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企業の独自性は物語で伝える ストーリーブランディング

著者:GMCブランド戦略室

ストーリーブランディング

「主人公が数々の困難を乗り越えて、目的を達成する。」
物語性のあるメッセージは、単純なようですが、消費者の心を動かし、深く長期的な理解を促進できる効果的な形の一つです。
企業活動の中でふとした瞬間に生まれる物語を、自社の発信したい情報と組み合わせて発信するこの手法は、ストーリーブランディング、ストーリーマーケティングと呼ばれ、大規模な広告を出せない中小企業に有効な戦略です。

 

なぜストーリーブランディングが重要なのか

企業メッセージには、その企業ならではの「独自性」が重要と言われますが、独自性の発見は簡単なことではありません。
そこで活用できるのが、「物語」形式です。
自社と似たサービスを提供する企業は他にも存在するかもしれませんが、創業エピソードが全く同じということはなく、また、そこで働く従業員のエピソードや、お客様とのストーリーにも、同じものはありえません。
これらの物語は、企業の規模や歴史に関係なく、企業活動の中で必ず生まれているものです。
よって、限られた資源で差別化を実現しなければならない中小企業も、比較的取り入れ易い手法と言えます。

 

ストーリーブランディングのメリット

ストーリーブランディングは、多くの企業が課題と考えている「差別化」を容易にするだけでなく、
・メッセージが記憶に残り易い。
・共感を生み、感情を動かし易い。
・流れをつくることで理解を助ける。
・宣伝らしさを感じさせずにメッセージを伝えることができる。
といった効果も期待できます。

自社の商品、サービスがいかに他社より優れているかという宣伝は、時に受け手側から警戒されてしまいますが、その誕生に至るまでの挫折、苦労は、警戒されることなく好印象とともに受け入れられます。

日本ブランド戦略研究所が2011年に実施した「創業時のストーリーが企業イメージに与える影響」調査では、消費者が企業の創業時のエピソードを知ることで、以下のような企業イメージの変化があったという結果が出ています。
「好感が増した」(30%)、「信頼感が増した」(20%)、「この企業の夢や願いを感じた」(35%)、「親しみが増した」(47%)、「技術力を感じた」(35%)、「この企業の理念を感じた」(29%)

ベストセラー、『奇跡のリンゴ』を読んだ読者は、その生産者である木村秋則さんの苦労を知り、彼のつくったリンゴに普段食べるリンゴ以上の大きな価値を感じるのではないでしょうか。

中小企業がブランド戦略に課題を抱え、PRするポイントに悩んでいるというお話をよく耳にしますが、ストーリーはどんな企業にでもあります。
創業エピソード、商品開発エピソードを中心に、ストーリーを活用したブランド戦略を検討してみてはいかがでしょうか。

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