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なぜ大阪・梅田のクリニックは「鼻の美容整形」の話だけで一冊の本を作ったのか?

著者:GMCブランド戦略室

美容整形外科が乱立するなか、競合との差別化はどのクリニックにとっても大きな課題です。今回は、書籍出版を通じて独自のブランディングを行い、競合との圧倒的な差別化に成功したクリニックの事例をご紹介します。

情報発信&差別化に苦しむクリニックたち

医療業界は、独自性のアピールが難しい業界です。いわゆる「腕」の違いはあるにせよ、どの病院も患者に施す治療自体に一見大きな差はなく、多くのクリニックが他との差別化に課題を抱えています。

他院との差別化に有効な強みがある場合でも、医療機関の情報発信には困難がつきまといます。医療広告は制約が多く、情報啓蒙の自由度は非常に低いというのが実情です。

今回、事例として紹介するクリニックも同様の問題を抱えていました。同クリニックは、大阪・梅田の美容整形外科・美容皮膚科です。他の大都市の例に漏れず、梅田にも多くの美容整形外科が競業しており、それらとの差別化に苦慮していたのです。

美容整形外科といえば、よく目にするのがウェブ広告ですが、昨今のインターネットは関連の情報で溢れ返っています。広告はもちろん、アフィリエイト記事や口コミなどが氾濫し、時には悪質な情報も含まれるなかで、ターゲットへの認知を高め、正しい情報を届けることは簡単でありません。

本当に信頼できる情報が欲しい人は「書籍」を選ぶ

この状況を打開するために同クリニックが行ったのが書籍の出版です。書名は『美人は鼻で決まる』。年間1,000件を超える鼻の美容整形手術を行ってきたクリニック院長としての立場から、数ある整形部位のなかでも「鼻」の美容整形について徹底的に解説したのです。

書籍は信頼性の高い情報媒体であり、これを活用することで、悪質な情報も含まれているウェブ上のコンテンツとは一線を画すことができます。インターネットでは入手困難な、さまざまなエビデンスに基づく情報を書籍という媒体で深く伝えることで、読者との信頼関係を構築し、自院について正しく理解してもらうことに成功しました。

インターネット上のコンテンツの多くが1,000文字から5,000文字程度で提供されるなか、書籍には10万に近い文字が詰まります。この膨大な分量で、しかもテーマを「鼻」の美容整形に絞り込んだことにより、他の媒体ではまずマネのできない、圧倒的な質と量による情報の提供を行ったのです。

「鼻」の美容整形については比類なき一冊、という自信から書籍展開も積極的に行いました。クリニックのある大阪だけでなく、全国各地の書店で大型展開を実施したのです。読み手にとっては、インターネットよりも情報入手のハードルが高くなる書籍ですが、「整形したいけど、絶対に失敗したくない」といった切実な思いを抱く人々は、本当に信頼できる情報を求めて手に取るものです。

結果、同クリニックには『美人は鼻で決まる』を読んで相談に訪れる新規患者が大幅に増加。全国規模の書店展開が功を奏して、新潟などの遠方からわざわざ大阪まで相談に来る患者も現れました。皆「この本を書いている先生にぜひ相談したい」という思いで来院されるわけで、そこからのカウンセリング等もスムーズに進みます。

医療業界の場合、情報発信すること自体に困難が伴います。しかし、インターネットを中心に根拠のない情報が氾濫している今だからこそ、信頼性の高い書籍というツールを活用することにより、真剣に悩んでいる患者に「正しい情報」を伝えることが可能となるのです。

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