ニッチな商品・サービスを、必要としている人へ「ピンポイント」に伝えるには?

著者:GMCブランド戦略室

2019.12.04

大企業が独占しているマーケットの中で、中小企業やベンチャーが消費者を獲得していくには、まったく新しい商品・サービスを開発し、さらにその価値を的確にターゲットに伝えることが必要です。今回は、認知拡大が難しいニッチビジネスでの成功事例をご紹介します。

目次

新商品・サービスのほとんどは「本当に必要としている人」には気づかれずに終わる

ターゲットを限定し、少数のニーズを満たすニッチビジネスであれば、大企業に負けない商品力を持つことも可能です。

他に手がけている企業がない独自商品やサービスであり、かつ一部の消費者が強く欲しているものであれば、その商品力がいずれマーケット全体に波及し、一つの業界を生み出すようなこともあります。当然、その企業は、そのまま新しい業界のリーディングカンパニーになる可能性もあります。

だからといって、単に新しい商品やサービスを開発すればよい、というわけではありません。ニッチなビジネスを、ニッチなターゲットへ「ピンポイント」に伝えることは容易ではないからです。

そのため、中小企業やベンチャーの新しい商品・サービスのほとんどは、それを必要とする人に発見されることなく、販売停止またはサービス終了になることが多々あります。網を大きく広げてマス広告に頼るという手もありますが、それには莫大なコストがかかりますし、これはやはり大企業の得意とするところです。

では、他の方法で、ニッチな商品・サービスをニッチなターゲットに伝えることはできないのでしょうか。書籍という手段を活用し、業界のリーディングカンパニーとして地位を築くことに成功した事例を一つ、ご紹介します。

まったく新しいサービスのブランディングに成功した葬儀会社の事例

葬儀会社「株式会社 アーバンフューネスコーポレーション」は、独自のサービスでニッチビジネスを成功させた企業です。

同社の葬儀は、故人がどのような人だったのか、そして家族や周囲の方がどういう想いを持っているのか、どのように見送ってあげたいのか、といったことを大事にした式。形だけの葬儀進行ではなく、故人の人となりを感じさせる「テーラーメード型葬儀」であり、これを遺族と一緒に作っていくという新しい葬儀サービスです。

この独自の葬儀は「東京ドラマティック葬儀社」という名称で、同社のサブブランドとして展開。同様のサービスを提供する企業が他になかったこと、そして同社の葬儀への「思い」は、きっと他社との差別化になるとの考えから、書籍「Time of eternity 告別」を刊行しました。

特徴は「小説仕立て」としたことです。企業が手がけるノウハウ本ではなく、「東京ドラマティック葬儀社」らしく、葬儀にまつわるドラマをストーリーとして見せたのです。

結果、発売後に関西の毎日放送でラジオドラマ化が決定。問い合わせ等も急増したといいます。会社としてのサービス領域も広がり、「エピローグコンサルティング事業部」まで発足。一度の書籍出版が会社を大きく成長させるきっかけを作ったのです。

ニッチなビジネスでは、新しい商品やサービスを開発するだけなく、その商品・サービスの認知をどう拡大するかが成否のカギを握ります。埋もれたビジネスになってしまわないためにも、「知らしめる」というプロセスには徹底的に拘りたいところです。

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