「病院・医者」関連人気書籍からみる「頼れる医師」とは?
売れ筋書籍から見る「医療」「医学」
売れる書籍は世相を反映します。
その時その時に求められる情報が、ベストセラーという形となって表れるからです。
今回は、医療・医学に関して世相を探ってみたいと思います。
★amazon「病院・医者」ジャンルベストセラー書籍
※2014年12月22日現在
1.新・名医の最新治療2015 (朝日新聞出版)
2.医者は認知症を「治せる」~かかりつけ医に実践してもらえるコウノメソッド~ (河野和彦)
3.こんな歯医者は100%潰れる!―若手実力派歯科医による脱常識の開業&集患法(武田賢治・館川貴司)
4.医者の嘘 医者は自分の都合でウソをつく(石井光)
5.完全解説 最新病医院会計のすべて―改正「病院会計準則」対応(井出健二郎)
6.手術数でわかる いい病院2014 (週刊朝日編集部)
7.「病院に殺されるな!」シリーズ 無駄で危険な医療+治療45 (「病院に殺されるな!」シリーズ(vol.1))(EDGE編集部)
8.病院の実力 2014 総合編 (YOMIURI SPECIAL 82)(読売新聞医療情報部)
9.「がんもどき」で早死にする人、「本物のがん」で長生きする人(近藤誠)
10.医者が家族だけにはすすめないこと(北條元治(形成外科医))
キーワードは「医療への不信」
上位10冊に含まれる隠れキーワードは「医療への不信」です。
実際医師と対面したときに言われる言葉に対し、その裏を読むことが、安心の医療には必要と感じている人がいかに多いのかが現れています。
「インフォームドコンセント」や「セカンドオピニオン」という言葉も定着している近年、自分の体に起きている事の”本当”を知りたいというのが、受診する側の本音なのです。
多少辛い事実であっても、事実を知りたいのが患者の心であると読み取れます。
この、「事実を伝えてくれる人」こそが、患者の求める理想の医師像なのでしょう。
どのお医者さんに行っても同じことしか言われない、その治療方針にそった医療行為を受けても一向に快方に向かわないという悩みを抱えている方が多いのかもしれません。
そういった深刻な悩みを持った患者さんが、書籍に一縷の望みをかけているのでしょう。
医療と言えど、ビジネスであることはどなたでも解っている事です。
自分独自の治療方針や治療方法を打ち出すのは、患者さんにとってもメリットです。
書籍を読んで「この専門病院に診てもらいたい」と遠方からはるばる訪れる患者さんもいらっしゃいますし、テレビでも「受診は半年待ちの名医」として紹介される医師がいることも事実です。
上記の人気書籍トップ10にランクインしている書籍に登場する医師は、その点をしっかり理解した「頼れる医師」と言えるのではないでしょうか。
自身の持てる知識と技術を前面に押し出すだけの自信がある医師こそ、頼りたいと思わせる人なのです。
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