拡大する介護業界、差別化のためにすべきこと
介護業界が拡大する理由
超高齢化社会を迎えた日本。それに伴い介護業界の規模も年々拡大しています。 今後は団塊の世代の高齢化が進み、要介護者の増えていくことで業界規模は2025年には現在の2倍、20兆円規模にまで拡大すると言われています。
では、介護業界はなぜ急速に拡大しているのでしょうか。 第一の理由として、介護事業は一般的な事業と異なり、報酬の90%が国民健康保険団体連合会から支払われることで、貸し倒れのリスクが非常に少なくなるためです。大手企業が積極的に介護業界に参入しているのは、これがもっとも大きな理由であると言えるでしょう。
また、介護事業はサービス事業として分類されてはいるものの、利用者の満足度が高ければ、一般的なサービス業である飲食業などよりも継続して利用してもらえるといったメリットもあります。
商品をものとして扱わない分在庫のリスクもないため、新規事業として立ち上げやすいのです。
中小企業における課題
しかし、メリットの多く見える介護業界ですが、それに伴うデメリットもあります。
一つ目に挙げられることが、人材の確保の難しさです。業界規模の拡大によって介護士の人数も年々増加してきてはいるものの、その採用形態は非常に厳しく、一般に介護施設へ採用された介護労働力の36%は1年以内に離職すると言われているほどです。
勤続3年以内になると、離職率はなんと60%にも及ぶのです。
また、デメリットの二つ目としては、大手企業が続々と介護業界に参入する中で、中小企業は業界上差別化が困難になってきており、顧客を獲得できないという問題があります。
多数の介護施設の中に埋もれないよう、顧客に選んでもらえる介護施設であるとPRすることが重要ですが、テレビCMや雑誌では、その真意は消費者にうまく伝わらないのが現状です。
介護福祉系中小企業がこのような現状を改善する方法としては、「書籍」の出版が効果的です。
働きやすい環境作りをしているのにも関わらず、人材が確保できていない。住み良い環境はあるのに顧客に選んでもらえない。書籍は、そのような悩みを一気に解決することが出来る媒体なのです。
例えば、他の媒体にはない圧倒的な情報量と信頼感の獲得が出来ることが挙げられます。人材がいない、辞めてしまうという課題があれば、それは情報や企業イメージが浸透していない証拠です。
そのイメージを訴求し、社員のモチベーションアップにつなげることができます。
また、一生を過ごしていく環境を選ぶ際に、書籍という形で自社の魅力を伝えていけば、顧客からの信頼感も生まれます。ここに住みたいと強く思ってもらうためには、深くまで顧客に情報を訴求することが重要なのです。
拡大していく介護業界の中で淘汰されないために、書籍をはじめとした何らかの媒体でブランディングをしていくことは必須です。
今から何ができるのかを考え、ブランディングの戦略を練っていきましょう。
幻冬舎メディアコンサルティング
高橋 侑希
- 【業種別に見る効果事例】> 病院・クリニック
- 【クライアントインタビュー】> 治療の効果と思いを伝えたことで広いエリアからの集患に寄与