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リクルート式採用のカラクリ

著者:GMCブランド戦略室

2018年の新卒採用では、年が明けたばかりの1月末には、2019年度採用がすでに活発化していました。特に外資系の会社では、年始の段階からインターンを利用した所謂「青田買い」が頻繁に行われてきています。 筆者の経験でも、いざ就職活動しようと思ったときには、優秀な同級生はすでにP&Gに内定が決まっているような状況でした。

これまで主流だったリクルート式採用

「現代の採用ビジネスはリクルートが生み出したものだ」とよく囁かれます。それを裏付けるかのように、採用サイトには多くの求人があふれかえっており、だからこそ多くの学生が利用し、そして学生が集まるサイトへ企業がこぞって掲載を行う、という循環が生まれています。 採用サイトには、オプションで学歴フィルターをかけるという機能もついているのも、利用する企業が多い理由の一つでしょう。

中堅IT企業の人事部長は「大半の学生は『リクナビ』を見ており、知名度のない当社にとっては広告媒体として有効です」といいます。 東証一部上場の建築設計業の人事課長は「自社のホームページだけで十分母集団を形成できます。ただ、『リクナビ』に出せば世間に対して広く募集をかけているという言い訳にもなる。エントリー数が毎年一定以上あるということが採用担当者の評価にもつながるので、無視できないのが実態なのです」と本音を語っています。

新卒一括採用が基本となっている現代では、短い期間で企業に合った学生や転職希望者を確保する必要があります。 中堅の会社も、大手企業と同じように限られた短い期間で、高い広告費を支払わなければリクルーティングを成功させることが難しくなっているのが現状です。

徐々に変わる採用方式

少子化のなかで大卒者は増えつづけ、一流校でも低レベルの学生は増加し、玉石混淆状態にあります。企業側の選別能力が昔以上に求められているなかで「一定時期での学生の一括採用とリクナビに頼るという旧態依然のやり方は通用しなくなるだろう」という危惧の声も聞こえてきます。

そのような状況の中、採用のカタチの変革も徐々に行われています。 新卒一括採用ではなく、通年採用を用いる企業が増えているのです。

【通年採用企業例】 ・ヤフー 一括採用を廃止して職種別に実施

・ソフトバンク ユニバーサル採用にて実施

・ネスレ ネスレパスコースにて実施

・楽天 エンジニア採用にて実施

大手企業も含め、徐々に一括採用の概念が崩れ始めているのです。

通年採用で中小企業が人材を集めるには

大手では通年でも、一括採用でも優秀な人材は応募してくるでしょう。 しかし問題は、中小企業がいかに効率的に、求める人材を獲得できるかです。

それには採用に関して根本的に取り組み方を変革する必要があります。

2018年1月16日、『「無名×中小企業」でもほしい人材を獲得できる 採用ブランディング』という書籍を出版いたしました。

本著では、求める人材をいかに効率的に獲得し、さらに定着へと導くかの施策について紹介しています。 採用に悩む中小企業の経営者は、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

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