【書籍に学ぶビジネススキル】女性部下からの信頼を獲得するコミュニケーション術(1/3)
テクノロジーの進歩などによって、
女性の社会進出はどんどん進んでいます。
職場に女性社員が増えてきたという方も多いのではないでしょうか。
状況が変化し、女性部下を持つようになった方にとっても、
特に年齢差が開けば開くほど、彼女らは「未知の存在」。
本コラムでは、
人材コンサルティング会社を経営する竹之内幸子氏の著書
『なぜ女性部下から突然辞表を出されるのか』
(2014年、幻冬舎MC刊)をテキストに、
女性部下に信頼される方法を読み解いていきます。
「未知の存在」女性部下と振り回される男性上司
男性にとって、女性は未知の存在。
自分と年齢差がある「部下」ならなおのことでしょう。
まずは書籍の中から、
男性を困らせる女性部下の行動を紹介します。
- 「私の権利」を強く主張する女性部下 とにかく「権利」を主張して柔軟性に欠ける部下です。
- 「私がしたいこと」を何よりも優先する部下 「私がしたいことしかしない」を強く主張する部下です。
- 「私は私のためだけに働く」部下 仕事をファッション感覚で捉え、
周囲の仕事を手伝わない、
チームの状況を鑑みず突然休暇を取得するなどの例がみられます。
理想の自分になるためなら周囲を犠牲にしてもいいと考え、反感を買います。
すべてが自分中心で回っていると信じている部下です。
チームメンバーのための雑務などを依頼すると怒るなど、
コミュニティのために働くことが苦手です。
上記の特徴を読んで、違和感を覚える方も多いのではないでしょうか。
これらの特徴は、何も女性に限ったものではありません。
竹之内氏は、ゆとり世代と女性には意外な共通点があるといいます。
ゆとり世代は「個性を尊重する」教育を受け、
自分が主人公であることを認められて育っています。
ゆとり世代の男女は、
与えられた役割を演じようとする男性に比べ、
自分らしい人生を全うしようとする女性に近いでしょう。
信頼される上司の6つの力
竹之内氏は、女性部下に信頼されている上司の共通点として、
以下の6つの力を挙げています。
- 「超傾聴力」 女性部下の話を何度でも、きちんと聞くことのできる力。
- 「要約力」 女性部下の話から相手の価値観を理解する力。
- 「承認力」 女性部下の「認められたい」気持ちを満たす力。
- 「フォロー力」 女性部下がたとえ失敗したとしても、その努力を認めてフォローする力。
- 「大人力」 女性部下を拒絶せず、受け入れる力。
- 「信用力」 女性部下に期待し、信用する力。
上司がこれら6つの力を身につけることで、
女性部下の信頼を勝ち取り、業務を円滑に進めることができるのです。
次のコラムでは、
上記6つの力を身につけた上でとるべき行動を具体的に解説します。
●contents●
第1章:上司の期待を裏切り続ける女性部下たち
第2章:女性部下に信頼されるコミュニケーション術
第3章:女性の心理をつかむことが、できる上司の必須条件
第2章:女性部下に信頼されるコミュニケーション術
第3章:女性の心理をつかむことが、できる上司の必須条件
- 【事例】> 『なぜ女性部下に突然辞表を出されるのか』
- 【事例】> 『女性のためのリーダーシップ術』