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企業の「情報発信ツール」、活用のポイントを徹底解説

著者:幻冬舎メディアコンサルティング 編集局・部長 伊藤英紀

ブログやメルマガ、SNSなど、企業や自治体などが利用できる「情報発信ツール」は数も種類も増え続ける一方です。今回は、企業が各種の情報発信ツールを効果的に利用する際のポイントを詳しく解説します。

情報発信ツールとは?

企業が利用できる情報発信ツールとしては、ブログやメルマガ、Twitter、Facebook、Instagram、note、YouTubeなど様々なものがあります。効果的に利用するには、まず情報発信ツールには「ストック型」と「フロー型」があることを知り、使い分けることがポイントとなります。

ストック型は、更新を続けることで情報が蓄積されていき、検索エンジンなどからのアクセスが増えるようになります。蓄積された情報が多いほど検索される確率が上がり、アクセスされやすくなります。ストック型の代表格はウェブサイトやブログで、メルマガなどもストック型として捉えることができます。フロー型は、リアルタイム性の高い情報を流すことでアクセスを集めるタイプで、情報が拡散されやすいTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSがフロー型の代表格です。

それでは、企業が利用する情報発信ツールの使い分け方について見ていくことにします。

①ウェブサイト

ウェブサイトではとにかく「自社の情報」を分かりやすく丁寧に訴求します。これは、自社に関する情報を知りたいと思った人が検索等で訪問してくることが多いからです。自社の基本情報はもちろん、商品やサービスなどの詳細情報も漏らさず載せておき、すぐに探してもらえるようにしておきます。

②YouTube

企業でも利用するところが増えているYouTube。自社のウェブサイト上に埋め込むことでも再生回数を伸ばすことができます。動画の内容としては、簡潔さや親しみやすさを意識することが基本ですが、さらにポイントをいくつか挙げると次のとおりです。

・ターゲットを意識した内容にする。
・競合を参考にし、いいところは取り入れる。
・自社が利用するSNSと連動させる。
・視聴回数や高評価数などの目標を決める。

③SNS

TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSは気軽に情報を発信し、フォロワーとの接点をつくるためのツールです。フォロワー数を増やすためにも、あまりビジネス色を強くせず、「フォロワーにとって役に立つ情報」を厳選して発信するようします。

情報発信ツールを使う目的

集客力を高め、売上増につなげるためには、目的をもって情報発信ツールを使いましょう。利用する目的はいくつあってもかまいません。それぞれの目的を明確に意識して使うことがポイントです。情報発信ツールを使う主な目的は次のとおりです。

①自社のビジネスを知ってもらう

自社の商品やサービスを知ってもらわなければ、売上につながることはありません。そのためには、自社の商品やサービスの良さを訴求し、理解してもらうための発信が必要です。

②ブランディングを行う

企業の価値観や文化、伝統、強み、従業員の行動などの社会的イメージを良くし、世のなかに浸透させるためには、ブランディングを行う必要があります。ターゲットからの支持を得るには、ブランディングで競合との差別化を図らなければなりません。

③集客につなげる

自社サイトへの誘導や、展示会への出店や新製品の告知などに使い、集客につなげます。タイミングを見計らっての発信が集客率アップのカギとなります。

④採用活動の一環

自社の取り組みや自社ならではの働き方、社風、社員の様子などがわかる発信をすることで自社のことを知ってもらい、採用活動の一環として活用します。

⑤100%ユーザー視点のサポートツールとする

例えば、検索エンジンを使って、自社の商品やサービスなどについての評価を確認し、不具合や不満のあるユーザーがいたらサポートを行うなど、100%ユーザー視点のサポートツールとして活用する手もあります。ユーザーを大切にする姿勢が伝わり、自社のファンになってくれることもあります。

情報発信ツールを使って売上増を実現するには地道な努力が必要ですが、これらの上記の目的を達成するための中長期的な取り組みを行うことで、徐々に売上増にもつながっていくことでしょう。

企業情報を発信するメリットと活用例

情報発信ツールのメリットは自社だけでも運営できるため、気軽に始められることです。訪問者の動向を分析することもできますので、戦略的に営業ツールとして利用することも可能です。ここではストック型のYouTubeとフロー型のTwitterで発信するメリットと活用例を紹介します。

①YouTube

<メリット>
文章では伝わりにくいことでも、動画と音声で簡単にわかりやすく訴求できます。ブログやメルマガ、SNSとリンクさせることで集客につながります。

<活用例>
・PR、CM
臨場感やシズル感を伝えたい商品やサービスの動画。たとえば、旅行や食べ物のPRやCMに使えます。YouTube広告に出稿するのもいいでしょう。

・マニュアル
商品やサービスなどのマニュアル動画。動画と音声で説明すると、微妙なニュアンスも伝わりやすくなります。

・情報公開
企業がもっている知識や技術、ハウツーなどの情報の公開。視聴者が満足してくれれば、商品やサービスの購入につながりやすくなります。

②Twitter

<メリット>
自社の情報をリアルタイムに発信することでユーザーと気軽に交流でき、率直な意見が聞けます。情報の拡散力もあります。

<活用例>
・キャラクターを活かした情報発信
企業色を前面に出すのではなく、親しみやすいキャラクターをつくり、コンセプトを決めて発信していくといいでしょう。
たとえば、自治体が「ゆるキャラ」をつくり、情報を発信していくやり方を参考にする手もあります。

その他の情報発信ツール

利用する情報発信ツールは多ければ多いほどよいといえます。一つひとつきちんと運用すれば、自社の商品やサービスなどを知ってもらう機会を確実に増やすことができます。

上記で取り上げたウェブサイト、YouTube、Twitter以外でいえば、利用者数が27億4000万人といわれるFacebookの利用も有効です。写真投稿がメインならInstagramもいいでしょう。国内利用者数が8600万人といわれるLINEを使う企業も増えています。文章や写真、イラスト、音楽、映像などの作品を配信するnoteも、使い方によっては幅広い発信が期待できるでしょう。

まとめ

現代の企業にとって、ブログやメルマガ、SNSなどの情報発信ツールは活用して当たり前のものになっています。それぞれの特徴・特性を理解し、不用意な発信はリスクにつながるという点も十分に把握したうえで、積極的に活用しましょう。

自社のことをより知ってもらうという点でいえば、書籍の出版も有効です。自社のオリジナル性を書籍でしっかり印象づけることができるため、多くの企業にとって最適解となり得ます。書籍の内容をSNSで拡散するといった手法で、大きな成功を収めている企業もあり、併せての活用も検討したいところです。

<参考文献>
フロー型情報とストック型情報について」
https://note.com/a2see/n/nfdaadb4477a3
ストック型とフロー型の情報発信ツールを使い分けよう
https://since-inc.jp/blog/8277
BtoBのSNS運用の目的設定と活用事例
https://www.comnico.jp/we-love-social/btob
情報発信の方法とは?ツールの種類と発信のコツとは?
https://the-lead-biz.com/jyouhouhassin-houhou/

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