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中間管理職から考える社内ブランディング

昨年、とあるセミナーにて社内ブランドの再構築について話をうかがう機会があり、 私が感じとったものは「自己実現」というキーワードについてです。

自社ブランドを見つめなおし、自身のアイデンティティを明確にすることで、 商品開発や情報発信に生かしていくという内容だったのですが、 社内ブランドの見直しを考えるのは社長ではなく、中間管理職に多いということも伺いました。

ブランド力を上げることは、業績の向上にも繋がると考えられますが、 それなりの地位を得、自分の仕事の意義を見つめなおす段階で、
自己実現に向けた感情が働いているのではないでしょうか。

マズローの欲求階層論について

自己実現というと、ご紹介しなければいけないのは、「マズローの階層欲求論」です。
既にご存知の方が多いと思いますが、
自己実現している「完全な人間性」と呼ばれる存在に比べ、
我々一般的な人間は、欠乏によって常に動機付けられていると考えられており、
「基本的欲求」である

「生理的」「安全・安定」「愛・所属」「承認」

が満たされたうえで、高次の欲求である「成長欲求」の

「好奇心」「真善美」など

が浮かび上がるというように、
常に何かに満たされたいと考えるものだとされています。

ある程度満たされた社会の中では、衣食住を確保できますが、
愛や所属、承認という欲求は、
会社生活を送るうえで確認することは難しいものです。

そこで、社内でのブランディングを見つめなおすことによって、
社会における自社の存在意義などを確認し、
階層欲求論における所属や承認の欲求を満たすことによって社内活性化が始まることから、
新たなイノベーションに繋がるのだと理解いたしました。
つまり、従業員一人ひとりのブランドへの理解度が重要になってくると考えられます。

ブランドを伝える書籍のススメ

しかし、朝礼や社訓では従業員へのブランドの理解は難しく、
心から浸透させるには不十分になります。
社内ブランドの構築には、「学ぶ、信じる、演じるの段階を経ていく(※)」といわれていますが、
まず、学ぶ段階において、社長の理念、創業の物語など、
自社が持っているコンテンツを伝えていく必要があります。

現在ではインターネットというメディアがありますが、
一度観るだけで終わってしまい、内容が理解されないまま終わってしまったり、
閲覧すらされないこともあるため、より深く理解させる意味で書籍がお勧めです。
書籍は本棚に残るものなので、その存在感から何かのついでに見直したり、
思い返すキッカケを与えてくれます。

ブランド構築の難しさと効用

もちろん、社内ブランドを再構築していくことは、
社内政治を動かしていく面でも難しくあります。
特に、会社のトップでもない立場からの提案は、受け入れにくいとは思いますが、
ブランドとは関係の無いアンケートから競合と自社の立ち位置を見直し、
ブランド見直しへのキッカケを作る、あるいは、
社内掲示板から意見を吸い出して巻き込むなどの実例があり、決して不可能ではありません。

また、社内ブランドの構築は

  • 社員に方向性と意欲を与えてくれる
  •  
  • 創造的で画期的なブランド構築プログラムを発見・導入させることができる
  •  
  • ブランドについて他人に語りたいと思うようになる
  •  
  • 社員をより生産的に、より熱心にさせる
  •  
  • 戦略とその実践の基盤となる組織文化を支援できる

とされており(※)、その構築の困難さを上回る成果に繋がります。
実際、そのセミナー内においても、横の繋がりが強くなり、連絡が容易になった、
横断的なプロジェクトにおいても、一貫性のある製品ができるようになった、
という意見を聞くことができました。

マーケティングの大家であるフィリップ・コトラー氏も、
「マーケティング4.0」と呼ばれる、「自己実現」に基づく消費活動を模索しており、
社会全体のより良い方向に向かいたいという動きを感じます。
みなさんもより良い方向に向かいたという気持ちを信じ、
社内ブランドについてご検討されてはいかがでしょうか。

※出典:デービッド・アーカー「ブランド論」、阿久津聡(ダイヤモンド社、2014)

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