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「利用されないミニ別荘地」が高齢者の桃源郷に

著者:GMCブランド戦略室

ミニ別荘は負の遺産?



茨城県鹿島郡旧大洋村の「ミニ別荘」が老後の スローライフの送り方の最適地として注目を集めています。 この地域は自然豊かな土地に、眼前に広がるオーシャンブルー、 土地と建物込みで200万~400万円の安価の物件が多く存在しています。 それらを総じて「ミニ別荘」と称します。

「サラリーマンでも買える別荘」という魅力的なキャッチフレーズと共に 「ミニ別荘」が世間に広まったのは1962年。都心に暮らす現役世代をターゲットに、 鹿島臨海工業地域開発「計画」を見込んだ、民間の不動産資本による、 鹿島後背地の工業用地及び住宅地用地の先行取得を背景に開発が進みました。

現状では、約 4 割の物件が「使用困難」、約 3 割が「使われていない」状況となっており、 未利用の「ミニ別荘」の数は合計約 7 割というな状況になります。 また、土地の値下りもあり、手放したくても建物を解体する費用が高くつくため、「放置」されているのが現状です。 自分たちの両親がミニ別荘を買ったばかりに処分に困っている子世代も多く、 次の世代にとっては、利用価値もなく、処分するのにもお金がかかってしまう負の遺産になっています。


老後はスローライフで心も体も豊かに過ごそう!!



しかし、年金が減額された年齢層、いわゆる下流老人の会社リタイア組の中では価値のあるものとして注目が集まっています。
減額により定年後への暮らしに不安が広がっている中、大洋村のミニ別荘で暮らせば年金月12万5千円だけでも不自由なく暮らせるうえに貯金も出来るそうです。

地域コミュニティも活性化され、
自然とふれあい自給自足という生活から、毎日の暮らしにメリハリがつき、 定年退職後による燃え尽き症候群からくるボケ防止にも繋がっているようです。 またセルフリノベーションも注目が集まり、 アマゾンの人気ランキングを見るとリノベーションの本の売り上げがのびています。
定年退職後、貯金をしながら、自作の野菜を作り、湖で魚を釣り、
リノベーションをして自分の理想の家を作っていける、
老後にまるで映画のようなスローライフが送れる「ミニ別荘」は大変魅力的な建物と言えるでしょう。
需要と供給の芽が出始めている「ミニ別荘」はビジネスチャンスをもたらす可能性があります。



ネットでの宣伝だけでは伝わらない!?



けれど、長年、負の遺産という異名をとってきたため「大洋村のミニ別荘」とインターネットで検索すると、 ずらりとマイナスな言葉ばかり見つかります。
これでは、せっかく購入を検討する方が現れても躊躇してしまったり、また購入希望者の 配偶者や家族の不安を募らせてしまう結果になるでしょう。

近年、企業の情報発信といえば、公式サイト、公式ブログを使った発信が主流となっています。 しかし、膨大な量の情報が飛び交うネットの世界では、しばしば古い情報が最新の話題のように騒がれたり、 また最新情報ではなく、閲覧数の高い順に記事が表示されてしまうこともあります。
これでは正確な情報が伝わりにくくなってしまいます。
ネットで情報を配信する方法はカンタンで楽チンですが、落とし穴もあります。
せっかくの良い情報も、必要としている相手に届かなくては意味がありません。 発信の方法としてもう一工夫が必要です。

 

幻冬舎メディアコンサルティング

小沼 由佳

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