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BtoB企業のリクルーティング対策! ~就活生への伝え方~

著者:GMCブランド戦略室

近年、就職活動は「売り手市場」の真っただ中にあります。
5月19日、文部科学省と厚生労働省が共同で調査する「大学等卒業者の就職状況調査」が発表されました。2016年3月に卒業した大学生(学部)の4月1日時点の就職率(就職者数÷就職希望者数)は、前年比0.6ポイント増の97.3%。昨年に引き続き、1996年の調査開始以降の最高値を記録しています。

さらに、卒業者全体に占める就職者の割合も72.0%と同じく1.7ポイント上昇しました。学生にとっての就職環境は、かなり良好な「売り手市場」だったと言えるでしょう。
そのような状況に比例して、企業の採用意欲も高まる一方です。

9月に入り、就職先を決める学生も増えてきている時期になりました。
今年の状況を踏まえ、そろそろ来年度の採用活動の計画を立て始めている企業も多いのではないでしょうか。

今年度の就活生人気企業

【文系総合】
第1位 全日本空輸(ANA)
第2位 JTBグループ
第3位 日本航空(JAL)
第4位 三菱東京UFJ銀行
第5位 東京海上日動火災保険
第6位 三井住友銀行
第7位 エイチ・アイ・エス(H.I.S.)
第8位 みずほフィナンシャルグループ
第9位 損害保険ジャパン日本興亜
第10位 伊藤忠商事

【理系総合】
第1位 ソニー
第2位 味の素
第3位 資生堂
第4位 明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)
第5位 サントリーグループ
第6位 トヨタ自動車
第7位 東日本旅客鉄道(JR東日本)
第8位 カゴメ
第9位 アサヒビール
第10位 東海旅客鉄道(JR東海)

トップ3は、文系理系問わずBtoCの企業が名を連ねています。
10位までを眺めてみても、就活生に直接関わりのあるBtoC企業の割合が多いのは明らかです。一方で、文系10位に入っている伊藤忠商事はBtoB企業ですが、例年多くの就活生が目指す人気企業の一つです。
つまり、就活生に選ばれるために最も必要なのは、就活生へ向けた情報発信に他ならないと言えます。

BtoB企業の特徴の一つとして、サービスが形に見えにくいことが挙げられます。
BtoC企業が目に見えるサービスをエンドユーザーに提供することが多く、就活生もサービスの魅力に惹かれ、「自分もあのようなサービスを作りたい」といった観点で選ぶことが多くなっています。
そのためBtoB企業の「目に見えない」魅力を伝えるのは非常に難しいことなのです。
一方で、就活生の中には「特に行きたい企業がない」という学生も多くいます。そのような学生もまた、目に見える魅力的なサービスを持つ企業を「とりあえず」受けていることを忘れてはなりません。

その中でBtoB企業がやらなければならないのは、目に見えないサービスの「可視化」です。
しかし、「自社のサービスを一言で表すことができない」といった悩みを抱えているのが現状ではないでしょうか。そこで効果的なのが、多くの文章によって本質的な魅力を伝えることができる「書籍」によるブランディングなのです。

書籍出版というPRでリクルーティングに成功した企業

 

例1:株式会社マーズフラッグ 様
『世界を変えるITクリエイターの力』

こちらの会社様は、書籍を通じ、クリエイターが持つ可能性と、そこに世界を変える力があることを、多くの人達に知ってもらうことを目的とし、書籍の制作がスタートしましたが、「アスキー」等有名雑誌でも紹介され、企業のブランド価値向上に成功し、また理念に共感した読者からの中途・新卒採用応募が増加にもつながり、リクルーティングに大きく貢献しました。

 

例2:西村社会保険労務士事務所 様
『日本で一番大きい社労士事務所の秘密』

こちらの事務所様は社会保険労務士事務所としては珍しく、全国各地に拠点をもっています。そのため所員も数多く必要で、新卒採用・中途採用ともに求人情報サイトなどを利用し、積極的に採用活動を行っていましたが、満足いく採用ができていない状況でした。

出版後は、本を読んだ学生からの問い合わせが増加し、一番の目的であったリクルーティングに目に見える大きな効果を発揮しています。応募数も更に増加し、全国各地で優秀な人材を採用することに成功しました。

また、上記の効果に加えて、長い間訴え続けてきた「社労士は安定職業ではなく成長職業」という信念を業界内に知らしめることができ、多くの反響をいただいています。
このように、採用活動と会社のブランディングは密接に関わっています。

 

例3:日本郵便株式会社 様
30000人のリーダーが意識改革! 「日本郵便」流チーム・マネジメント講座

小泉政権による郵政民営化政策により、2007年に“官から民へ”移行した日本郵政グループ。しかし、民営化後も“官”の時代のイメージが根強く、良くも悪くも古風な体制の企業として見られてしまうことが多くありました。そこで、成果を上げている独自のリーダー研修を紹介することで、旧来の企業イメージを覆し、優秀な人材の採用にも役立てたいとの思いから出版に至りました。
まだ出版されて間もない書籍ですが、すでに売れ行きも好調で、多くの反響が期待されています。

 

このように、一言では表せない自社の理念や仕事内容を十二分に伝えるために、書籍の出版は大変効果的な手法です。
まずは就活生に自社を知ってもらうことが、BtoB企業の採用活動では最も重要となります。その第一関門を突破する選択肢の一つとして、書籍を出版することも検討してみてはいかがでしょうか。

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