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書籍を出版するプロセスにおいて「自社の真の強み」を知り、新事業を立ち上げた事例

著者:GMCブランド戦略室

企業が「書籍」を出版することは、そのプロセスにおいて、事業の本質と「真の強み」を捉えることにも繋がります。自社にとっては当たり前のサービスであっても、その強みを書籍という方法で言語化することによって、社会問題の解決に繋がり、自社の大きな発展に寄与することもあるのです。

工場における「超人材不足」を解決するサービス

近年では、工場における人材不足が大きな社会問題となっています。少子高齢化による労働人口の減少や有効求人倍率の上昇、労働環境の問題、ワークライフバランスの重視などのさまざまな要因により、人手不足は深刻化する一方です。労働者の価値観は多様化され、人材の確保はより難しい時代となりました。

この問題に対し、「常盤産業株式会社」は明確な解決策を知っていました。産業用ロボットを使ったファクトリーオートメーションです。人材不足を乗り越え発展していきたい製造業に向けて、この自動化のノウハウが経営のヒントになれば…という想いで、「書籍出版」に至りました。

発刊した『超人材難でも稼げるスゴい工場』では、社会問題化している人材不足を切り口に、ファクトリーオートメーションによる経営の効率化、コストダウン、利益の最大化を強く訴求する内容となりました。

流通戦略としては、本拠地である愛知県を足場としながら、全国主要都市に加え、工場地帯に近いロードサイドの書店へも重点的に配本。「経営」「生産管理」の書棚で展開することにより、ターゲットへダイレクトにアプローチしました。

また広告戦略として、ターゲットが見る業界専門誌を中心に積極的にアピール。『工場管理』にて書籍の書評が掲載され、業界人への広いアプローチを実現することにつながりました。

書籍をただ販売・広報するのではなく、ターゲットへと響く流通・広報戦略を行ったことが功を奏して、出版直後から問い合わせが殺到。出版社には読者からの絶賛のハガキや、電子書籍化の希望のメールも多数届いたほどです。常盤産業には、1カ月で10数件の依頼が舞い込み、そのうち7件が具体的な案件へと発展していきました。

書籍出版をきっかけに、「コンサル部門」を新設…全国展開へ

書籍の大反響を受け、「同じような悩みを抱える企業へ直接アドバイスをする場をつくり、超人材不足でも稼げる工場づくりのノウハウを伝えるべきではないか」と、事業としてコンサル部門を新設することも決めました。そして、自動化のプロとしてのコンサルティングに留まらず、設計、施工、材料の卸、さらにはコストダウン、生産性向上、環境改善などのアドバイスも含めたトータルでのサポートを行う部署が誕生しました。

大手企業のような高価なロボットを購入せずとも、さまざまな自動機を組み合わせることで生産効率を大幅にアップさせるモデルを確立し、「高単価のため受注率が低い」という同社の事業課題解決にも成功しました。

さらには、今までリーチできていなかった分野の企業からの問い合わせも増え、新たな顧客が開拓できました。また、これまでの営業エリアは、営業所のある地域に限られていましたが、書籍発刊をきっかけに全国へと大幅に拡大されました。

当初は、新規顧客の獲得と多業種への展開が発刊の目的でした。しかし、想像以上の反響を得た結果、新事業の立ち上げにも至ったのです。問題なく新事業が成功したことからも、「書籍出版」が、同社の70年の歴史の中で大きな転換期となったことは明らかです。

書籍出版のプロセスにおいて、自社の「真の強み」が炙り出される

「書籍」を出版するにあたり、企業は自社のビジネスを俯瞰的に見つめ直す作業を必要とします。その過程において、自社のもつ「真の強み」が炙り出され、新たなビジネスチャンスとなる事例も多くあるのです。

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