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後期高齢化社会の中で求められる”健康的に老いる”ということ

著者:GMCブランド戦略室

後期高齢化社会で増加する認知症患者

厚生労働省より、全国で認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるとの推計値が発表されました。65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症に罹患する計算です。

認知症高齢者の数は2012年の時点で全国に約462万人と推計されており、約10年で1.5倍にも増える見通しと言われています。認知症は、これからますます加速する高齢化社会の中で、私たちにとっても身近な病気であると言えるでしょう。
その一方で、認知症の症状やその治療方法について、正しく理解をしている人はまだまだ少ないことが現状ではないでしょうか。

看護・介護・医療・福祉関係者のためのサイトである「ナーシングプラザ.com」では、2013年12月、認知症に関する意識調査を行っています。その調査では、認知症に関する理解不足、その対策不足が露呈される結果となりました。


『認知症を取り巻く不安とニーズ 認知症に関する意識調査』2013年12月の結果より抜粋
(出典:ナーシングプラザ.com:http://www.nursing-plaza.com/report/details/201312.html)

質問:「あなたは、ご自身が認知症になることに対して不安がありますか?」
→「不安がある」77.8%・「不安はない」22.2%

質問:「あなたは、あなたのご家族が認知症になることに対して不安がありますか?」
→「不安がある」86.1%・「不安はない」13.9%

質問:「あなたは、あなたやご家族が認知症になったときのためにどのような準備をしていますか?」
→「特になにも準備していない」66.4%・「認知症が引き起こされる原因や症状について学習している」17.5%

質問:「認知症について、最も知りたいと思う情報は何ですか?」
→「認知症の予防方法」36.1%・「認知症になる原因や病気になるしくみ」18.0%・「相談できる機関」が17.1%

以上の調査結果からも分かるように、自身および家族が認知症になることへの不安は高い一方で、病気への準備を進めている方は少数で、その予防方法や病状の理解、相談できる医療機関の情報を欲している様子が浮き彫りになっています。

 

高齢者から求められる"正しい情報"

横浜市立脳血管医療センター病院長である山本勇夫氏は、著書『健康長寿の脳科学』の中で、「健康に老いるための脳活性法」を紹介し、脳を活性化し健康を維持するヒントを示唆しています。

症状や病気の背景、実際の治療方法を正しく理解できなければ、「認知症」という病気は、その実態が分からないために、不安感や恐怖感を持ってしまいがちです。
これからますます加速する高齢化社会の中で、人生を楽しく過ごすためには、認知症の症状について正しく理解した上で、その予防法、治療方法等の正しい情報を身につけ、準備を進めることが必須と言えます。そしてそのためには、正しい情報を発信する信頼できる医療機関の存在が必要不可欠です。
認知症で悩む患者さん及びその家族の方に向け、正しい情報を広く伝え、多くの方の相談先となるために、信頼感を伴いながら情報発信できる書籍と手段は、大変有効な方法と言えるでしょう。

 

幻冬舎メディアコンサルティング

安田 倫法

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