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就活生に人気のある金融業界でなぜ採用のミスマッチが生まれるのか

著者:GMCブランド戦略室
企業ブランディングコラム

2016年卒業予定者から、従来よりも3~4ヶ月遅いスケジュールとなった就職活動。 業界や地域によって差はあるものの、すでに佳境を迎えているところもあるようです。
そこで今回は改めて、どのような業界が学生に人気なのか、また、その理由はなぜなのかを考察していきます。

 

金融業界が学生に人気な理由

学生の就職活動で人気な業界は、何と言っても金融です。
例年「学生が就職したい人気企業ランキング」においては、
銀行や証券会社、保険会社といった金融業界の企業が上位を占めています。

2014年の日経新聞社「就職総合人気ランキング」では上位10社が金融系の企業であったという驚きの結果もあります。募集人数が多いこともありますが、金融業界は志望者が非常に多いと言えるでしょう。

では、金融業界を志望する学生は、企業に対して実際にどのようなイメージを抱いているのでしょうか。
2016年卒の大学生・大学院生を対象にマイナビが実施した、
40の業界に対する関心度やイメージの概要等の調査 によると、次のような結果が出ました。

「プラスイメージのある業界」という項目において、
銀行・証券は「安定性」2位(28.2%)、「自己成長」4位(11.1%)となり、
生保・損保は「安定性」5位(18.0%)、「自己成長」9位(8.3%)となりました。
このことから、大学生が抱く金融企業像とは、“安定しており、かつ自己成長が望める場”であると言えます。

 

職場環境よりも、給与や待遇を優先?

さて、ここで注目すべきは「マイナスイメージのある業界」という項目です。
この項目において、銀行・証券は、
「明るさ・楽しさ」3位(13.9%)
「職場の人間関係」1位(12.7%)
「定着率」2位(10.1%)
となっています。 つまり、「明るさ・楽しさ」や「職場の人間関係」、「定着率」に対し不安感や不信感を抱いているのだと言えます。

生保・損保においてもそれは同様で、
「明るさ・楽しさ」11位(11.2%)
「職場の人間関係」2位(10.2%)
「定着率」3位(9.7%)
という結果になりました。

職場の環境に対しマイナスイメージを抱いているのにも関わらず、就職活動生は金融企業に殺到します。
その人気を牽引するのは、前述した「安定性」や「自己成長」に加え、「給与・待遇」面にあると考えられます。
実際、「給与・待遇」に関してプラスイメージを持つ業界の1位は銀行・証券(26.7%)であり、3位は生保・損保(15.6%)です。
「安定性や自己成長が望めるがその一方で、職場の人間関係や楽しさに不安を感じる。けれど給与や待遇は良いから……」
このような思いを抱きながら金融業界を志望する就職活動生は少なからずいると思われます。
そして、こうした現状が“入社3年で3割が退社”という採用のミスマッチを引き起こしているのではないでしょうか。

 

採用ミスマッチの防止施策

採用のミスマッチを防ぐための取り組みとして、企業は個別セミナーやインターンシップを実施しています。
特に、インターンシップを実施する企業は増加傾向にあり、学生の参加意欲も非常に高いです。
マイナビによる同調査によれば、「インターンシップに応募したことのある業界」の1位が銀行・証券(17.5%)4位が生保・損保(9.9%)となり、実際にインターンシップに参加したことのある業界も1位が銀行・証券(12.9%)、4位が生保・損保(7.5%)となりました。

その成果もあって、「インターンシップを通して就職先として業界を考えたときにイメージが良い方向に変わった業界」において、銀行・証券は1位(20.6%)という結果になっています。。
しかし同時に、「インターンシップを通してイメージが悪い方向に変わった業界」において
銀行・証券は2位(8.0%)、生保・損保は5位(7.2%)となっており、企業側の苦戦がうかがえます。

仕事の本質を伝えるのはなかなか難しく、学生の共感を得るために企業はあらゆる手段を用いて情報発信をしています。
その中でも、受け手である学生の共感を得やすい媒体の一つに書籍があります。
例えば社員の仕事への思いや生活ぶりをストーリー仕立てで物語ることで、「ここで働きたい」という意欲を掻き立てることができるのです。

上記のようなデータを踏まえ、今後の採用支援ツールとして、書籍の可能性に目を向けてみてはいかがでしょうか。

 

幻冬舎メディアコンサルティング

倉澤 悠

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