出版後、業界の垣根を越えて反響多数!ニッチな取り組みを知らしめることに成功 | 企業出版ダントツNo.1の幻冬舎メディアコンサルティング
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出版後、業界の垣根を越えて
反響多数!

ニッチな取り組みを
知らしめることに成功

医療法人社団かけはし

生田 陽二氏

公立昭和病院小児科、東京都立小児総合医療センターでの勤務を経て、小児神経分野の成人移行問題解決の道を模索し、東小金井小児神経・脳神経内科クリニックを開業。医療の狭間に陥った患者中心の医療を実践し続け、医療法人社団かけはしを設立。医療従事者や患者、支援者に向けて移行期医療に関する情報発信を続けている。

医療・歯科医療

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INDEX

1.名刺代わりの一冊として、取り組みを体系化すべく出版を決意

私は東京都で医療法人社団かけはしを設立し、これまでてんかんと小児神経疾患を専門としながら、多くの患者と家族を診てきました。私は、小児神経疾患の診療を専門とする小児神経科医による専門クリニックと、病院の成人診療科が連携して患者の診療に当たる「病診連携」というスタイルを採用し、基礎疾患の専門診療科としての小児神経科と関係する成人診療科の医師がチームで患者を支えていくシステムを築くことで、小児期から成人期にかけての切れ目のない包括的な患者支援を目指し日々活動しています。

30年ほど前と比較して、現在は新生児医療や小児集中治療の進歩によって、多くの小児期発症神経疾患患者が成人期以降まで長く生きられるようになっています。その一方で、成人期まで継続した診療が必要となる小児期発症神経疾患の場合、成人期医療への移行が不十分なのが現状です。
特にてんかんなどの小児神経疾患を抱える患者は生涯にわたる医療と支援が必要であるにもかかわらず、成人診療科での適切な受け皿が少ないことやライフステージに応じた支援がないために、行き場をなくした状態に陥ってしまうケースが急増しています。医療上の問題のみならず患者の生活や命にも直接影響を及ぼす重大な問題です。
こうした問題や当院での取り組みについては、これまでもHPなどを通じて情報発信を行っていました。そんな時、幻冬舎メディアコンサルティング(以下、幻冬舎MC)より出版について連絡がありました。普段であれば営業の連絡はすべてお断りしていたのですが、取り組みについて非常に理解いただいている印象を受け、お話しさせていただいたのが、出版のきっかけです。

開業して年数も浅く、法人化するタイミングだったため、費用がかかることに抵抗を感じたものの、移行期医療に関するテーマであれば患者や悩みを抱えている読者だけではなく、これからより一層仲間を集め、さらに情報発信をしていくうえで、医療関係者や同業者に対しても名刺代わりとしてずっと活用することができると提案いただき、非常に魅力を感じました。打ち合わせの段階で、幻冬舎MCが大きな方向性の道筋を立ててくれたことでイメージがつき、思い切って出版の決断をしました。

2.移行期医療という難しいテーマだったが、ディスカッションを重ねるごとに考えが整理された

移行期医療については、世間的な認知も低く非常にニッチな取り組みです。

そのため、たくさんライターや編集者に説明をしながら、かなり専門的で難しい部分を、どのように分かりやすく説明していくか、読者にいかに分かりやすく整理して伝えていくか、ということを意識しながら取材を受けました。

この「第三者に伝える」という作業を行ったことで、自身のこれまでの取り組みや考えを整理することができたと思います。

日々移行期医療に取り組んでいるなかで、移行の仕方や改善策について考えていましたが、具体的にどのように取り組んでいくべきか、整理がついていなかった部分もありました。出版を通じてそのあたりがかなりクリアになり、この経験は出版後にも活かされています。

▲全体を明るいトーンでまとめ、読者に移行期医療への希望を感じさせるデザインに。
▲立川、吉祥寺近辺の書店に特に配本を強化、またポスター展開を実施し、話題感を醸成した。 学会の出張書店にも書籍流通を行い、販促につなげた。

3.業界の垣根を越えて反響多数! 書籍がニッチな取り組みを知らしめる懸け橋に

出版後は、患者さんや医療関係者をはじめ、業界内外からたくさんの反響がありました。

付箋をたくさん書籍に挟んできてくれた患者さんがいたときは、私の考えや取り組みについて深く伝えることができたと実感し、何よりうれしかったです。また、ちょうど移行先を探していたという患者さんが来院することもあります。勉強熱心な保護者の方にも読んで知っていただきたいと考えていたので、まさに狙いどおり情報を届けることができています。

もともと以前から医療者向けの講演依頼はありましたが、出版後はよりさまざまなところから講演や連載の依頼があり、情報発信の場の広がりを感じています。

これまで、移行期医療については、内科や成人診療科などの医師に対するリーチはまだまだできていないと感じていました。移行期医療について取り組んでいましたが、業界外との接点を持つことは難しく、取り組みの背景や課題など意見交換する場はあまりありませんでした。なかなか機会がないなかで、書籍をきっかけに在宅医療系の学会にシンポジストとして指名していただいたことはとてもありがたかったです。

製薬会社や医療機器の代理店から講演の依頼があったほか、患者団体からも依頼が複数ありました。紙面でも、患者団体の機関誌にご厚意で書籍をご紹介頂いたり、学校向けの写真新聞出版社から養護教諭向け小冊子への連載の依頼が来たりと、業界内外から多くの反響があります。

出版を通じて取り組みや考えが整理できたことで、そうした講演の場や診療の際に、移行期医療についても説明がしやすくなりました。

情報発信や参入の壁も高い移行期医療というテーマですが、書籍がさまざまなシーンで懸け橋として機能していると感じています。

4.企業出版を検討している医師・医療経営者へ

なによりも良かったのは、制作過程におけるディスカッションのなかで考えが整理できたこと。そして強力な制作体制です。プロのプロジェクトチームとディスカッションしながら自分の考えを整理してまとめ上げることができました。また書籍の流通やプロモーションについてもトータルでサポートいただいたことで、移行期医療や私の取り組みについて、壁を越えて発信をすることができました。

実は以前、別の出版社で開業医の事例として書籍に掲載されたことがあります。インタビューに答えてライターが執筆するという内容でしたが、当時と比較すると、クオリティが段違いでした。

出版プロジェクトの費用に当初はおじけづいていた部分もありますが、結果的にはとても満足しています。

小児期発症慢性疾患患者に寄りそう 希望の移行期医療

生田 陽二

医療法人社団かけはし

“医療の狭間”に閉じ込められてしまう小児期発症慢性疾患患者たち――
成人後も適切な医療を受け続けられる社会へ

てんかん、知的障害、脳性麻痺、医療的ケア児……
小児期と成人期の医師たちがチームで患者を支える
「病診連携」のあり方とは

小児期発症の神経疾患や重度神経疾患をもつ患者は、
1990年代までは多くの場合有効な治療法がなかったために成人に達するまで
生存できませんでした。しかし医療技術の目覚ましい発展により、
現在では思春期さらには成人期以降まで長く生きられるようになりました。
その一方で小児期発症疾患の継続診療が必要となる場合、
成人期医療への移行がふさわしい時期になっても医療体制が整っていないために
円滑な移行ができず、患者が行き場をなくした状態に陥ってしまうケースが
急増しています。

特にてんかんなどの小児神経・脳神経分野の患者の多くは生涯にわたっての服薬や
生活支援が必要になりますが、成人診療科の医師は小児期発症の神経疾患は
専門外で診療に消極的なケースが多く、成人診療科に移行したくても、
受け皿がほとんどないというのが実情です。

一方で小児科医が小児期発症の神経疾患や重度神経疾患をもつ患者を
成人後も診ていけるかというと、就職、結婚、妊娠・出産といった
ライフステージに応じた支援や、生活習慣病などの成人期発症の疾患についての
知識が乏しく、必要な医療・支援に結びつかない事例があとを絶ちません。

小児科でも成人診療科でも診てもらえず、医療の狭間に取り残されて
不利益を被っているのが移行期の患者たちです。
年齢・生活に見合った適切な医療を受けられないために、
就職や妊娠・出産等が制限されることもあれば、外出中などに万一てんかん発作が起きれば、
命が危険にさらされる可能性もあります。
移行支援の不備は単に医療の課題というだけでなく、
患者の人生や命に関わる重大な問題でもあるというのが著者の主張です。

著者は、東京都で小児神経・脳神経内科クリニックを開業している医師です。
小児科医のなかでも小児神経学とてんかん学を専門としており、
小児期発症の神経疾患や障害を抱える多くの患者の診療をしてきました。
そこで大人になってからも通い続けられる医療機関がないことに
不安を覚える患者やその家族が多いことに問題意識をもち、
移行期医療の充実を模索し続けてきました。

移行期医療のひとつのあり方として、著者は小児神経疾患を専門とする
クリニックと病院の神経科や他の成人診療科が連携して診療をする
「病診連携」を提唱しています。
小児神経クリニックの医師が病院の移行期の患者を引き受け、
小児期発症の神経疾患についての診療・生活指導を行うとともに、
検査・入院など必要に応じて病院の神経科等と連携することで、
スムーズな移行が可能になります。
また成人になって発症する生活習慣病やがんなどの疾患も、
やはり病院や他施設の成人診療科と連携して対応することで、
クリニック・病院の医師がそれぞれ自分の専門を活かしつつ、
安心して診療にあたることができます。
従来のように一人の主治医が患者を診るのではなく、
小児神経科と関係する成人診療科の医師がチームで患者を支えていく
システムを築くという考え方です。これにより、
小児期から成人期にかけての切れ目のない患者支援につながっていくのです。

本書では小児期から成人期への移行期医療の実情を伝えつつ、
どうすれば患者を移行期医療の狭間から救い出すことができるのか、
そのために必要な支援体制をどのように築いていけばいいか、
医師側だけでなく患者・家族側が取り組める対策について解説します。
さらなる移行期医療の充実を求める医療者、医療関係者にとって、
議論を深め改善へ乗り出すきっかけとなる一冊です。

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