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展示会のブースで集客に最も効果を発揮するのはパネルの「わかりやすさ」

著者:GMCブランド戦略室

展示会のブースを設営する上で重要な役割をするのが「パネル」です。自社の商品やサービスをわかりやすく来場者にアピールするために、企業は力を入れて作成します。

一方で、パネルの出来が集客に直結するため、どうしても目立つことを意識した作りになることもあります。しかし、展示会では、目立つ=良いというわけではありません。

そこで、今回は、効果的なパネルの作り方とブースのレイアウト方法についてご紹介します。

自社ブースへの導線を意識したレイアウトで集客を狙う


パネルは、展示会で各社のブース設営で中核的なツールといえます。来場者は会場で目に入るパネルでブースの中身を判断して、興味のあるブースへとやって来ます。

そのため、見た目も重要であることは間違いないのですが、最先端なデザインを取り入れた、見栄えのよいパネルや、電飾をたくさん使った派手なブースがベストというわけではありません。それでは、たとえ人が集まったとしても、好奇心や物珍しさで集まっているだけで、商談へとつながる見込みが低いのです。

見込み客になりうる来場者は遊びに来ているわけではありません。自社の課題の解決策や、よりよいシステム作りが可能になる方法を求めて、展示会に来ているため、中身のないデザインには深い関心は寄せないのです。

パネルや装飾は、見栄えよりも来場者へわかりやすさを重視しましょう。自社の魅力や強みをわかりやすく伝えることが、意外性や独自性といった自社のイメージにつながることを忘れないようにしましょう。

パネルはブースにおいて多くのスペースを占めるため、どれだけ効率よく、効果的に来場者に内容を伝えられるかが重要です。そのため、来場者が遠くから眺めた際に目に入る文字を簡潔に配置するのがポイントです。

自社製品のメリットや特徴を前面に打ち出し、来場者が抱えている問題に対し、解決の糸口になることを端的にわかりやすく訴求する必要があります。

ですから、自社の製品の名前を連ねるだけのパネルでは、来場者の心に響くことはなく、意味がないのです。

来場者目線を忘れないことが重要です。パネル設営の際には、常に客観的な視点を持ち、自分を基準にしないように注意しましょう。

パネルでバリュープロポジションを表現するには


パネルのキャッチコピーは、最大限にバリュープロポジョンを表現する場になります。

バリュープロポジションとは、顧客のニーズに対して自社でしか提供できない価値を明確に示すことです。そのため、自社ならではの方法で、顧客の悩みや課題を解決する方法を打ち出す必要があります。

ここで重要なのは、来場者の目にぱっと入り、すぐに理解できる内容であることです。他社では不可能な案件でも、自社製品であれば解決できるということを具体的に強調します。

また、技術用語や専門用語、業界用語はなるべく避けましょう。会場に来ている担当者は技術においての専門知識がある人間とは限りません。誰が見ても同じ様にわかる内容であることが重要なのです。具体例もないまま、「高品質」や「付加価値」などの表現を多用することは控えましょう。キャッチとしては弱く、展示の論点がぼやけてしまいます。

適切な言葉が浮かばない際は、書籍の表紙は参考にするとよいでしょう。プロが書籍の内容を凝縮して決めたタイトルとキャッチは、的確な言葉を選んでいます。まとめ方や取り上げ方、ロゴの使い方、色などもパネル作りのヒントになります。

パネルの作成を含め、展示会の準備には長期的な準備が必要になるため、展示会を準備した担当者の思い入れが強くなるケースがあります。しかし、「来場者目線に立てているか」「展示の目的に沿っているか」が展示会で成果を上げるカギとなります。一人よがりにならないよう客観的な視点で調整していくよう心がけましょう。

準備したパネルの効果を発揮させるためには、ブースのレイアウトも重要となります。 まずは、遠くからでも目立つように上部には「何を扱っているか」ということが一目でわかるパネルを設置します。

来場者が自社ブースに近づく際には、ブースの側面が目に入ります。そのため、側面部に自社製品を強くアピールするパネルを設置しておけば、来場者が自社のブースで足を止める可能性が上がります。

そして、来場者が足を止めたブースの正面には、中に入って内容を確認したくなるような、詳細な解説も加えたパネルを用意するとよいでしょう。

(まとめ)

パネルは来場者を引き付ける重要なツールです。展示場ではパネルを中心としたブース設営となるため、企業の印象やブランディングを向上させたり、浸透させたりするためには、どれだけ来場者の心に刺さるパネルを作成できるかにかかっています。パネルを作成する際には、顧客目線や、自社の展示会への出展目的を忘れないようにしましょう。

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