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行政から面会の申し入れも…「書籍出版」の影響力と信用構築力

著者:GMCブランド戦略室

平成12年に介護保険制度が創設されて以来、急激に拡大する介護市場。厚生労働省『平成28年度 介護保険事業状況報告』によると、現在の規模は、なんと9.2兆円にまで上っています。 民間企業の新規参入が相次ぎ、競争が激化するなか、厳しい局面を迎えているのが、社会福祉法人です。 これからの介護市場を生き抜くためには、認知度を高めるための経営戦略が重要となります。そこで今回は、ブランディングをする方法として、「書籍出版」を選択した事例を紹介します。

「社会的使命を果たすため、経営を安定させたい」

「社会福祉法人サンライフ/サン・ビジョン」は、年間150億円を売り上げる社会福祉法人です。地元の名古屋では高い知名度を誇る同法人ですが、全国規模のブランドを確率できていませんでした。

社会的使命を果たすには、経営を安定させる必要がある。第一歩として、民間企業とは一線を画す真摯な姿勢を、広く認知させなければならない。同法人が「書籍出版」に至った背景には、こうした理由がありました。

社会福祉法人としてあるべき姿を示し、ブランディングにつなげる

刊行書籍『介護事業経営 成功の条件』では、自社の誇る「安心と信頼」をアピールするため、著者の理念を丁寧に紹介しました。

その上で、介護事業における安定経営の定石や、実際のノウハウを紹介。事業計画や、各経費比率の全国平均と自法人の施設別の比率の比較表など、かなり踏み込んだ数値を公開することで、透明性を高め、信頼性を醸成しました。

「読み手に誠意を見せること」。そうして、社会福祉法人全体のブランディングを目指したのです。

出版後、問い合せが殺到。年額1200万円のコンサルティング契約も受注

出版後は、介護保険制度改正のタイミングに合わせて発売し、「経営論」の書棚に配本することで、介護事業に関心を抱く人の目に留まるようにしました。そして、介護業界の専門誌を中心に広告を展開。介護にまつわる諸問題が深刻化していることも相まって、無償の掲載を多数獲得しました。

こうした露出を通じ、業界内での認知度は急上昇していきました。

問い合わせや、施設見学希望の連絡が全国から殺到し、なかには、年額1200万円のコンサルティング契約依頼すらありました。書籍を読んだ行政担当者からの面会申し入れもあり、行政との信頼関係がさらに強固なものになったのです。

反響を受け、同法人は、さらに3冊の書籍を刊行しました。「介護経営」「起業の仕方」「介護と社会問題」など複数のテーマを取り上げ、ブランドの強化を図りました。

書籍だからこその「信頼性」を最大限に活用する

書籍の持つ「信頼性」を用いて、社会的使命を果たす。そして、継続的に出版し、ブランディングをすることで、認知度を高めていく。

書籍出版は、中長期的な経営戦略において、絶大な役割を果たすのです。

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