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なぜあの書籍は売れたのか?人気ジャンル&本の特徴から考える

「出版業界は右肩下がり」

1990年代にそのように言われて久しいですが、近年の売り上げ状況はどのようになっているのでしょうか。2014年に人気を博した書籍から、出版業界の今をのぞいてみましょう。

 

人気書籍のジャンルは、「ビジネス書・実用書」

情報サイトORICON STYLEによると、2014年の書籍売り上げベスト10は以下の通りです。

1位 妖怪ウォッチ2 元祖/本家 オフィシャル攻略ガイド

2位 人生はニャンとかなる!-明日に幸福をまねく68の方法

3位 長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい

4位 妖怪ウォッチ オフィシャル攻略ガイド

5位 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話

6位 まんがでわかる7つの習慣

7位 銀翼のイカロス

8位 村上海賊の娘 上

9位 嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え

10位 アナと雪の女王

 

どの書籍も、様々なメディアで話題になりましたね。
書店や新聞広告で見かけた方も多いのではないでしょうか。

ジャンルを大別すると、文芸書が3点、ビジネス書・実用書が7点となっています。
少し範囲を広げ、ランキング11位から50位を見てみると、文芸書が11点、ビジネス書・実用書が28点となります。

 

ネット時代でいまなお書籍が売れる理由

冒頭のこともあり近年は「本が売れない時代」と言われていますが、ビジネス書や実用書の販売数が多いのはなぜでしょうか?

その理由のひとつには、書籍がもつ価値があげられます。
書籍は書店に並ぶまで、作家や出版社、印刷所といった複数の目と手を経ていきます。完成後の書き換えはできません。そのため、インターネット上に散乱する無責任な情報とは異なり、情報源として確かな信頼を寄せられています。

また、世代毎のインターネット普及率も挙げられます。
若年層はPCやスマートフォンですぐに情報収集ができますが、インターネットに不慣れな世代には書籍の有用性が高いと言えるでしょう。

このような理由から、2014年のランキング3位『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』、2013年に約85万部を売り上げた『医者に殺されない47の心得』など、「家庭の医学」ジャンルが人気を博したのではないでしょうか。

高齢者をターゲットとした「長生き」「健康」などをテーマとした書籍や、「健康法」「ビジネス情報」など情報の信憑性が重視される書籍は、情報媒体として書籍の特性を最大限に活用することができます。

 

こういった特性を把握した上で、新聞の書籍広告や大型書店の売上ランキングを眺めてみると、また違った見方ができるかもしれません。書籍は、多様なシチュエーションにおいて頼りになる媒体として、大きな可能性を秘めているのです。

 

幻冬舎メディアコンサルティング

西嶋 結

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