世界でも屈指の長寿大国である日本において、今、介護・看護ビジネスに注目が集まっています。
また近年、ハイペースで介護施設やサービス付き高齢者向け住宅など、さまざまな設備やサービスが展開されています。
しかしながら、そのなかでも訪問看護事業の新規参入企業や経営者たちの多くは、事業を成功させることができません。
その理由は看護師や保健士などのスタッフに対して「サービス業従事者」である意識をしっかりと教育できていなかったり、
利用者との接し方が理解できていなかったりする人が多いことがあげられます。
そこで本書では経営者がどのようにスタッフや利用者と接し、訪問看護事業を成功させればよいのかということを、
具体的な事例やエピソードを交えてわかりやすく紹介しています。
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介護業界改革の想いと実績が
出版によって全国に拡散
コンサルタント事業へ
2010年、義母の介護をするなかで当時の訪問看護・介護サービスに疑問を感じ、独学で知識を習得。2014年、株式会社PlanBを設立、訪問看護ステーションしらゆりケアをオープン。サラリーマン時代のスキルを活かした経営方針を構築し、訪問看護事業を成功に導いている。株式会社PlanB 代表取締役。
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INDEX
1. 自身の成功体験を形に残したかった
弊社は、2015年に訪問看護事業でスタートし、訪問看護ステーションしらゆりケアをオープンしました。2018年には高齢者住宅のナーシングホームを立ち上げ、2020年には2カ所目のホームを立ち上げました。現在は事務所も新築し、ワンストップサービスで高齢者の困りごとを解決できる複合型の介護保険事業を運営しています。 私は大学卒業後、金融会社の営業マンとして働き、その後、家業を承継すると同時に義母の介護も経験しました。このときの経験から、自分が事業を起こすなら在宅特化型のワンストップサービスを展開したいと決意し、がむしゃらに働いてきた結果、起業3年目にして初年度の30倍の売上を達成することができました。 いつかはこの経験を何らかの形にしたいと考えていましたが、毎日の業務をこなしていくのに必死で、時間などありません。メモや携帯電話に書き溜めながら機会を窺っていたところ、偶然にも幻冬舎さんから書籍出版の話をいただき、2018年9月に『訪問看護事業 成功の条件』を出版することができました。
2. 起業しても続かない同業者の方々に、
マネジメントの重要性を伝える書籍に
高齢化が進むにつれ、訪問看護利用者は増加の一途をたどっており、当時は6,000カ所ほどステーションが設立されたのですが、現在はその多数が廃業や休業しています。多くは看護師さんが起業しているのですが、3年以内に7~8割は潰れて維持できていません。 このような中、私の会社では、初年度から3年半で30倍の売上を達成することができました。何が大事かというと、マネジメントです。株式会社の訪問看護師として働くということ、そのために必要な理念を理解してもらうことで、看護師をはじめとするスタッフたちが、自主的に考えて働くようになりました。人さえきちんとマネジメントできたら訪問看護事業はうまくいきます。世の中に必要とされている環境を勝ち取れば、事業はさほど難しくはありません。 書籍の中では、品質管理などのエッセンスを経営者の視点から掘り下げていきました。単なる起業のための本ではなく、マネジメントを含めた経営とはどうあるべきかという視点を書いたため、コンサルティングの依頼につながっているのではないかと思います。
3. 出版後に全国から25件のコンサルティング案件受注!
銀行支店長からの信頼も書籍で得ることに
書籍が北海道から沖縄まで全国各地に流通し、感慨深い気持ちになりました。というのも、地域密着型の訪問看護の仕事をしている身としては、全国に自分の事業が知れ渡るということは普通では考えらないからです。 そして、出版からしばらくすると、読者の方から電話やメールでの問い合わせを数十件といただくようになりました。書籍の反響を得られたことが嬉しくて、一つひとつ親身に受け応えをするよう努めました。初めは看護師の方から開業に関する相談が多かったのですが、市立病院から「訪問看護を立ち上げるから手伝ってくれないか」と問い合わせを受けたり、「上場企業の新事業として訪問看護事業をやるのでコンサルティングしてほしい」など、自治体から大規模事業の依頼もくるようになりました。おそらく、アマゾンなどのECサイトで「訪問看護、経営」と検索すると私の書籍が上位に出てくるので、読んでくださったのではないかと思います。
このように、書籍を読んでくださった方から相談に乗って欲しいという依頼をたくさんいただきましたので、本格的にコンサルティングの仕事をスタートさせることにしました。 私は以前から訪問看護事業のほかに、事業の立ち上げ支援などのコンサルティングができないかと考えてはいましたが、まさか地域密着型の訪問看護事業を行っていた私がこんなに早くコンサルタントとして全国を飛び回るようになるとは思いもしませんでした。2018年からの3年間で、コンサルティングの案件は25件にもなりました。その大半が書籍きっかけです。上場企業の経営者からも問い合わせがあり、嬉しい限りです。事業拡大につき、2年後にはホールディングス化も予定しています。
そして、書籍出版によって金融機関からの評価が、以前よりも高まったように感じています。例えば、新社屋を建てるために何億円と借りた際、銀行の支店長さんに「幻冬舎さんで本を出されたのですね。社長が考えていることがよくわかりました」とおっしゃっていただきました。普通、事業計画というのは未来のことを書くだけで過去のことは書きません。どんな良い事業を行ってきていても、銀行に知ってもらう機会はそうないわけです。書籍には私の経歴や過去の事業もまとめてありますので、これまでやってきたことの公的な履歴のように感じております。
さらに、書籍を読んだという看護師の方が入社し、優秀な人材の獲得にも成功しました。「独立したい」という志のある人物で、書籍を通じて私の考えや事業内容に共感していただいのだと思います。
4.出版を検討している企業へのメッセージ
書籍を出版することで期待される効果として、自社ブランディングのほかに、従業員の離職率の低下や就職希望者が増えるなどが考えられますが、私は確実に幹部スタッフとの絆が深まったと感じています。やはり書籍という形にして、私自身の考えを世に問うという姿勢に対して、幹部スタッフはいろいろ感じてくれたのだと思います。会社の将来性などにも触れているので、書籍を読んで、「うちの社長、会社にかける想いが本気だな」と思ってくれたらしく、彼らの仕事ぶりにも如実に反映されています。
余談になりますが、私の親しい友人も会社を立ち上げて書籍を出すかどうするか悩んでおり、出版した私にどんなものなのかを相談に来ました。 私は、書きたければ書けばいいけれど、それをどう生かしていくかという明確なビジョンがなければ意味がない、と伝えました。 出版するだけならば私がこれまで書き溜めていたようなメモでもいいし、またはブログでも十分です。しかし、私の場合は業界の困っている人たちの一助になりたいという気持ちが大きく、在宅看護介護事業を発展させたいというビジョンがありました。 書籍出版が最終的に収益につながるかはわかりませんが、確実に世の中に対して意義があることです。書籍を出すか悩んでいる皆様も、もし明確なビジョンが思い描けているのならば、ぜひチャレンジしてみてほしいと思います。
編集者の視点
●同社の魅力であるマネジメントを含めた経営、高齢者のニーズ合わせた複合的なケアが伝わるような構成を立案。
●ノウハウだけではなく各章末にエピソードを挿入することで、読者の共感を狙った。