企業の存在意義・理念を知らしめる「周年記念事業」
「周年記念事業」で企業の節目を祝う
創業からの節目の年である企業の「周年記念」。
帝国データバンクによれば、2015年の「周年記念企業」は
全国に15万273社あることが判明しています。
多くの企業は周年を迎えるにあたって
イベントやパーティーの開催やノベルティグッズの制作など、
様々な周年記念事業を執り行います。
周年記念事業の目的としては、
自社ブランドの向上、商品・サービスの販売促進はもちろんですが、
それだけではありません。
周年記念事業とは、自社の未来への革新を起こすための契機であり、
自社の存在意義・理念を社内外へ知らしめる手段でもあるのです。
単なる記念に留まらない、企業の周年記念。
企業はこれまでどのような周年記念事業を行ってきたのでしょうか。
そこで、今回はさまざまな企業が行ってきたユニークな周年記念事業をご紹介します。
企業の”顔”が見える周年記念事業
2013年に100周年を迎えたトンボ鉛筆は特設サイトにて、
これまで生み出してきた商品とそのキャッチコピーをまとめ、
「トンボのデザイン展」を公開しています。
昔懐かしい色鉛筆から最近のシャープペンシルやボールペンまで、
目で見て楽しいページとなっています。
世代を超えて愛されている“トンボの文房具”だからこそできるこの試みからは、
人々の生活に寄り添ってきたトンボ鉛筆の歴史を伺い知ることができます。
(参考:http://www.tombow.com/100th/)
また、2010年に創業100周年、ペコちゃん生誕60周年を迎えた不二家は、
期間限定で「銀座ペコちゃんミュージアム」を開催しました。
歴代ペコちゃん人形の展示はもちろん、グッズや洋菓子の販売も行っており、
不二家そしてペコちゃんのファンのための感謝祭だと言えます。
(参考:https://www.fujiya-peko.co.jp/pdf/press20101008_2.pdf)
2012年に140周年を迎えた資生堂は、
世界中のグループ社員45,800人が131の事業所・部門ごとに社会貢献活動を行なう
「未来椿プロジェクト」を始動させました。
「女性の美」に留まらず、「文化」や「環境」分野へもコミットすることで、
グループ企業理念である「美しい生活文化の創造」を実行し、
真の意味での社会貢献を行っています。
(参考:http://www.shiseidogroup.jp/releimg/2022-j.pdf)
故(ふる)きを温(たず)ね新しきを知る
これら周年記念事業は企業のこれまでの歴史を振り返るとともに、
「これからの未来」のためになくてはならないものです。
また一方で、企業の「これまで」と「これから」への想いを言葉として、
形として残し、伝えていくことも非常に重要です。
例えば社史や周年誌であれば、「これまで」と「これから」を形にすることができます。
役員や社員が、会社のこれまでの歴史とこれからの未来を語り、
節目を記念すると同時に未来への「覚悟」を示すことができます。
また、出来上がった社史・周年誌は、社員やお客様、株主様に配ることで
理念の更なる浸透や社員のモチベーション向上、
ブランドの認知向上、事業の活性化につなげることができます。
周年記念事業の形はさまざまですが、「言葉」によって周年を記念し、祝うことも
企業にとって意義のあることだと言えるでしょう。
幻冬舎メディアコンサルティング
倉澤 悠
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