パフォーマンス学から考える「話す力」
部下に自分の言葉が届いていない。そう不安に感じたことはないでしょうか?
話をする際、話す内容はもちろんですが、それ以前に耳を傾けてもらう話し方ができているかどうかが重要になります。
今回ご紹介する『小泉進次郎の話す力』では、パフォーマンス学の第一人者が、小泉進次郎氏の「話す力」を客観的、科学的に分析しています。
なぜ彼のまわりには人が集まり、彼の話は人を引きつけるのでしょうか。
その歯切れの良い演説の特徴をいくつか挙げてみましょう。
① 視線を左右均等に配る。
② ワンフレーズを繰り返す。
③ 聞き手の地域性や属性をよく分析している。
これらが小泉氏の演説の特徴と言えますが、さらに重要なポイントとなるのは、自分の意見を決して聞き手に押し付けない点です。選択肢や事実を端的に述べたうえで、「どう思いますか?」「どっちがいいと思いますか?」と問いかけます。時に「いいアイディアがあったら教えてください」と、聞き手に呼びかけます。
このような小泉氏の演説の土台にあるのは、「親近感」です。
政治家という立場から高圧的にものを言うのではなく、聞き手のプライドを満たす話術を駆使しています。
部下を前に話をする際、いくらその指摘が正しくても、相手の置かれている状況を鑑みない一方的な言い方や、要点を得ない話し方では、期待する通りの反応は得られません。あなたの話にしっかりと耳を傾けさせ、より説得力を持たせるには、テクニックが必要です。
本書はそのためのヒントがつまった一冊です。ぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか。
幻冬舎メディアコンサルティング
編集部
高橋 菜穂子
(書籍情報)
『小泉進次郎の話す力』
著者: 佐藤綾子
新書:181ページ
出版社: 幻冬舎
ISBN:4344019334
発売日:2010/12/16
内容(「BOOK」データベースより) なぜ彼のまわりには人が集まるのか?父・純一郎の教え―入魂の言葉を武器にする。パフォーマンス学のプロが、「伝える力」の磨き方を徹底解説。