いびきと眠気だけではなかった? 睡眠時無呼吸症候群とほかの病気の関係とは
睡眠時無呼吸症候群は肥満の人に多く、
眠っている間に気道がふさがってしまうことが
原因と言われていますが、
他の病気との関連性をみた
調査データを解析する研究が行われました。
65歳以上の人で
睡眠時無呼吸症候群と2型糖尿病の関係を解析
研究班はアメリカで65歳以上の人5,888人を対象に行われた調査のデータを使い、
睡眠時無呼吸症候群に関係する無呼吸、不眠の症状と、
2型糖尿病の診断との関連について統計解析を行い、次の結果が得られました。
2型糖尿病発症のリスクは、
観察された無呼吸(ハザード比1.84、95%信頼区間1.19-2.86)、
日中の眠気(ハザード比1.54、95%信頼区間1.13-2.12)と正の関連があり、
対照的に、不眠症状とグルコース代謝、または2型糖尿病の新規発症との間に
一定した関連はみられませんでした。
実際、無呼吸、日中の眠気の症状があった人では、
不眠の症状は少なく、2型糖尿病と診断される場合が多くみられたそうです。
まだ事実を知らない患者が多く存在
現代病といわれる「糖尿病」「高血圧」「肥満」などは、
睡眠時無呼吸症候群も併発している可能性が高いことから、
少しでも睡眠に異常を感じる場合は、
他の病気が発見されることがあるかもしれません。
しかしながら、多くの患者さんはこの事実を知らず、
通院せずに放っておく方も少なくありません。
潜在ニーズに応える医療関係者・病院の情報発信が必要
最近では生活習慣病に特化したなども専門的な病院をみることができますが、
このような病院の存在を知らない患者さんはまだまだ多くいます。
患者さんのためにも、病院関係者の方には
積極的な情報発信が求められるのではないでしょうか。
幻冬舎メディアコンサルティング
松永 茉夕
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