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「差別化」「集客」を実現する歯科医の情報発信とは

著者:GMCブランド戦略室

皆さんのお住いの周辺に歯科医院はいくつありますか?
よく思い返してみると、意外と多くの歯科医院が私たちの身近にあることに気が付くと思います。
コンビニエンスストアの店舗数よりも歯科医院の方が多いという状況は何年も前から言われている事実であり、
近年東京都内では1日4軒のペースで廃院に至っていると言われています。

そもそもなぜ歯科医院の数はこんなにも多いのでしょうか?
平成25年に厚生労働省が発表した「医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」では医師は303,268人、
それに対して歯科医師は102,551人で、医師の数が歯科医師数の3倍になっています。
そして診療所の開業数は、医師が100,833施設に対して歯科医師は68,836施設と、
医師が1/3に対して歯科医師は2/3。こんなにも歯科医の開業は多いのです。

その理由は、まず一つ目に歯科医の勤務先の問題があります。
医師も歯科医師も学部卒業後の選択肢は同じで、大学の医局に入り、関連病院で研修期間を過ごし、
その後は医局の関連病院に残り働き続ける人もいれば、大学病院などで教育者への道を進む人もいます。
開業したい医師は病院勤務の間に独立資金をためて開業していきます。
医師と歯科医の決定的な差は、卒業後に働く医局の関連病院の数です。
歯科がある医局の数が医師ほど多くはないため、
上記の進路の中で、医局の関連病院で歯科医の生活を終えるという選択肢が少ないのです。

二つ目の理由は、歯科医の開業までの必要期間です。
もちろん個人差はありますが、3~5年勤務医として勉強をすれば、歯科医として一通りの技術を学べると言われています。
大学病院などの高度研究機関で勉強を続けたいという人でなければ、
技術があり、知識があり、開業にあたる資金があれば、
独立開業を考える人が多いというのは当然の話なのかもしれません。

しかしながら国の歯科医療費は厳しく抑制され、市場自体は縮小傾向となっています。
その中で歯科医は増え続け、必然的に競争は激化し、
「差別化」「集客」が難しく、今では歯科医格差が大きくなり「ワーキングプア歯科医」が増えています。
2013年の厚生労働省調査によると、歯科医の平均年収は621万円であり、
歯科医師の4人に1人は年収200万円以下となっています。
2005年の歯科医平均年収900万円超の時代からは想像し難い数字です。

このように激しい競争社会の中では他院との差別化が非常に重要となりますが、
自院の集客と経営を第一優先と考え、必要の無い抜歯を勧めて保険点数を稼いだり、自由診療を強引に勧めたり、
高額なインプラント治療を行う歯科医院も増えています。
これでは一時の経営改善は見込めるかもしれませんが、長い目で見るとどうでしょうか。
最近の患者は賢く正直です。
正しく適切な治療を適正な価格で行う歯科医院を見極める力があります。
そんな患者に向けて、自院の適切な治療を広く発信し伝えることが、長期的な医院経営および集客には必要なのです。
ウェブサイトに費用をかけて見た目を良くすることも歯科医院の集客手段の一つですが、
正しい情報を信頼性の高い媒体で発信する必要性に気づき、
差別化と集客を実現する歯科医院がこれからの時代を生き抜くのではないでしょうか。

 

幻冬舎メディアコンサルティング

黒澤 舞

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