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書籍で変える!業界に対する学生のイメージ

著者:GMCブランド戦略室

昨今の新卒採用は「売り手市場」と言われており、企業もそれに合わせてインターンシップをはじめとした積極的な採用活動を行っています。
ですが実際のところ、人材獲得に苦戦を強いられる業界は決して少なくはありません。
その原因のひとつには、依然として強い学生の「大手志向」が挙げられます。
規模の大きさによる安定感はもちろんのこと、CMなどメディア展開も多い分、就職先として真っ先に選ばれるのも自然と言えます。
では、今後中小企業が優秀な人材を獲得していくためには、どのような採用活動を行っていけばよいのでしょうか。
今回は【IT業界】に着目し、「書籍」を活かした採用プロモーションについてご紹介します。

学生の志望する企業とは

先ほども述べた学生の「大手志向」には、規模や知名度に加え、「何をしているのか分かりやすい業界」が人気の傾向にあります。
株式会社ディスコが、2017年卒の学生を対象に行った調査によると、就職先として志望している業界(複数回答可)の比率は、上から多い順にメーカー(54.6%)、金融(32.5%)、商社(25.6%)という結果になりました。
BtoC企業が人気の中で、IT・情報処理は18.4%と、上位のメーカーに比べ約3分の1の割合です。 他業界より志望度が低い背景には、学生の抱く業界へのイメージがあります。
同社のIT業界に対するイメージ調査では、「働きやすい(残業や休日出勤が少ない、福利厚生が充実)」と答えた学生が全体の4.4%、「安定している」が8.8%、「就職先としてのステータスが高い」が9.5%と、主に働き方の面を気にする声が目立ちます。 社会経験のない学生にとって、こうした要素や、世間一般のイメージが判断の基準になることは珍しくありません。

しかし、実際にIT業界で働く方々にお話を伺うと、福利厚生や働き方を改革している企業も多いとのこと。
「家に帰れない、土日も出勤する」という“キツイ”イメージを持たれがちではありますが、週休2日制を徹底し、社員のワークバランスを重視するIT企業が存在しているのも事実です。
また、「将来性がある」(39.9%)、「実力主義・能力主義(37.9%)」、「優秀な人材が多い(31%)」という結果が示すように、今後どんどん成長していく業界であり、切磋琢磨しつつ自分のスキルを高めていけます。
IT企業に求められるのは、業界そのもののマイナスイメージとの「差別化」をはかり、こうしたプラスのイメージを深く訴求していくことです。 マイナスのイメージを払拭し、やりがいを伝えていく媒体として、「書籍」は大きな効果があります。

近年「仕事」を題材にした書籍は注目度も高く、ストーリー形式やノウハウ形式など、打ち出し方もバラエティに富んでいます。 テレビや雑誌、インターネットと比較した情報量の多さもメリットです。
求人広告だけでは実現できなかった他社との差別化や、信頼感の醸成は、書籍ならではの効果と言えます。
「今の学生は書店で本を買うのか」といった声もよく聞きますが、書店流通に限らず、使い方は様々です。
例えば、説明会で配布することで、採用試験を受ける学生に深い理解を促せます。
特に採用開始前の、大学や人材会社主催の集団説明会の場合、業界に対し関心の高い学生からそうでない学生まで不特定多数が集まるため、早期からマイナスイメージの脱却、学生の確保に繋げることができます。
「企業の出している書籍を読み込んでいること」自体が面接の際にアピールとなるため、学生も自ら読み進めることが多いです。

今後の採用活動は、同業他社とは異なる「自社の強み」を、学生に分かりやすくアピールしていく必要があります。
業界に対する理解を促し、自社のメッセージを伝えることのできる書籍という媒体を、採用のプロモーションに活用してみてはいかがでしょうか。

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