独走していた『代々木ゼミナール』は、少子化と浪人生の減少の影響を受け、事業を大幅に縮小。2014年に、2015年度以降全国27校のうち20校を閉鎖する方針を明らかにしました。

騒がれている「少子化」ですが、実際どのくらいの人口が減少しているのでしょうか。
例として、現役で大学受験をする18歳の人口を、10年ごとに見てみましょう。
総務省統計局の調査(http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2.htm)では、1996年は約171万人いた人口が、2006年は約132万人、2016年は約123万人と、どんどん減っています。

少子高齢化が進む国内市場の動向を受け、教育業界では生き残りをかけた再編が加速しています。 2006年10月に「東進ハイスクール」を展開するナガセが中学受験大手の四谷大谷を買収。また、同2006年10月、ベネッセHDが首都圏で予備校を展開するお茶の水ハイスクールを買収、翌2007年6月に東京個別指導学院を連結子会社化。2009年10月には持株会社制に移行しました。

予備校の集客戦略

では、そのような現状のなか、どのように集客していけばよいのでしょうか。
集客のためには、受験生や受験生の保護者に、知らしめていかなければなりません。
そこで、集客方法をご紹介します。

1. 差別化ポイントを決める
まず、集客する前に、予備校の強みを明確にしましょう。
受験生や保護者は、いくつもある予備校の中から、通う予備校を選んでいます。
おそらく、予備校を1校しか知らないで、そこに決める人は少ないのではないでしょうか。
では、予備校を決めるとき、受験生や保護者は何を判断材料としているのでしょうか。
立地(自宅から通いやすいかどうか)や費用もその一つですが、 「他社とはどこが違うのか」「他社よりどんなところが良いのか」。

そのため、どこが他社と違う良いところなのかを差別化する必要があるのです。
指導方法も、個別指導、集団指導、映像授業などさまざまな種類があります。
また、どのような講師を採用しているか、どのような指導方針か、どのような設備があるか……。
このように、力を入れている部分を明確にしましょう。

2. 集客方法 差別化ポイントが決まったら、集客の準備に取り掛かります。
集客には大きく分けてオフラインとオンラインがあります。

●オフライン
チラシ、看板、パンフレットなどがあります。
チラシや看板は、まず知名度を上げる場合に有効です。
しかし、チラシや看板では情報量も限られます。
また、多くの人に知ってもらえる反面、ターゲットとなる人にピンポイントに届けることはできません。
その場合、パンフレットを使えば、情報を求めている人に詳細な情報を届けることができます。
予備校に入学する意志のない人に情報を伝えるより、予備校入学を決めて予備校選びをしている段階の人に情報を伝えるほうが、確度が高くなります。
また、パンフレットではチラシや看板の量に、情報量に制約がありません。小冊子にすれば、多くの情報を載せることも可能です。
予備校入学希望者に配布するパンフレットを、差別化ポイントなどの魅力を紹介するこだわったものにするのも一つの手でしょう。

●オンライン
ホームページやSNS、SEOやリスティング広告の方法があります。
ホームページもパンフレットと同様に、予備校の魅力を際限なく紹介することができます。
そのなかでも大事なことは、以下の3つです。
①予備校の魅力を分かりやすく伝える
②合格実績を目立つように掲載する
③目玉となる講師の写真とプロフィールを掲載する

また、SEO対策を行い、検索して集客することも重要となります。

「差別化→集客ツール準備」のステップが重要

集客が危ぶまれている今だからこそ、しっかり集客対策をする必要があるのです。
集客のためには、集客のツールを考えるだけでは結果に結びつきません。
差別化するポイントを決め、予備校の魅力を確立してから、集客のツールの準備をしていくことが重要なのです。

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