ユニークな選考で学生とマッチング!参考にしたい企業採用戦略
2016年新卒採用は、「後ろ倒し元年」ということもあり、多くの企業が不安を抱えた状態で、従来の採用手法に囚われずに新たな採用手法を取り入れ、試行錯誤する1年となりました。
「超売り手市場」と言われ、内定辞退が続出するなど優秀な人材の確保が難しいなか、ベースとなるスケジュールをずらすことは、ヒューマンリソースの不足に陥るのではという大きな不安がつきまといました。
賛否両論はありますが、この動きのなかで生まれたキーワードを無視するわけにもいきません。「リクルーター復活」「キャンパスリクルーティング」「採用活動のアングラ化」「ダイレクトリクルーティング」といった話題が紙面に取り上げられることも多くなり、従来の足並みを揃えた採用活動から、各社狙いを持って独自の動きをとる企業が増える結果となりました。
今回は、独自性の強い打ち出しでブランディングに成功し、話題を集めた事例をご紹介します。
日本一短いES【三幸製菓】
2016年卒の採用で「日本一短いES(エントリーシート)」を打ち出した。
ウェブ上で記入するスタイルで、ESに入る前に「おせんべいは好き?」「ニイガタで働ける?」と質問され、これに「Yes」か「No」で回答する。どちらにも「Yes」と回答すると、「あなたの連絡先(メールアドレス)を心を込めて入力して下さい」と表示されるので、そこに書き込むと終了。志望動機や自己PRもナシ。
顔採用【東急エージェンシー】
広告代理店の東急エージェンシーが2016新卒採用にてウェブで顔採用を始めました。
顔採用といっても顔で採用可否を決めるものではなく、顔分析システムの分析結果に応じて様々な「就活支援特典」に応募できるというもの。
せっかち顔には「ES設問を1週間先行公開」やこだわり顔には「面接官を写真で逆指名権」など5種類の特典が各10名に抽選で当たる。
面接ナシの新卒採用【セプテーニ】
セプテーニが地方に在住しているエンジニアを対象にCodeIQを利用した選考を実施。この選考では、Web上でのコードが書けるかのテストと、東京での開発合宿でのスキル・パフォーマンスによって合否を出す(学校名なども不問)というもので、応募から内定まで一切の面接が行われない。加えて東京での宿泊先や交通費も提供。
宝探し【ボヤージュグループ】
ボヤージュグループの新卒採用は「古より伝わりし大陸の秘宝」と名付けられている。東京・渋谷にあるボヤージュグループのオフィス全体を使って、学生たちがグループに分かれ、謎解きをしながら「宝探し」をするのがその内容。
エントリームービー採用【ソニーミュージック】
新卒採用サイト上からエントリーし”バーチャル面接”に回答し、学生自身が動画撮影をした素材を応募資料として提出する。面接官には、ソニーミュージックのグループ会社であるソニー・ミュージックアーティスツ所属で、同社の顧問を務める徳光和夫氏を起用。
いかがでしたか?
優秀な人材を採用し、採用辞退を防ぐためにユニークな選考を行うのもひとつの方法かもしれませんね。
ぜひご参考ください。
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