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遺伝子検査に対する誤解

著者:GMCブランド戦略室

遺伝子検査をご存じですか?

自分の一生分の健康状態が丸分かりに?
2003年にヒトゲノム計画が完了してから今年で13年目を迎えます。 この計画が完了したおかげでヒトの全遺伝子配列が明確になり、 新たな技術として、遺伝子検査ができるようになりました。

遺伝子検査というと、一般的には父親と子供との親子関係を調べるDNA親子鑑定が 有名ですが、今回紹介するのは自分の健康状態を知るための遺伝子検査です。 日本では2013年に遺伝子検査の結果、乳がんのリスクが高かった乳房の切除手術を受けた 女優のアンジョリーナジョリーさんのニュースが記憶に新しいですね。

遺伝子検査というとなんだか難しくて芸能人がする特別なもの、 自分から疎遠のようなものにも思えますが、 昨今は個人で簡単に遺伝子解析ができるお手軽な検査キットも増え、 一般人に対する認知度もあがってきています。

遺伝子検査キット「MYCODE(マイコード)」を2014年8月より販売していた株式会社DeNAライフサイエンスが、20代から70代の男女に対して遺伝子検査に関する意識調査をしたところ2014年11月には遺伝子検査の認知度が100%に達することがわかりました。

情報元サイト
FUTURUS

 

遺伝子検査が持つ究極のメリット

  • 忙しい人向け、自宅で簡単に検査が出来る!検査キットを注文し、自宅で唾液を摂取し、業者に送るだけで数週間で検査結果が出る
  • 病気のリスクだけでなく、自分のルーツや体質(はげやすい、太りやすいなど)などもわかる
  • 遺伝子配列は一生変わらないため、一回受けるだけでOK!一生涯受ける必要がない
  • 生涯にわたって自分がなる確立の高い病気(がん、心筋梗塞など)に対して先手予防ができ安心感が増す

以上のメリットを得ることができます。

私たちが歩んでいく近未来医療は病気を治療するのではなく、病気を予防することがメインになっていくのかもしれません。

しかしデメリットが多い?!

科学の進歩の賜物である魅力的な遺伝子検査ですが、現在の日本ではデメリットの方が目立ってしまうのが難点です。以下にいくつかデメリットをあげていきます。

  • 遺伝子検査によって病気のリスクが分かっても、生活習慣を変えたり、注意をしないと 病気を防ぐことはできないこと。
  • 日本では遺伝子情報に対する個人情報の取り扱い方についてのガイドラインや法律が作られていない
  • 検査結果に対して重大な疾患が見つかり、ショックを受けた個人の心のケアをする体制が十分に整っていない
  • 検査会社によって検査方法が違ったり、検査ミスにより正しい結果がでないこともある
  • 結果では発症リスクが低くても、その後に病気の発症が明らかになる場合がある
  • 科学的根拠を保証できない

遺伝子検査は、日本ではまだガイドラインが出来ておらず、検査基準が曖昧なため検査会社によって結果が違っていたり、検査を受けた後の本人のメンタルケアをする設備がありません。

人々の関心が高く、検査キット自体は正確で優秀なのに、それを活かせていないのが現状です。

非常にもったいないことだと思います。 遺伝子検査は黎明期を迎えました。

混沌とした情報が錯綜する中、いち早く正しい知識を持つ医師による正確な情報の発信や指導が必要なのではないでしょうか。

 

幻冬舎メディアコンサルティング

小沼 由佳

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