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自社セミナー開催のススメ

著者:GMCブランド戦略室

情報化社会と言われて早十数年。
今では、様々な形で情報が行き交い、私たちはさらに多くの情報から必要なものを選び取る必要にせまられています。

その中でも、近年急激にその数を増やしているのが、セミナーでの情報提供です。セミナーにも様々ありますが、特に多くなっているのが「自己啓発」をテーマとしたセミナーです。
セミナーに足を運ぶのは大半が社会人であるため、その内容は将来に関わること、特に資産形成をテーマとしたものが急増しているのです。

少子高齢化や年金問題など、現代には将来への不安が蔓延しています。そのような状況の中、誰でもアップできるインターネット上の情報ではなく、実績のある講師から直接話を聞くことができるセミナーへ参加することは、信頼できる情報の一つなのです。

集客に繋げるためのセミナー

セミナ一には様々な形が存在します。そのため、企業が自社セミナーを開催するにあたっては、明確な目的を設定することが重要になってきます。

セミナーは本来「情報提供の場」であるため、多くの人が「自社が持つノウハウやスキルを提供する場」として捉えています。参加者にとってはためになる内容であり、高い満足度も得られます。一方で、裏を返せば参加者はセミナーの場で満足してしまうため、大きな収益に繋がりにくいと言った一面もあります。自社セミナーを開催するからには、今後に繋がる「入り口」としてのセミナーにしたいもの。

では、一体どのようにして集客に繋げていけば良いのでしょうか。
自社セミナーによって多くの集客を実現している企業が出版した書籍から、そのヒントを探ります。

『富女子宣言 20代女子が5年で1000万円貯める方法』
ワイズ・ファイナンシャル・インベストメント株式会社様

20代女子をターゲットにした資産運用セミナーを主催している企業が出版した本書。現在は、男性に頼らずに金銭的にも精神的にも自立を目指す女性が増えており、そんな彼女たちに貯金をして賢く運用するためのノウハウを教示したいという意図から出版された書籍です。また、本書を通じてセミナーの受講生を増やしたいというのも出版の目的です。
目次を見てみましょう。

序 章:20代で1000万円貯めないと一生「貧困女子」!知らないでは済まされないお金の基礎知識
第1章:計画編  まずは450万円を目指そう!
         「5年で1000万円貯金」が成功する計画の立て方
第2章:実践編1 ガマンせずに無駄遣いを減らす!
         今すぐ実践!お金がドンドン貯まる節約術
第3章:実践編2 恋人、友人、上司……あなたの周りのお金持ちは何人?
         お金を引き寄せる「人間関係」構築法
第4章:実践編3 「貯金」を「投資」に変えよう!
         初心者でも安心!貯めたお金を賢く運用する方法

まず、導入で「このままでは貧困女子になる」という危機感を煽り、誰もが知りたいお金の基礎知識を伝えることで、興味を引きつけています。そして、第2章では女性がお金に関して最も興味を持つ「節約」について情報提供することで、読者の「知りたい」という欲求が刺激されます。ここまでで、読者はこの書籍の内容を知りたいと感じ、購入するのです。そして、第3章から第4章にかけては自社の持つノウハウを訴求しています。

ここで重要なのは、第3章と第4章において、全てを明かさないことです。自社のノウハウを全て説明してしまえば、読者はこの書籍を読んだ時点で満足し、企業への集客に繋がらないどころか、著者である代表や企業名にも目を留めないのです。そのため、書籍ではノウハウをあくまでかいつまんで「紹介」し、「もっと知りたい」という気持ちを醸成することが必要です。本書においてもそのような作り方をしています。

実際に、本書は重版を重ねただけでなく、世間でも大きな話題となりました。
中でもタイトルにある「富女子」という言葉がバズワードとなり、著者である代表のテレビ出演や雑誌掲載など、大きな企業ブランディングに繋がったのです。その後読者がセミナーに殺到し、過去にない規模の集客を実現しています。

自社セミナー開催の際も、本書のように「興味を引きつける→もっと知りたいという欲求を生み出す」という部分を大切にし、自社ノウハウは紹介に留めることで、セミナーの場で完結せず自社への集客に繋げることができるのです。
すでにセミナーを開催している企業も、セミナー開催を検討している企業も、 今回紹介した目的や構成を参考に、顧客獲得の入り口としてセミナーを活用していきましょう。

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