AIベンチャーの軌跡を1冊に。 理解促進につながり、契約者数が2倍に! | 企業出版ダントツNo.1の幻冬舎メディアコンサルティング
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AIベンチャーの軌跡を1冊に。
理解促進につながり、
契約者数が2倍に!

IT・WEB環境・エネルギー経営者本

株式会社Spectee

村上 建治郎氏

株式会社Spectee 代表取締役 CEO。1974年 東京都出身。米ネバダ大学理学部物理学科卒、早稲田大学大学院商学研究科修了(MBA)。エー・アイ・アイ株式会社にて、オンライン・デジタルコンテンツの事業開発を担当。2005年 米Charles River Laboratoriesに入社し、日本企業向けマーケティングに従事、2007年 シスコシステムズに入社、パートナー営業などを経て、2011年東日本大震災をきっかけに、被災地の情報を正しく伝える情報解析サービスを目指してユークリッドラボ株式会社(現・株式会社Spectee)を創業。

1.新しい防災のカタチを広めたい。その思いで10周年を機に出版!

私は株式会社Specteeを2011年に創立し、防災に対してAI等を用いた情報解析技術で、災害情報をいち早く正確に可視化できるサービスを提供してきました。現場の意思決定を円滑にする防災・危機管理ソリューションとして企業や自治体などの多くのお客様にご利用いただいています。
大学生のころ、私は阪神淡路大震災の被害を目の当たりにしました。いてもたってもいられず、被災地に赴きボランティア活動を行いました。現地の悲惨な被害状況に打ちのめされ、それ以来仕事の合間を縫っては災害が起きた地域でボランティア活動を行ってきました。2011年3月11日、東日本大震災という未曾有の事態が日本を襲いました。被災地に数ヶ月ボランティアとして活動し、感じたこと。それは「マスメディアの情報と現地の実情との大きな乖離」です。TVが伝える情報と実際の状況はかなり異なっており、よりリアルな情報を発信しているのはSNSでした。そこで感じたのが「災害情報を収集・分析することで、正確な情報を必要な人に届けられないか」ということです。当時起業するという目標もあり、立ち上げたのが株式会社Specteeでした。

日本は世界的に見ても災害大国です。人々を度重なる災害から守るべく、今後防災業界により一層新たな視点やサービスを持った企業が参入するきっかけづくりを行っていく必要があると思っていました。そんなとき幻冬舎から出版の提案がありました。出版なんて当初は考えていませんでしたが、営業の方と打ち合わせを重ねていくうちに、旧態依然とした防災業界に新しく参入した当社だからこそ行うことのできる新たな防災のカタチや、起業の背景を書籍内で紹介することで、業界全体の活性化につなげられるのではないか。という思いが芽生えました。また、会社設立からちょうど10年が経とうとしていたため、これまでのSpecteeの軌跡をまとめる絶好の機会だと思い、書籍出版に至りました。

実はこれまでも他の出版社から出版に関するお話はいただいていました。しかし、幻冬舎の書店流通・プロモーションなどに長けている点は他社よりも優れていると感じ、書籍出版を決めました。また幻冬舎というネームバリューが魅力的だったこともあります。

2.起業ストーリーを描くことで、会社のスタンスを明確にした.

私がSpecteeを起業するにあたって、とても影響を受けた書籍があります。株式会社ウェザーニュースの創業者・石橋博良氏の『世界最大の気象情報会社になった日』(1995/講談社)です。海難事故をきっかけに、気象予測に関して問題意識を抱え、ウェザーニュースを立ち上げた石橋氏が、これまで民間が参入してこなかった気象業界に変革をもたらすまでの内容が描かれています。起業した当時は、石橋氏の社長としてのスタンスにあこがれたものです。会社のバックボーンについてしっかりと触れ、読者がSpecteeを応援してくれるような1冊にしたいと考えていました。
当社を立ち上げるにいたった理由。新しい防災の枠組みを世の中に提案していくうえでぶつかった壁。そしてピンチをどのように乗り越えていったか。そういったSpecteeの軌跡をしっかりと描いていただきました。取材や制作を通して、10年間の軌跡や私の思いが整理されていったように思います。
コロナ禍もあり思うように制作が進まず、また原稿の修正や確認の締め切りもあったため、仕事と出版で忙殺された時期もありました。しかし労力がかかった分、完成した際の達成感はひとしおで、さらに周囲から書籍の感想などもいただいた時はとても嬉しかったですね。

プロモーションでは、日経新聞に広告を出しました。また出版後には「幻冬舎ゴールドオンライン」という幻冬舎の富裕層向け資産防衛Webメディアにも記事を掲載していただき、書籍を読んだという声をたくさんいただきました。このような施策によって、書籍の販促やSpecteeの認知向上につながったと思います。

▲Specteeが防災業界にもたらした革新的なサービスを「AI防災革命」と表現。ターゲットである自治体・企業の防災担当者の目に触れるようなタイトルにした。
▲起業のきっかけからSpecteeならではの事業戦略を解説。スタートアップとして成功するまでの極意を書籍内に落とし込み、起業を検討している読者にとっても役立つ1冊に。
▲日経新聞に新聞広告を打ち出し、書籍の話題を創出。 またビジネス層が多く立ち寄る書店に重点的に配本を行い、週刊ランキング1位に。

3.書籍経由で新たな顧客層を獲得、問い合わせが増加! サービスの理解促進にもつながり、営業ツールとしても役立った。

出版を決めた当初、私は企業出版における集客などの効果はあまり期待していませんでした。しかしいざ出版してみると、予想以上の反響や効果がありとても驚いています。

まずメディア露出が増えました。ラジオの出演依頼や日経の記者からインタビューの依頼が来たりと、Specteeの取り組みを知っていただく場が広がったと実感しています。

また、当社への問い合わせも増えました。以前は自治体の方からの問い合わせが多かったのですが、書籍出版後は民間企業からの問い合わせが多く、いままでアプローチしてこなかった新規顧客の開拓にもつながったと思います。協業の問い合わせも増え、新たなビジネスチャンスを得ることができました。また、商談時にわざわざ書籍を持ってきてくれる方がいたのは嬉しかったですね。書籍を読んできてくれた方は当社のビジネスやサービス内容などにすでに深く理解しています。効率的な商談ができるので、営業ツールとしても大変役立っています。

会社の売上は出版後順調に伸びています。1か月あたりの契約数は平均して11件ほどだったのが、出版後は毎月20件ほどに増加しました。月次にして約2倍の契約数です。企業出版の効果は必ずあると思いますね。

さらに、防災業界に新しい風を吹かすことができたとも感じています。書籍を通じて当社の認知が高まったことで、学者の講演などでも本書の内容を取り上げているそうです。防災業界そのものが変わったかどうかはまだわかりませんが、防災分野で新しいテクノロジーを積極的に活用していこうという機運は高まっているように感じます。より一層人々の安全を守る体制づくりを構築するきっかけを生み出せたのは喜ばしいことですね。

4.出版を検討している経営者へのメッセージ

会社のイメージ作りやなかなか発信しにくい経営者の想いを伝えていくといった部分では、企業出版はとても有効的な手段だと思います。経営者や起業家にとって、ビジネスや事業の裏側にある「背景」や「苦労」を、周囲に伝える機会や知っていただく機会はなかなかありません。しかし会社の軌跡や経営者の想いを知って初めて、その会社を応援したくなることも多いはずです。
特にスタートアップ企業やベンチャー企業は、発展途上のため実績がそろっていないため、魅力を理解していただきにくいことも多いです。いち経営者として感じるのは、ベンチャー企業にご一緒していただく方々は、会社の背景などに着目していたりします。
だからこそ、そうしたバックボーンを知らしめていくことは絶対にビジネスの場でも武器になるので、企業出版で1冊にまとめて発信していくことはとても良い機会だと思います。

編集者の視点

●書籍内で起業のストーリーやこれまでの苦労や困難を描ききったことによって、Specteeの事業内容に共感していただける内容になった。

●起業家としての村上氏の考え方や思いに注目し、「起業本」としての側面も持たせた。

AI防災革命 災害列島・日本から生まれたAIベンチャーの軌跡

村上 建治郎

株式会社Spectee

激甚化する自然災害をAIで救い、
災害状況を即時に可視化して予測する。
AIベンチャーが描く未来の防災

2011年の東日本大震災から、早いもので10年が経過している。
災害大国である日本は、今も予報技術の開発や防災設備の建設に巨額の予算を
投じているが、
天災はそうした努力を易々と凌駕する規模で人間をいつも圧倒するのだ。
ハードの力で災害に対抗するには限界がある。
ならば、情報の力でその脅威に対抗できないか。それが私の考え方である。
(「はじめに」より抜粋)

日本は元来、自然災害の多い国であるが、
近年は気候変動の影響と思われる災害がこれまで以上に頻発するようになってきた。
また、それに備える防災という分野は、長らく土木や建設業が大部分を担ってきた。
しかし、想定外の被害を減らすために今後より重要になってくるのは、
リアルタイムに状況を見える化し予測することである。
そんな新しい防災のカタチをAIによって実現しようとしているのが、
スタートアップ、スペクティだ。
SNSの投稿などからAIが情報を精査・解析し、
「予測する防災」を可能にしたサービスを提供している。
それは現在、全国47都道府県の防災部門の8割で導入され、
民間企業でも約500社が採用するまでにいたっている。
本書では、「防災」という珍しい領域で事業を成長させてきた企業の取り組みを
描くとともに、
「防災×AI」で何ができるのか、何をするべきなのか、
その現状と未来の防災の可能性について展望する。

【目次】
はじめに

第1章 2つの大震災から生まれた小さな魂――
「防災で起業する! 」
・阪神・淡路大震災で体験した震災ボランティア
・東日本大震災で感じた違和感
・メディアの情報は現場を反映していなかった
・SNSが発信するリアルタイムな現地情報
・被災地を離れることができなかった
・起業への憧れ
・退職金は運転資金に消え、アルバイトで食いつなぐ
・「面白そう」でついてきてくれたアキバ仲間
・アプリケーションは完成したものの……
・「スペクティ」誕生
・「報道に使える」という光明
・全国の報道機関をヒアリング行脚

第2章 報道機関向けアプリケーションを開発するも資金繰りが限界に……
破綻直前に「志」が運命を救う
・熊本地震で知られざる現場の報道に寄与
・「あの映像の情報源は?」と問い合わせが殺到
・技術は認められても出資は得られない苦悩
・海外経験の長いベテランほど「スペクティ」の価値を理解
・AIが情報を精査し選り分ける
・競合を見るな、顧客を見ろ
・顧客への価格交渉力を獲得
・ヤフーからの出資
・ベンチャーキャピタルに好かれなかったわけ
・あくまで進むべきは防災の道

第3章 小さな成功に惑わされず、起業時の目的に立ち返る
新たなテクノロジーを活用して全国シェア獲得
・「脱報道」から「AIで防災」へ
・デマや憶測は命の危機を招く
・情報は必要なものだけでいい
・「どこで」がなければ情報は無意味
・情報の取捨選択を劇的に変えた「AI」
・「人の目」での確認の重要性
・24時間365日、情報を監視・精査するエキスパートたち
・「スペクティ・クオリティ」
・人が介すると情報の手触りが変わる
・現場だから実感できる価値
・現在は8割の都道府県の防災部門が「スペクティ」を導入
・「スペクティ プロ」に込めた矜持
・「脱SNS」から「危機の可視化」へ

第4章 「市場のサイズ」「起業の常識」より大事なもの
「わが道」を選び続けることが事業成長につながる
・市場規模を気にしない
・市場のサイズよりも「意味のある商品を出せるか」
・成長市場をねらう必要はない
・成熟市場・停滞市場は、実はねらい目
・成熟市場・停滞市場にも難しい面がある
・市場を選ぶ判断は「やりたいか」と「壊せるか」
・スタートアップはニッチ市場が有利
・「儲かるか」よりも「顧客の課題は解決したか」を見る
・スタートアップの最大の武器は「機動力」
・「ランチェスター戦略」を意識せよ
・スペクティ対上場企業
・ニッチ市場のトップになると次に進める
・天気を軸に世界的に展開したウェザーニューズ
・「やりたい分野」から離れすぎてはいけない
・「儲かりそう」から距離をとる
・「やらない領域」を決めておく
・「スタートアップは営業に代理店を使うな」は本当か?
・顧客への窓口に大手代理店は最適だった

第5章 防災は「未来」を見るステージへ
AIの活用が次の成長を促進させる
・未来の防災に求められるもの
・「今を伝える」から「未来予測」へ
・デジタルツインによる被害予測シミュレーション
・SNSの画像1枚からリアルタイムで水害状況を予測
・「宇宙の目」で予測精度を向上
・スマートシティのインフラを目指す
・MaaSの世界で「なくてはならないもの」になる
・防災ビジネスはもっと盛り上がっていい
・これからの防災はハードよりソフト
・「予測して動く」を当たり前にして「リスクゼロ」を手放す
・危機管理情報を新しいビジネスへ

おわりに


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