読者が書籍を選ぶときに注目する3つのポイント
今年、どんな書籍を読みましたか?
12月1日、2016年のトレンドをあらわす「年間ベストセラー(日販調べ)」が発表されました。
文学受賞やテレビ番組がきっかけとなり、 さまざまな書籍がブームになった今年、 どのような書籍がランクインしているのでしょうか。
以下が年間ベストセラーベスト5です。
2016年ベストセラー(日販調べ)
- 天才 (石原慎太郎著、幻冬舎)
- おやすみ、ロジャー(カール・ヨハン・フォルセン・エリーン著、三橋美穂訳、飛鳥新社)
- ハリーポッターと呪いの子 第1部・第2部 特別リハーサル版(J.K.ローリング著、ジョン・ティファニージャック著、ソーンジャック・ソーン著、 松岡佑子訳、静山社)
- 君の膵臓をたべたい(住野よる著、双葉社)
- 嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社)
いかがでしょうか。 読んだもの、聞いたことがあるものも多いのではないのでしょうか。
書籍を選ぶときに読者が注目する3つのポイント
書籍を選ぶとき、注目するのはどのポイントですか?
本コラムでは、出版社が“読者に選ばれる”書籍づくりにおいて意識しているポイント、 つまり、読者が書籍を選ぶときに注目しているポイントをご紹介します。- タイトル
- 書籍コンテンツ
- 新聞・雑誌の書評・広告
書籍を購入する判断の最大のポイントはずばり、タイトルです。
恐怖を煽る、意表をつくタイトルや、 自分のためになる知識を得ることができるだろうと想像させるタイトルは、 読者の興味をかきたて、瞬時に心を掴むことができるのです。
そうなると、読者の視界に入ることが大切であり、 棚のどこに陳列されているかが問題になってきます。
書店での陳列位置は書店員の判断によって決まりますが、 書店員もすべての書籍を読むことは難しいので、 陳列の判断にもやはりタイトルが重要になってくるのです。
また文芸書の場合は、タイトルと同等に著者名で書籍を選ぶ場合も多いでしょう。
特に、目的をもって書籍選びをする読者は、 中身を読み、少し時間をかけ書籍を精査する傾向にあります。
自分のレベルにあっているのか、自分の欲する情報を得ることができるのか、 信用できる情報なのかなど、章立てや「はじめに」、著者プロフィールを見て判断するのです。 そのためビジネス書の場合は、著者が著名かどうかはあまり問題ではありません。
なかには、出版発行月を見る人もいます。 テーマによっては、情報の鮮度が非常に重要だからです。
古くから、読者の書籍選びのよりどころとなっているのが、新聞や雑誌です。
但し書籍によって広告掲載先の選別も重要で、 見当違いのメディアに書評・広告を載せても効果はありません。
2016年年間ベストセラーの書籍は、新聞、雑誌に加え、テレビでも多く取り上げられ、 話題になりました。これも、売り上げを伸ばした要因の一つといえるでしょう。
いかがでしたでしょうか。
書店では、平積みされている書籍の他にも、 レジ横や、立っている人の目線の直線上にある棚には、 書店員のおすすめの書籍や売れ筋書籍が並ぶことが多いそうです。 書店を訪れる際、少し意識してみると面白いかもしれません。
幻冬舎メディアコンサルティング
齋藤 舞夕
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