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クライアント企業に頼られる!経営者としての箔をつける資格2選

著者:GMCブランド戦略室

産業能率大学による調査の一つに、「社長が選ぶ今年の社長」があります。 従業員数が10人以上の企業経営者を対象に、その年の最優秀経営者が誰だと思うかを尋ね、その結果をまとめたものです。 2016年の結果は、以下のようになっています。

1位(2位) 孫 正義氏 ソフトバンクグループ 139票
2位(1位) 豊田 章男氏 トヨタ自動車 70票
3位(15位) カルロス・ゴーン氏 日産自動車 45票
4位(4位) 永守 重信氏 日本電産 25票
5位(-) 出澤 剛氏 LINE 16票
6位(9位) 新浪 剛史氏 サントリーホールディングス 15票
7位(5位) ティム・クック氏 アップル 10票
8位(-) 青柳 俊彦氏 九州旅客鉄道 9票
8位(7位) 柳井 正氏 ファーストリテイリング
10位(13位) 似鳥 昭雄氏 ニトリホールディングス 5票

2016年の「今年の社長」は、孫 正義氏(ソフトバンクグループ代表取締役社長)でした。 9月には約3.3兆円を投じて半導体設計の英アーム・ホールディングスを買収し、さらに10月には10兆円の出資ファンドの設立を表明するなど、その手腕は大きな話題となりました。 回答理由にも、「IoT」(Internet of Things)市場を見据えた大型買収、攻めの投資を続ける姿勢など、「先見性」「積極性」「豪快さ」などが多く見られます。

このように、経営者は他企業の経営者の一挙一動に常に注目しています。 経営者は会社を導くリーダーとしてだけでなく、その一挙一動のすべてがその会社の印象となる、まさに「象徴」的存在でもあるのです。

特に取引先などのクライアント企業との間においては、経営者の能力や発言の一つ一つがお互いのビジネスに直結します。 そのため、クライアント企業と良好な関係を築くためには、経営者自身のブランディングが欠かせません。

イメージ戦略にはさまざまありますが、資格もその一つであると意識したことはありますか? 資格は、もともとは自分の知識向上、スキル向上を目的としたものですが、「資格を持っている」という事実もイメージを左右する一因になり得ます。 MBA(経営学修士)はよく知られていますが、他にも経営者の味方となる資格は多くあります。

そこで今回は、経営者にとってブランディングになり、かつ実用性のある2つの資格をご紹介します。 最近注目されている資格であるため、これらを取得することで他社経営者と差別化を図ることができるでしょう。


①中小企業診断士


中小企業診断士とは、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行うことができる国家資格です。 「中小企業支援法」第11条に基づき、経済産業大臣が登録します。

中小企業診断士の業務は、「企業の成長戦略の策定について専門的知識をもってアドバイスし、策定した成長戦略を実行するに当たって具体的な経営計画を立て、その実績やその後の経営環境の変化を踏まえた支援を行う」というものです。 このため、中小企業診断士は、専門的知識の活用とともに、企業と行政、企業と金融機関等のパイプ役、中小企業への施策の適切な活用支援まで、幅広い活動に対応できるような知識や能力が求められています。

試験では「経済学、経営政策」から「中小企業の診断および助言に関する実務の事例」に至るまで課されており、この資格を取るにあたって経営に必要な知識が身につきます。 経営者が持っていなくても専門家を雇うことで経営が可能ですが、中小企業診断士の資格を有していることで経営者としての信頼度は大きく上がります。 自分の仕事にも大いに役に立つ内容であり、持っていて損はない資格といえるでしょう。


②情報セキュリティーマネジメント


ビジネスにおいてもITやインターネットの存在が欠かせなくなった今、情報セキュリティーの確保は企業にとって大きな経営課題となりました。 もはや技術面の対策だけでは防ぎきれず、管理面の対策、つまり人による対策の必要性が高まってきています。

「情報セキュリティーマネジメント試験」は、このような社会的ニーズの高まりを背景に、政府の『「日本再興戦略」改訂2015』などに基づき、国家試験「情報処理技術者試験」の新試験区分として創設されました。 平成28年度春期に運用が開始されたばかりの、新しい資格です。

試験内容は、情報セキュリティーの考え方から、情報セキュリティー管理の実践規範、対策方法、関連法規に至る基本知識に加え、ネットワークやシステム監査といった関連分野までを網羅しています。 身近な事例をベースにした出題がなされるため、非常に実践的な知識を身につけることができるといえるでしょう。

情報セキュリティー人材の育成を目的としたこの試験は、主に情報管理の担当者をターゲットとしていますが、前述の通り情報セキュリティーはいまや最大の経営課題。 経営者がこの資格を有していれば、社員はもちろん、クライアント企業からも一目置かれる存在となるに違いありません。

経営者がクライアント企業からの信頼を獲得することは、その会社が信頼を得ることに繋がり、その良好な関係は新たなビジネスを生み出します。 今回ご紹介した資格は、経営者の皆様のブランディング戦略の一つとして、必ずや役に立つでしょう。 クライアント企業からさらなる信頼を勝ち取るべく、資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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