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【校正】
校正とは
校正とは、原稿や印刷物を作成する過程で、印刷したものや表示したものと原稿とを比較・照合し、不備や文字の誤り、レイアウトの違いを正す作業のことです。
校正の段階によって、原稿は初校、再校、三校、念校などと呼ばれます。
校正作業が完了することを校了といいます。
校正の修正について印刷所に責任を持たせ、最終版を校正しないまま校了することを責了(責任校了)と呼びます。
著者の推敲とは異なり、校正者が客観的な視点から校正することが一般的です。
編集と校正と校閲の違い
編集者はプロジェクトの管理者として、企画を立案し、作品の完成までを監督します。
校正・校閲は、読者の視点から客観的に誤りを指摘し、正す役割ですが、校正と校閲は作業内容が異なります。
① 2015 年リオ五輪で体操の内村航平選手が個人総合で金メダルを獲得しました。
② 2015年リオオリンピックで体操の内村航平選手が個人総合で金メダルを獲得しました。
①の原稿と②の原稿があった場合、校正では「①では五輪になっているが、②ではオリンピックになっている」と指摘します。
校閲は「リオオリンピックは2015年ではなく、2016年である」というところまで調べて指摘します。
校正とは、ある原稿とその前の段階の原稿を比較して誤りを指摘し、正す作業です。
原稿の文章が次の文章に正しく反映されているかに加え、初校に入れた赤字が再校に正しく反映されているか、再校に入れた赤字が三校に正しく反映されているか……を、前の段階の原稿と見比べて、ミスがないか確認します。
校閲とは、原稿の文章の内容に誤りがないか確認し、誤りを正す作業です。
「素読み」を行うことで誤字脱字や表記の統一、前後で矛盾がないかを調べます。
たとえば、前のページで「さまざま」とひらがなで表記されていたのに対し、後のページで「様々」と漢字に変換されていたとします。すると、原稿の中でひらがな表記と漢字表記のどちらが多いのかを調べ、多い表記に統一するよう提案します。
さらに「事実確認」を行うことで、年号や地名、人名など、原稿に書かれている内容の正確性を確認します。