実用書だけじゃない!ブランディング書籍事例
「企業出版」という出版形態をご存知でしょうか。 企業出版とは、企業の認知度向上やブランディングのツールとして書籍を出版することをいいます。
それでは、企業出版で出版された書籍にはどのようなイメージがありますか? ハウツー本、実用書、ビジネス書といった書籍をイメージする方が多いのではないでしょうか。 また、もしかしたら宣伝色が強いといったネガティブなイメージがある方もいるかもしれません。 しかし、企業出版だからといって、すべて実用書やビジネス書にしなければならない訳ではありません。他にもたくさん手段はあるのです。
今回は、小社発行の書籍で恐縮ですが、さまざまなジャンルのブランディング書籍の事例を紹介していきます。 ぜひ、参考にしてみてください。
①ストーリー
タイトル:『65歳、医師 はじめて挑む病院経営』 クライアント:医療法人財団愛慈会 著者:川村一彦
帯にもあるように、本書は“新人経営者”10年のリアルストーリーです。 経営未経験者の勤務医の著者が病院経営を任され、理事長になってから病院が赤字であることを知り、病院を建て直していきます。 著者は経営再建のヒントを伝えることができたら、と本書制作に至りました。 この書籍には出版2ヶ月で同業の経営者から30通を超える感謝の手紙が届くなど、反響が大変多くありました。 経営者の方などは、自分の実際の経験をストーリー仕立てにすると、読み物としても面白く、読者もそこから得られるものが多い一冊となるのです。 著者は、以前に『超高齢化時代を生き抜く病院経営10の戦略』という実用書を出版しています。
②ライトノベル
『40歳独身のエリートサラリーマンが「不動産投資」のカモにされて大損した件』 クライアント:リスクキャリア 著者:杉田卓哉
本書は、元サラリーマン大家で現在不動産業者である著者が、区分マンション投資の実態を描いたライトノベルです。 著者が実際にサラリーマン投資家であり、本人の経験や周りの方の実際の経験が元になっていてとてもリアルに描かれている半面、ライトノベルならではの演出もある小説です。
③絵本
『メリーゴーランドのちいさなうま タイニー』 クライアント:JRA 日本中央競馬会 著者:作:山本省三 絵:山本まもる
本書は、乗馬や競馬に親しむ人だけでなく、幅広い世代の人々、特に子どもに馬を身近に感じてもらいたいとして制作された絵本です。 企業出版で子ども向けの絵本?と思うかもしれませんが、それぞれが書籍で実現したいことや誰に読んでもらいたいかによって、絵本も制作することができます。 子どもに伝えたいことがあるなら、絵本や児童書という選択肢もあるのです。
④短編集
『からっぽ たいくつ どようびはまだ』 クライアント:シナネンホールディングス株式会社 編者:「いつもありがとう」作文コンクール書籍制作委員会
本書は、作文コンクールの応募作の傑作選である短編集です。 クライアントのシナネンホールディングス様は、エネルギー卸・小売周辺事業やエネルギーソリューション事業を行っている企業ですが、今回の書籍は企業の事業活動とは別に、社会貢献活動として行っている取り組みをまとめた一冊です。 このように、企業のメインの事業活動ではなく、CSR活動や社会貢献活動を書籍でまとめてみてもよいのではないでしょうか。 これも、活動の軌跡をまとめることができるとともに、そのような活動を行っている企業であることのブランディングにもなります。
また、短編集という観点で言うと、以下のようなものもあります。
『テーブルの出来事2』 クライアント:株式会社クリエイト・レストランツグループ 著者:クリエイト・レストランツグループ
本書はフードコートからディナーレストラン、居酒屋などさまざまなレストランを全世界で運営している企業グループが、飲食店でのエピソードを集めた短編集です。 このように、仕事や企業の魅力をエピソードとして伝えることもできます。
企業出版でも出せる書籍のジャンルはさまざま
いかがだったでしょうか。 このように、企業出版だからといって決まりきった形の書籍でなければならない訳ではありません。 もし、出版したいと思い描いている書籍のイメージがあるのでしたら、企業出版だからといってあきらめる必要はありません。 また、出版したい書籍のイメージがなくても、編集者がそれぞれの企業様の特徴を見抜いてそれぞれに合った書籍を提案させていただきます。 ぜひ、ご相談ください。
- 【ダウンロード資料】> 書籍タイトルにみるターゲットセグメンテーションの秘訣
- 【よくある質問】> ブランディング書籍を作る場合どのような切り口があるのでしょうか。イメージを教えてほしい。