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ブランドメディアの作り方を詳しく知りたい

著者:GMCブランド戦略室

最近、ブランドメディアという聞きなれない言葉を耳にするようになってきました。「メディアのブランド化」をキーワードに、ブランドメディアとは一体何なのか、またブランドメディアの作り方についてご紹介します。

ブランディング、ブランド戦略とは?

ブランドメディアはブランディングやブランド戦略を行う上で重要な概念です。まずはブランディングやブランド戦略についておさらいしておきましょう。

ブランディングとは、企業によるマーケティング戦略の一つで、消費者の共感や信頼を得ることによって特定の商品やサービスの価値を高めていくことを指しています。 ブランディングの目的は、消費者に商品やサービスに対する特定のイメージを持ってもらうことで競合他社との差別化を行い、顧客を獲得することにあります。例えば、「~にこだわった商品が欲しいからA社の商品を購入しよう」という具合です。

一般に「ブランド」というとファッション業界のトップメゾンなどを想像しがちです。ところが、ブランディングはあらゆる業界において有効なマーケティング戦略であり、商いを行っている企業や組織すべてにおいて、多かれ少なかれ行われています。

他方のブランド戦略とは、上記のようなブランディングを実現するために立てられる戦略と考えればよいでしょう。

ブランドメディアとは?

ブランドがソーシャルメディアやオウンドメディアを運営し、自ら積極的に情報の発信を行うようになってきました。従来、ブランドは雑誌やテレビなどのメディアを通じて情報を発信するのが一般的でしたが、現代ではオフィシャルサイトだけでなく、SNSなどさまざまな媒体から自ら情報を発信できるようになってきました。まさに「ブランドがメディア化」しているといえるでしょう。

他方、インターネットの普及により流通量が極端に増えたことで、かつて付加価値を持っていた情報の市場価値が低下してきました。つまりかつては情報の希少な発信源として存在意義があった雑誌やテレビといったメディアにも、一般企業と同じような差別化戦略が求められているのです。

メディアが従来に増してニュース性やエンターテインメント性を高め、情報提供者として価値を高めること、すなわち「メディアのブランド化」が求められるようになってきているわけです。ブランドメディアとは、ブランドのメディア化、メディアのブランド化により、ブランドとメディアの境目が曖昧となった時代におけるブランドのメディア戦略といえるでしょう。

ブランドメディアの位置づけ

ブランドメディアとは、ブランドを構成する要素としては、ブランドアイデンティティの下位に属するものとして位置付けられています。ブランドアイデンティティとは、ブランドにとっての普遍的な価値やイメージを指します。これは時代によって変わらないものとされます。

ブランドメディアとは、極めて抽象的なブランドアイデンティティを目に見える形で具体化したものです。例えば、マクドナルドによる「i'm lovin' it」のようなスローガンや、アップルのような一貫した製品デザインのコンセプトがこれに該当します。さらにこうしたスローガンやコンセプトをTV広告・雑誌広告などとして表したものが、さらに下位のブランドメディアとして位置づけられます。

前者を抽象的なブランドメディア、後者を可視的なブランドメディアと分類することもできるでしょう。

ブランドメディアの作り方

ブランディングの際には、まずターゲットとなる消費者にどのようなイメージを持ってもらいたいか、商品やサービスの価値をどのように高めていきたいかを検討し、ブランドアイデンティティを決定します。

ブランドアイデンティティは、スローガンやデザインへと落とし込まれていきます(抽象的なブランドメディア)。さらに、TVCMや雑誌広告の制作物となることで、スローガンやデザインは、より可視的なブランドメディアへと形を変えることになります。



ブランドメディアは、ブランディング、ブランド戦略を実施する上で、重要な概念です。ぜひ正しく理解して、企業や商品、ブランドの価値を高めるのにお役立てください。

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