慎重に選べば選ぶほどなぜかハマってしまうマンション選びの落とし穴を回避! 人生最大の買い物を間違えたくないと、慎重に選ぶマンション。しかし、誰もがマンション選びの常識と思っている情報が、実は売り手の都合に塗り固められたものだとしたら…。本書では、住み心地よりも効率優先で作られる不快なマンションの見抜き方など、具体的な問題を提示しつつ、快適に住み続けられるマンションの真の選び方を解説します。
- ホーム
- クライアントインタビュー
- 株式会社リブラン
マンションへの
思いや理念を提示。
情報発信の重要性を実感
1967年、東京生まれ。株式会社大京に入社後、株式会社リブランへ入社。2002年、同社代表取締役に就任。マーケットシェアを奪い合う分譲マンション業界で同業他社とは同じ土俵で勝負しない経営スタイルを堅持。「エネルギー依存型のライフスタイルは無理せず変えられる」を信条に活動している。
まずはお気軽にお問い合わせください
幻冬舎メディアコンサルティングの
企業出版は、
病院・クリニックの
信頼性を向上し、患者に安心感を与える
情報発信を行います
お問い合わせ・お見積りはこちら
INDEX
1.不動産業界の情報発信に限界を感じ、出版を決意。
2005年の11月に「構造計算書偽造問題」という激震が、マンション業界を襲いました。そこを境に業界には「大手」と「それ以外」に大きな格差が生まれ、今でもその溝は埋まっていません。「信頼」という格差です。
マンションを買おうと思った時に最初に皆さんが取る行動は、チラシや街においてあるフリーペーパーなどの広告から情報を拾い、さらにWEBやパンフレットを通じて、やがてモデルルーム見学へ、というのが一般的な流れだと思います。その過程の最初の「篩い(ふるい)」が先に言った「信頼」なんですよ。そこで我々のような中堅以下の供給会社は振り落とされる。名のある信頼できる大手じゃないと、やっぱり危ない、とね。しかし実際には構造計算は第三者のチェックが義務付けられたり、住宅瑕疵担保履行法が制定され、万が一の場合も法律で守られるようになり、違いはないんですけどね。
ですので、我々のような中堅以下の会社は、まず信頼という面でハンデを背負っている分、大手と同じように広告やチラシで訴えかけても効果が薄いわけです。だからお客様にリブランの考えるマンションのあり方とは何か、情報を発信する必要があります。
そしてもう一つ大きな問題がありました。不動産業界のチラシや広告は、大手企業であったとしても消費者に信頼されてないと私は思っています。マンションポエムなどいわれていますからね。例えば、「地の必然。飾るのではなく装う、○○○」などのキャッチコピーの広告がよくあります。一見雰囲気が良さそうな「宙空に君臨」とか「異彩を醸し出す」とかもよく使われるフレーズですね。でも実際は何を伝えたいのか全くわからない。消費者に信用されないはずです。
そこで出版という手段を選びました。
出版は「言論」だと思います。本を出せば賛否両論があるでしょう。しかしそれは当たり前のことです。そもそも全員に買ってもらおうとは思っていません。
マンションに限らずですが、モノ作りには必ず思想が付物です。自分たちが良いと信じ、突き詰めたモノを売るわけですからね。選ぶ側の好みの違いはもちろん出ます。
その思想を伝えるには、「発言者の考え方が見える」言論が必要なわけです。だからこそ出版は、「モノ作りの思想という言論」を発信するのに最適な媒体でした。
2.広告やチラシでは発信できない情報を書籍内に落とし込んだ。
商品価値の向上や企業ブランディングを課題に感じていましたので、どのように書籍を通じて情報を発信すればお客様から信頼を勝ち取ることができるのか、編集の方と話し合いを繰り返しました。
「製品の良さや会社の特長を読者に伝えても、お客様の信頼度が高まることはない。まずその価値を理解していただくためには、その背景を知ってもらう」といった結論になりました。
パンフレットなどに書いてある情報を書籍に落とし込んでも、商品の価値ってわからないと思います。例えば「自然素材を使って作った風通しのいいマンションです。」であったり、誰もが共感するような内容を書いたとしても、情報は読者にインプットされません。
我々は今の分譲マンションの生活が快適だどうしても思えません。そこで、風通しの良い木材や自然素材を使ったマンションを作りました。その信念や動機、怒りの源泉みたいなものが何なのかをはっきりさせないと、情報は思想にならないと考えます。
だからこそ、今回の出版ではマンションそのものにおける問題点や、それらを解決するマンション選びにおける重要な点を、具体的に書いていただきました。さらに私の考えをより効果的に読者に訴求するため、私の人柄が伝わるような文体にしていただきました。
広告やチラシでは絶対に実現できなかった、マンション購入における営業時の問題点や住み始めてからの問題点などを、マンションの専門家ならではの視点で。忖度なしに描き切ることができたと考えています。
3.モノづくりの「背景」や「想い」を伝えることで、信頼を獲得。
広告のように絶大なる集客があったかと言われれば、それは違います。ただ、もちろん本を読んでマンションを買ってくれたお客様もいました。そして我々にとって重要なのは、きちんと自分たちのモノ作りの思想が伝わるかどうかということですが、本を通じて購入いただいたお客様というのは、初めからそこに共感いただいた方々です。この点は非常に嬉しい限りでした。
私もすべてのお客様に付き添って、自社の商品の根底に流れる思想を伝えていくことができれば良いのですが、残念ながらそれは難しいでしょう。そんな時に思想を形にした書籍なら、先方にお渡しして伝えることができるのも良い点です。社員にも私の考えや理念を手軽に伝えることができますね。
製品の良さなどをアピールするだけでなく、出版を通してモノづくりの「背景」を知っていただいたからこそ、信頼を勝ち取ることができたと思っています。
4.出版を検討している企業へのメッセージ
今後は一層、消費の形が真面目になっていくと思います。バブルはとっくにはじけて、大量消費社会は終焉。今は本当に必要なものを吟味して購入していく時代です。
その時に大事になっていくのは「言論」だと、私は確信しているんです。もちろん言論は裁かれる。何言ってんだって。すべてが科学的に証明されてはいないし、法律でもない。あるいは何も反響がなければ、時代が早いのか、たいしたものじゃないのか。
だけど自分が信じるものについては、「言論」として発信するべきだと思う。裁きを恐れずそれを試すべきだと思います。思想を形にしている企業や経営者たちは特にそう思います。
編集者の視点
●「書籍だからこそ可能な情報発信」という部分で、忖度のない情報を的確にターゲットに届けることを意識。
●間取り図などの図版を多数用いて、読者がイメージしやすい構成にした。