制作においては、不動産オーナーをターゲットに据え、不動産を高価売却する方法についてわかりやすく解説していく1冊を目指し、制作を進めていきました。私たちは30年以上不動産のスペシャリストとしての実績があるため、不動産を高く売るにはオークション形式が効果的だと考えています。幻冬舎メディアコンサルティングから、『不動産は「オークション」で売りなさい』というキャッチーなタイトルを提案され、不動産オークションの仕組みから、高値入札が入る物件の特徴、オークションにかけるまでの準備のポイントまで、具体的事例をもとにまとめていきました。複雑な事例や大手が手掛けない事例についても紹介することで、読者がイメージを抱きやすくなるようにしました。

出版してからどのように書籍の認知を高め、不動産オーナーの手に書籍を届けるか、出版の2か月程前に戦略を立てていきました。日経新聞の購読者と今回の書籍テーマの親和性が高いということで、集客効果を狙い、日経新聞で「サンヤツ広告」を計5回出稿しました。サンヤツ広告は3段分の高さで、それが8等分されている細長い広告のことです。今回の書籍のタイトルは、書籍のターゲットや内容がひとめで想像しやすいつくりになっているので、サンヤツ広告と非常に相性が良いとのことでした。

また、首都圏の書店にてランキング1位を獲得する施策を実施し、それを新聞広告にも記載を行い、箔付けすることで書籍の注目度を高めるようにしました。

日経新聞に広告出稿後は、広告を見た読者から、電話がたくさんかかってきたり、相談件数が増加しました。Amazon上でのランキングも広告掲載後に順位が上がり、書籍出版と新聞広告の相性の良さを実感しました。

出版後、直接的な事業成果に大きく結びつき、企業出版の効果を実感しています。

書籍経由で不動産オーナーからの問い合わせが殺到しました。14件の新規のオークションによる物件売却依頼につながり、取引額としては約12億円、仲介手数料としては5000万円以上という成果を生み出しています。また、これまで過去に取引のあった弁護士や金融機関の方にも書籍を読んでいただき、約19件の既取引先の売却依頼増加につながりました。約26億円の取引、1億8千万円以上の仲介取引手数料収入が生まれ、期待を大幅に上回る事業効果を感じています。

お問合せいただいた方の中には、「書籍を読んで納得したため、書籍通りに不動産を売ってほしい」という声や、大手の不動産会社の社員から「自社でも売却は可能だが、共信トラスティにお願いしたい」という声があり、企業出版の効果を実感しました。さらには全国から抱えきれないほどの問い合わせが舞い込み、お断りさせていただくケースもありました。その他にも、直接的な利益には結びついていませんが、読者から不動産に関する相談が寄せられることも多く、30年以上不動産に携わってきた「不動産のスペシャリスト」としてのブランディングを確立できたと思います。

書籍の活用法としては、付き合いのある弁護士に配布を行い、営業ツールとして活用しています。そこから案件を紹介いただいただけではなく、若手の弁護士に向けた教育ツールとしても読まれているようです。

さらに弁護士を通じて最高裁判所や地裁の裁判官にも書籍を読んでいただいたようで、「勉強になった」との感想もいただきました。

2018年に出した第一弾の反響が予想以上だったため、2年後に増補改訂版を出版しました。企業出版ははじめての試みでしたが、専門家としてのブランディングを実現でき、売上アップや顧客獲得、営業ツールとして大きな役割を果たしてくれています。

企業出版実績が豊富な幻冬舎メディアコンサルティングで書籍を出したこと、そしてネームバリューのある日経新聞で広告を出向したことで、信頼感を高めることができました。

期待値を何倍も上回る効果と実績をつくることができて嬉しいです。

幻冬舎メディアコンサルティングでは、これまで2,100社以上の企業と出版をご一緒し、課題を解決してまいりました。

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