著者の実体験に基づいたダイバーシティ論!国内外の各界から反響多数 | 企業出版ダントツNo.1の幻冬舎メディアコンサルティング
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著者の実体験に基づいた
ダイバーシティ論
各界・海外から反響多数獲得

コンサルティングメーカー(toB)

Tri-Wall Limited

鈴木 雄二氏

トライウォールグループ取締役会長・CEO。ブラジル・サンパウロ市出身。シカゴ大学大学院数理統計学修士。1972年1月、トライウォールコンテナーズ アメリカ本社(NY)入社。1973年9月、同社・福岡製紙株式会社との合弁契約締結。1974年2月、トライウォール福岡コンテナーズ(日本)株式会社(トライウォール株式会社の前身)設立、1996年1月末まで同社総責任者。1995年12月、トライウォール株式会社を独自資本にて再設立、同社代表取締役社長。1996年2月より事業を開始。2010年6月、グループ持株会社の拠点をトライウォール株式会社からトライウォールリミテッド(香港)に移転。

1.「ダイバーシティ」後進国・日本に対する危機感から出版を決意

私は香港に拠点を置き、ヨーロッパ、中東地域を含め世界にグループ会社100社を展開しながら事業を行っています。グローバル市場で事業を成長させることができたのは、人種や民族、国籍にこだわらない多様な世界で生きた経験があるからだと確信しています。
日本人を両親に持ち、国籍は日本人でありながら、生まれはブラジル・サンパウロ。小・中・高は日本で過ごしましたが、大学はアメリカで数学を学び、そして大学院で出会ったアフロアメリカンの女性と国際結婚をしました。
その後、アメリカの重量物ダンボールメーカーから数理知識を活かしたコンサルティングを求められて入社しました。その後日本に赴任。1年がかりで合弁相手の日本企業を探し、設立後も日本に残りながらアメリカ側責任者として22年間にわたって経営を行いました。その後MBOでアメリカ側の所有資本を取得、合弁契約を解消した後、独自資本で事業を再起動して世界各国に進出してきました。
現在も、日本国内のみならず、世界各国のネットワーク網を持ち、物流パートナーブランドとして世界中で活動しており、世界中を飛び回っています。

2021年に東京オリンピックや選挙が開催されるにあたって、日本ではなじみの薄かった「ダイバーシティ」というワードが注目されるようになりました。東京オリンピックでは、大会ビジョンのひとつに「多様性と調和」が掲げられるといった動きもありました。しかし、実際にグローバルな環境に身を置いていた私からすると、日本ではダイバーシティを実行するにあたってのノウハウや体制に関してまだまだ整っていないことに危機感を抱いていました。ダイバーシティと言いつつも、中身が伴っておらず、言葉のみ独り歩きしているだけの状態です。日本はそもそも多様性という考え方が苦手な国だと思います。私はこれまで海外から日本を外から見る機会が多くありましたが、日本では教育、社会、企業の人事の面でもダイバーシティ化はまだまだ伴っていません。
同じように企業のガバナンスに関しても、まだまだ日本で不完全なケースが多いと思います。根本的なガバナンスが機能しておらず、末端の事柄ばかりを強化しているだけで、結局のところそこに囚われて身動きができない状態になっています。

日本が30年間ずっと停滞しているのは、このような日本の社会や企業、教育のダイバーシティの未成熟さが原因だと考えます。日本ならではの「以心伝心」のような気心の知れた環境にいることも楽ではありますが、ダイバーシティの考え方を得て外に出てしか学ぶことのできないこともたくさんあります。これまでグローバルに活動してきた私の考えや取り組みをまとめることで、未来を生きる人々の人生や考え方に役立つのではないかとはずっと考えていました。そのような時に幻冬舎から提案があり、日本の掲げる「多様性」に対して一石を投じるには書籍がベストだと思い、出版を決意しました。
実は、以前にも共著という形で書籍を出版したことはありました。ただ今回幻冬舎を選んだ理由は、他の出版社にはないような書籍を数々出している点や実績に面白さを感じたからです。また、担当者と話したときにも、身構えずにざっくばらんに出版について話してくれたので、安心してお任せしました。

2. 「海外の視点から日本を見る」実体験と長年の海外ビジネスの知見を一冊に!

前述したように、様々な場面で「ダイバーシティ」という言葉を聞く機会が増えましたが、実際のところ「ダイバーシティ」の本質を捉え、実践できている企業や人はほとんどいないと思っています。そこで編集者と話し合い、「ダイバーシティとは何なのか」そもそものダイバーシティの定義づけから行っていくことにしました。
さらにダイバーシティの本来の姿を明らかにしていくために、具体的にダイバーシティを紐解いていくことを心がけていました。
私は仕事上、日本にはあまり滞在せず、基本的には海外の情報を日頃から取り込んでいます。
そのため外側の視点から日本を見ることも多く、現地の人々やビジネスシーンと触れ合う毎日です。その中で、海外と日本の報道内容にはギャップを覚えることもしばしばあります。日本のメディアでは、日本から見た世界や社会の情報が取り上げられるのであって、「外側」からの視点が欠けている、あるいは日本ならではの願望が入り混じった報道がされているのです。例えば、中国に対する報道です。
中国では、為政者にとって自分の功績がこれからの中国の歴史に残るかどうかということは非常に重要です。日本の報道では、習近平が毛沢東や鄧小平に並び、自分の権威を過剰に行使し主張しているといった内容も多いですが、それは日本にとっては政治家が自分の取り組みが歴史に残るか否かを重要視する文化や視点がないからです。
また、毛沢東は中国を創業し、鄧小平は現在の中国経済の土台を作って中国を経済大国にしました。習近平は政府の力で中国の9つの都市を軸に、世界経済の中心を築こうとしています。アメリカが民間の力で世界の経済を築いたことと同じことを政府の力で進めているのです。日本では、メディアやニュースではそうした中国経済や日々進歩し成長する世界経済の動きを追わず、中国のネガティブな側面にばかり注目している気がします。このように、世界を知らずに一部のニュースメディアによる情報ですべてを語ってしまうことが日本ではしばしばあります。
だからこそ、世界で日々進歩するビジネスシーンに踏み込むことができないために日本の成長はどんどんと遅れていってしまっています。

本書では、私の体験を交え、具体的な例を示しながら日本を外側から見つめていく構成にしていただきました。このような書籍は他にないと思います。
海外で生まれ育ち、地でダイバーシティを実践している私だから語ることができる視点であり、語らなくてはいけないことだと思っています。

制作時もずっと海外を飛び回っていましたが、取材などもオンラインで行うことができたため問題なく行うことができました。ただ、どうしても時差があったため、その際は幻冬舎にも協力してもらいながら打ち合わせを行い、制作を進めていきました。

▲「グローバル社会で活躍するために」というキーワードを盛り込み、グローバル社会で活躍したいと考えているビジネス層に手に取っていただけるような狙い。また、著者の特異な経歴を表し「体験型ダイバーシティ論」と打ち出すことで、類書と差別化を図った。
▲ターゲットであるビジネスパーソンとのタッチポイントを増やすため、日経新聞にて広告を掲載。また、丸の内や新宿、大阪といった企業が集中するエリアで重点的に配本を行った。ビジネス書のカテゴリランキングで1位を獲得。

3. 各界・海外からの書籍の反響あり。ダイバーシティの理解浸透に貢献!

出版後は友人や知人はもちろんですが、様々なところからの反響がありました。
特に私の周囲ですと、アフロアメリカンの妻のことに感心を持つ人が多かったですね。
妻をはじめとしてブラジルで生まれ、これまで出会ってきたユダヤ人夫妻やインディオの少女、アメリカ人女性など、私のグローバルな生まれ育ちはやはり珍しく映るのかもしれません。

嬉しかったのは、各界の著名人から書籍の感想が寄せられたことです。
ある大手金融機関の名誉顧問の方から、「非常に勉強になった」という書籍の感想をいただきました。書籍をきっかけに、メールのやり取りなどの交流も生まれています。
また、英国大使を務めていた鶴岡公二氏や、稲盛和夫氏と共に第二電電株式会社(現:KDDI)を立ち上げた千本倖生氏など、数多くの経営者から本書の感想をいただきました。

本書をきっかけに、講演依頼もありました。
ビジネスパーソンの方々に参加いただき、ダイバーシティについてお話ししました。
また、創価大学からも講演依頼があり、オンラインで講義を行いました。
創価大学の新しい学部が開設されるにあたって、大学の講義の一環として若い学生に届けることができました。新学部の初講義を受けることができたのは大変光栄です。

書籍の使い道としては、社員にも配布しました。
今の書籍は日本語のみでの出版だったので、日本語を読むことができる社員には、国内外関係なく書籍を届けました。私の考えや経験を再認識してもらうことで、企業理解が深まればと思っています。

さらに、面白いエピソードがあります。
出版後、アメリカに出張した際に、トヨタ自動車の工場を訪問しました。アメリカ人の工場責任者が書籍を読んでみたいということでお渡ししたところ、Google翻訳を使って書籍を読んで感想をいただきました。日本語の私の著書が海外でもこのような形で読まれたことはとても面白く、嬉しかったです。
ちなみにトヨタ自動車の全工場4社の責任者のうち、2名が女性です。また幹部ではアメリカ人が登用されており、そういったダイバーシティを人事上で実践しているからこそ、トヨタは強い企業だと思っています。

その他にも、私の友人や知り合いが本書を何十冊と購入し配っていただいたり、知人が彼の孫のために本を購入し渡してくれたりと、様々なシーンで読まれているのを実感しています。
たまたま本書を知ってくれた相撲協会の方が、相撲部屋の人たちに本書を読ませたいということで声をかけていただきました。

私のこれまでの取り組みや経験をまとめたことによって、各方面から様々な反応があったことはダイバーシティの考えの浸透において大変意義があると思います。
日本の若者をはじめとした未来を担う人々にとって、この1冊が日本のダイバーシティに対する理解を深め、外に広がる世界へ足を踏み入れるきっかけをつくる一因になれば幸いです。
「安楽な日本」にいるだけでは得ることのない学びと刺激を人生の糧にして、海外で活躍する人材が増えればと思います。

4.まとめ

実際に日本の人々は、現地に行ったこともなければ、現地の人と話したこともないことが多いです。ダイバーシティ化を進めていくにあたっては、海外に若者を連れていき、海外でしか得られない経験や出会いを踏まえ、日本を違う視点から見つめ直すことが良いと思います。そうすれば自ずとダイバーシティ化が進み、日本の成長がスピード感を持って加速していくことと思います。

本書を読んだ人々が、私の取り組みや考えに共感し、世界をリードしていくことができるようになればと思います。

多様性が日本を変える

鈴木 雄二

Tri-Wall Limited

世界で存在感を示せなくなった日本にとって
再び国際社会で活躍するために必要な「真の多様性」とは?

日本で行われている建前ばかりの男女雇用機会均等やダイバーシティ経営は、
むしろ「やったつもり」になることで現実を見る目を曇らせてしまいます。
文化や歴史、習慣など世界との違いを学び、
受け入れるところから本当の多様性が身につきます。
そうすることで、「失われた30年」を脱し、
日本人がグローバル社会で活躍できるようになるのです。

かつて世界第1位の国際競争力を誇っていた日本は、バブル経済崩壊後、
低下の一途をたどり、革新的なものを生み出すこともほとんどできていません。
この30年で、パソコンとインターネットが結びつき、
巨大なコミュニケーション環境下で新たな価値観、文化が醸成されました。
しかし、日本は多様性や型破りを認めようとしない社会です。
「男女平等」「女性活躍推進」「ダイバーシティ経営」などが盛んに口にされていますが、
日本のジェンダー・ギャップ指数はランクを下げ、最新の調査で156カ国中120位でした。
この調子では、イノベーションは生まれません。
本書では、ブラジルで生まれ、アメリカの大学で数学を学び、
アフロアメリカンの女性と国際結婚、また重量物ダンボールの会社を世界各国で
大きく発展させてきた著者が、
教育、ビジネスにおいて現在の日本の問題点をあぶり出し、
今後、日本人が国際社会でどう活躍していくべきかを提案します。

【目次】
はじめに

第1章 なぜ世界で日本人は活躍できないのか
・さまざまなランキングで順位を下げる日本
・成功体験が捨てられず、過去の栄光にしがみつく
・「日本って結構いけてるんじゃないの」という強がり
・コロナ禍が見せてくれた日本の今
・一度ルールをつくると、それが変えられない

第2章 社会構造、偏見、教育制度……グローバル化を阻む日本特有の問題点
・教育現場も同質であることを奨励している
・学びたい人すべてを受け入れる教育体制をつくる
・日本での合弁会社経営で学ぶ
・「士農工商乞食ダンボール」!? 通産省のお役人が発した驚くべき言葉
・昔も今も、日本の常識は世界に通用しない
・そもそも会社は誰のもの? ひとり歩きする「ガバナンス」という言葉
・当時の経営陣はお飾り? キャッシュフローの見方も知らないとは!
・海外では非常識! 中小企業を追い詰める「手形決済」「個人連帯保証」
・「平社員が飛行機で来るとは、生意気だ! 」 大事なのは効率ではなく序列
・「身内かよそ者か」がいちばん重要 とりあえず、なんでもタグ付け!
・結局、良し悪しの判断基準は「金があるか、ないか」だけ
・再び、一人で始める決断をした

第3章 欧米諸国から学ぶ、日本に必要な「真の多様性」
・「外国」とはどこの国のこと? 「外国人」とは誰のこと?
・中国進出を不安視する日本企業 出資を申し出てくれた世界の企業
・『毛沢東語録』と『論語』を読んで中国へ 異文化を学び、受け入れるのは楽しい
・名言「中国人の言葉は紙よりも重い」 その言葉を信じてみたら……
・「なぜ工場内に床屋があるの?」 素直だけれど、したたかな中国人
・「日本のやり方はこうだ」とは絶対に言わない “とことん現地主義”こそ
海外事業の鉄則
・配慮の欠如による失言で痛い失敗をしたドイツでのこと
・イギリス人が誇る医療制度に受けた感銘

第4章 世界のトップ企業が行う「ダイバーシティ経営」
多様な人材を集めれば、個人・組織が成長できる
・誰が会社に必要な人材か、第三者が判定する
・採用の決め手はたったの3つ 「華やかな履歴書」も大歓迎!
・社員の解雇に心を痛めなくなった理由
・日本では考えられない、奇人・変人大歓迎という発想
・仕事しか頭にない経営者を脱すること
・自分に無関係な人間など一人もいない

第5章 日本を愛せば多様性への理解はさらに深まる――
グローバル社会で“日本人の強み”を活かせ
・自分を知ることが相手への敬意につながる
・「クールジャパン」で満足していていいのか?
・「お座敷は日本文化の縮図」 外国人初の芸者・紗幸さんが教えてくれた
本当の日本の美しさ
・「外国人には分からない」というのは負け惜しみ
・受け継ぐ者は「その文化をいかに愛しているか」を基準にすればいい

第6章 「真の多様性」を受け入れて、世界をリードする国となれ
・「これが絶対! 」は存在しない 科学的思考をしよう
・妬み嫉みからは成長も創造も生まれないことに気づく
・失敗して「よかったね! 」と言えるようになる
・多様な社会に欠かせない「憲法」について常に議論する
・日本が『なくてはならない国』になるためには? 私の医療立国論

特別対談1 坂東眞理子×鈴木雄二
危機のなかにある日本――居心地の良さを脱することから
・緊急時でも「強制ができない」それが日本の限界
・ぬるま湯に浸かり過ぎて、“茹でガエル”化する日本
・挑戦しなければなにも始まらない
・「ありのまま」「自分らしく」で逃げていない? いくつになっても成長し続ける
人間であってほしい
・自分自身が確固とした価値観をもつことが大切

特別対談2 広中平祐×鈴木雄二
間違えない人間はいない。その経験が人を新たなスタート台に立たせる
・特異点解消は、つまりダンボールにすること
・ピアノも数学も……。「これだ! 」と思ったら、のめり込む
・一度、失敗した人間のほうがいい、という発想は日本にはない
・モビリティに富んだ社会をつくる

おわりに


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