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医師・病院経営者が本を出版するメリットとは?

著者:幻冬舎メディアコンサルティング プロジェクトマネジメント局 局長 佐藤大記

医師や病院経営者が本を出版することには、さまざまなメリットがあります。本記事では、医師や病院経営者にとって本を出版するメリットについて詳しくご紹介します。 本を出版することで、専門知識の共有、専門家としての認知度向上、患者への情報提供の拡大など、多くの利点が存在します。

情報発信手段が限られている!?医師・病院経営者を取り巻く情報発信の現状

近年、クリニックや病院においては情報発信の重要性が益々高まっています。しかし、医療業界における薬機法や広告規制などの法的制約があるため、情報発信の実践にはさまざまな課題が存在します。「患者にもっと正しい治療法を発信したい」「他院と差別化したい」「優秀なスタッフを採用したい」「地域での取り組みを発信したい」と思い、HPやオウンドメディア、ブログ、学会などでの活動に力を入れ、日々努力しているクリニック・病院も少なくありません。

 医師や病院経営者の情報発信には慎重さが求められるため、薬機法が設けられています。薬機法は、医薬品や医療機器の安全性と適正使用を保護するために制定された法律です。具体的には、医療機関のウェブサイトやSNSでの広告活動に制約があり、誇大広告や未承認治療法の宣伝、個人情報の漏洩などの問題を防ぐためのガイドラインが存在します。

 一方、広告規制も情報発信に影響を与える要素です。医師や病院経営者は、自身や自院のサービスや専門知識を広告として宣伝する際に、厳格な制約に従わなければなりません。これは、患者や一般の人々の誤解や不適切な情報による被害を防ぐための措置です。ただし、適切な情報提供を行い、患者の知識と選択肢の拡大に寄与することは重要です。

医師や病院経営者の情報発信は、患者や地域、提携病院の関係性をより透明で信頼性のあるものにするために欠かせません。情報発信において様々な法的制約があるなかで、医師・病院経営者は倫理的な観点を重視し、患者や一般の人々に価値ある情報を提供することが求められます。

医師・病院経営者が抱える情報発信の課題

上記で述べたように、クリニックや病院は広告規制や薬機法により、情報発信手段が限られています。
その結果、医師・病院経営者の情報発信は、HPや口コミ、ポータルサイトに頼りきった情報発信になってしまうといった課題があります。
HPや口コミも患者や採用候補者が病院を選ぶ際に非常に有効かつ重要な指標となりますが、HPや口コミだけに頼りきった情報発信には、

・専門的な治療内容や方針について患者にうまく説明できない
・新規患者の集患が難しい
・患者が治療方針を理解してくれない
・Googleの口コミの一部の悪い評価に左右されてしまう
・他院との差別化が難しい

といったようなデメリットもあります。
結果として「情報が埋もれてしまい、患者から見つけてもらえない」といった事態を招くことにもつながります。

一方で患者側としても病院選びに悩んでいるという現状もあります。
「自分に合った病院がわからない」「HPの情報は専門的な内容で治療法がよくわからない」「実際に治療を受けるまでどんな医師なのかわからない」「正しい治療法や病気に対する知識が欲しい」といったように、患者としても医療機関からの情報を必要としているのです。

また、患者が病院を選ぶ際に重要視している項目に関するアンケートにおいて、患者は1位に「病院の評判」3位に「医師の評判」を気にするといった結果が出ています。

つまり、クリニックや医療機関に求められているのは、「医師の信頼性を向上し、患者に安心感を与えられる」情報であり、そのなかでも

1. 信頼性のおける媒体での情報発信
2. 専門家としての権威づけ
3. 積極的な情報発信
4. 患者や治療に対する考えの発信

が必要です。
WEB上での戦略×書籍出版 が医師・病院経営者の情報発信において重要といえます。

医師・病院経営者が本を出版するメリットとは?

昨今上記の理由から、多くの医師・病院経営者が本を出版する機会も増えています。
なぜWEBのみならず本の出版が医師・病院経営者の情報発信において有効かつメリットがあるのか、解説いたします。

① 医師・病院経営者としての知見・経験の棚卸し

医師や病院経営者は、医師としての多くの経験と病院経営に関する専門知識を持っています。本を出版するには、編集者やライターと共に取材やインタビューを受け、制作を進めていきます。取材や打ち合わせを実施していく中で、知見や経験の棚卸しが可能になります。
それにより、現在の課題や今後のビジョンが明確になり、新たな気づきを得ることも多いです。特に事業承継のタイミングや、周年のタイミングでは出版を実施する価値があります。

② 専門家としてのブランディング

本を出版することで、特定の医療分野の専門家としての認知向上・ブランディングが可能です。書籍には約8~10万字のコンテンツが含まれています。WEB上ではそこまで深く発信できないような治療法や事例などを1冊の書籍としてまとめ上げることが可能です。
また、病院の経営や病院経営者としての軌跡を発信するのであれば、経営論や具体的な病院経営の方策などをまとめることで、業界内からの認知向上、優秀な人材の採用につながります。
これにより、遠方からの集患や、採用、新しいビジネスチャンスの機会が生まれることもあります。

③ 集患

本を出版することで、集患に役立つケースもあります。患者やその家族は「自分にあった医療機関や治療法はないのか」と情報を求めています。書籍では、治療法のほかにも医師としての理念や患者への向き合い方などを伝えることができます。そうした医師としての人柄や理念を発信することで、信頼感や安心感が増し、集患を期待できます。

④ 採用

書籍を出版することで、優秀な人材の獲得の効果も期待できます。医師や看護師の採用は媒体掲載費用や、採用後のミスマッチなど、様々な課題があげられます。しかし出版することで、書籍を読んだ読者は医療機関の理念やスタンス、取組みをしっかりと理解をしたうえで採用面接などに訪れるため、優秀かつモチベーションの高い人材の獲得につながります。

⑤ Webサイトにおける箔付け

出版は、Webサイトでの箔付けにもつながります。書籍出版をし、Webサイト上に記載をすることで、サイト来訪者に「本を出している人」として見られます。それにより、情報発信を積極的に日々行わなくても、「信頼できる医師だ」「信頼のおける先生だ」としての箔付けが実現できます。また、医師の名前を検索した際に、「ナレッジパネル(検索したときに Google に表示される情報ボックス)」に著作物が表示されるケースもあります。そうした点でも、書籍を出版していることがひとめでわかるため、信頼性の向上につながります。

⑥ SEO対策につながる

書籍出版をするにあたって、プロの編集者やライターが取材を行い、原稿をつくります。そのため書籍内のコンテンツはクオリティが高く、さらに医学的なエビデンスに基づいた信頼性のおける内容になっています。その完成された書籍のコンテンツをHP内のコラムやブログとして活用することで、SEO対策にもつながります。SEO対策をするうえでは、記事のコンテンツの質及びテーマ性、記事の信頼性、Googleの評価によってSEO順位が決まっていきます。そのため良質なコンテンツの塊である書籍内の文章をコラムとして二次利用することで、医院やクリニックのGoogle検索の順位が上がることが期待できます。

⑦ 追加収益源の創出

本の出版は、医師や病院経営者にとって追加の収益源を生み出す可能性があります。書籍出版による専門家としてのブランディングを実現させることで、講演やセミナーへの参加、メディア掲載などが舞い込み、新たな収益源の創出につながることもあります。

⑧ 診察の効率化

本を出版することで、診察の効率化が期待できます。書籍の読者であれば、そもそも書籍の内容を理解して来院するため、診察時の説明の省略可につながります。また、新規で来院した患者にも書籍を配布することによって、診察後のフォローや治療への理解促進が実現でき、安心感を与えることができます。

⑨ スタッフの教育

書籍をスタッフや従業員に配布することによって、教育や研修に活用することができます。医療機関や医師としての理念、治療法を発信することで、理念の浸透や診療の質の向上が期待できます。
また、書籍を出版している医療機関で働いているという事実により、スタッフのモチベーションが上がります。

まとめ

医師や病院経営者が本を出版することには、専門家としてのブランディングや認知度向上、集患、患者や世間に対する啓蒙、追加収益源の創出、優秀な人材の採用やスタッフの教育などのメリットがあります。医師や医療機関においては、書籍出版は大きな資産となります。
書籍の出版を検討している医師・病院経営者の方々はまずお問合せください。

 

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