老舗化粧品メーカーの90年史。教育ツールとしてのみならず、マーケティングにも活用! | 企業出版ダントツNo.1の幻冬舎メディアコンサルティング
×

老舗化粧品メーカーの90年史
教育ツールに加え
マーケティングにも活用!

ロゼット株式会社(ROSETTE Co., Ltd.)

刈田潤一氏, 山﨑美菜子氏, 石川憂佳里氏, 山田大樹氏

ロゼット社史編纂プロジェクトメンバー。1929年 日本初のクリーム状洗顔料「レオン洗顔クリーム」を販売。以降創業者の想いを受け継ぎ、”素肌美”を追求してお客様の肌の悩みを解決してきた。2019年に90周年を迎え、事業領域を拡大している。

社史・周年史メーカー(toC)

まずはお気軽にお問い合わせください

幻冬舎メディアコンサルティングの
企業出版は、
病院・クリニックの
信頼性を向上し、患者に安心感を与える
情報発信を行います

お問い合わせ・お見積りはこちら

INDEX

1.社員に「きちんと読まれる」社史にしたかった。

ロゼット株式会社は、前身となる「株式会社レオン商曾」「ロゼット本舗株式会社詩留美屋」を経て、2019年に90周年を迎えました。

しかしその歴史の中で、日々の業務に追われ、なにも形に残してきませんでした。90周年を迎えるにあたり、大正時代から続いてきた我々の歴史や当時の記憶が失われてしまう。我々は危機感を抱いていました。

そんな時に出会ったのが幻冬舎です。

「歴史を後世に残さないといけない」という想いで、当初複数の出版社からお話を聞いて比較・検討していました。考えていたのは、「従来の箱に入ったような堅苦しい社史にはしたくない」ということです。様々な出版社の話を聞く中で、一番面白そうな企画を考えてくれると感じたのが幻冬舎でした。というのも、営業の方が過去の出版の事例を見せてくださったのですが、その際のサンプルがフランクな内容・仕様なものが多く、我々が作りたいイメージとマッチしていたからです。

また「形にのこすだけではなく、社員に読んでもらわないと意味がない」と考えていました。しっかりと読み応えのある本にしたかったので、今まで多くの実績がある幻冬舎での出版を決意しました。

2.制作中に新たな発見が続々!90年間の重みを実感。
誰か一人でも欠けたら作りあげられなかった。

90年間という長い歴史の中で、今まで一度もまとめたことがなかったため、イチから歴史を振り返りまとめるという作業はとても大変でした。創業当時の資料がそもそも少なかったこともありますが、その残っている資料が一体何なのか?といった部分も不明瞭だったため、その歴史を紐解くことでも一苦労でしたね。

まず山場だったのは、OBOGの方たちへの取材です。諸先輩方の話を伺うと、表向きの会社の歴史とは異なる面や知られざる秘話なども次々と発覚し、勉強になるとともにとても面白かったです。そういった会社の表と裏のような内容で制作したかったのですが、社内向けといっても表現が難しい部分もあります。そんな時に、編集の方やライターの方が言い回しや表現をうまく工夫して提案してくださったので、新商品考案時の失敗談や今まで表向きにされてこなかった部分なども記載することができました。だからこそ面白く読み応えのある内容になったのだと思います。また逐一原稿の進捗状況を見せてくださったので、書籍化した際のイメージを固めながら素材・情報収集をすることができました。

また、歴史が長い故に情報量が多く、掲載する内容の取捨選択にも悩まされました。盛り込みたい内容が増えていってしまい、書籍内にすべては収めきれないといったこともありましたね。「洗顔パスタ」の前身である「レオンクリーム」の当時の広告をどうしても載せたかったので、カバー裏にそのままデザインしていただいたことは印象深いことのひとつです。幻冬舎が柔軟に対応してくださったおかげで、こだわりの詰まった一冊になったと感じています。

結果として、社員に読んでもらえるような、ポップで親しみやすい一冊にしたいという要望をかなえていただけました。

そして何より、制作に関わる中でロゼットのことを深く理解することができた点が良かったですね。社史編纂メンバーは、歴史を知っている者としてベテラン社員3人、今後会社を担っていく者として2年目の社員1人で行いました。OBOGの方のお話や見たことのない昔の商品、全く知らなかった情報など、非常に発見の多い時間でした。特に若手の編纂メンバーにとって、今回の社史制作は大きな財産になったと思います。

ロゼット株式会社90年史は、我々のメンバーや幻冬舎の方々含め、誰か一人でも欠けたら絶対に作りあげることができませんでした。だからこそ、今回の出版にはとても満足しています。

▲1960年頃テレビCMに登場したキャラクターをあしらったレトロなカバーデザイン。またカバーを取ると、「洗顔パスタ」の前身である「レオンクリーム」の当時の広告をそのまま掲載するという粋なアイデアが素敵だ。
▲全商品の写真一覧の撮影にはとても苦労した(写真右)。 また資料一つひとつに情報を添えることで、当時のエピソードや想いを伝わるような構成に(写真左)。

3.教育ツールとしてのみならず、マーケティングの過去資料としても幅広く活用。

出版後は、現社員に配布いたしました。また新入社員にも配布を行い、「教育研修ツール」として活用しています。「ロゼットの歴史」というコマを研修に盛り込み、本書を教科書として使用しロゼットへの理解を深める狙いです。我々はメーカーなので、まず自社商品を知ってもらうことが会社への愛着を生む第一歩だと考えています。今回、書籍前半に過去の商品の情報や歴史をたくさん記載したことで商品理解が深まるとともに、自社製品に誇りを持ってもらうことにもつながっていますね。愛社精神を感じてもらうためには効果的なツールです。

また、「辞書」としても使っています。商品の新規リリースの際や新製品開発する際などに、過去の事例を様々な角度から知ることができるので、マーケティングの部署の社員などは特に参考にしています。また、実は我々は今まで市場リサーチなどではなく社員の家族の意見などから着想を得て、商品開発の多くを行っていました。そのため、ユニークな商品や、過去に市場を先取りしすぎた尖った商品などが多くあります。本書を見て「昔にすでに自社でやっていた」といったような気づきもありました。
歴史をまとめる意味だけでなく、思わぬ点でも役立つことも多いため、社内からも好評です。「素晴らしいものを作ってくれてありがとう」と感謝されるのはとても嬉しいですね。

そして今いる社員だけでなく、社史制作に協力していただいた諸先輩方にも配りました。非常に喜んでいただいたことに加えて、愛社精神が呼び起されたOBの方が、出版後も過去の商品や資料を届けてくださっています。そのため、新たに社内に貴重なコレクションが追加されるなどしており、出版後にも新たな発見が多々あります。

当初は「諸先輩方の功績を残さないといけない」という危機感が一番強くあり出版を決めましたが、将来会社を担っていく未来の社員のためにも必要不可欠な書籍です。会社の知られざる歴史を掘り起こし、知り、未来につなげていく。失われそうだった過去をきちんと形にのこせただけでなく、将来の会社の貴重な財産となる一冊になりました。

4.出版を検討されている企業へのメッセージ

周年史を出版して良かったと心から思っています。

日々業務に追われていると、なかなか「資料を残そう」という意識を持てないことも多いはずです。しかし、そういった意識を持ち、記録や資料をきちんと残すことは絶対将来会社のためになります。それらの過去を踏まえて、新たな施策や戦略につなげられるのだと今回の出版で実感いたしました。

また強く感じたのは、社史は節目の年でなくても出すべきだということです。我々も90年という節目での出版にはなりましたが、社史制作・出版で得られることはたくさんあります。さらに、企業では新しいことが日々生まれ変化していきます。社史に盛り込むことができない情報・出来事もある。多くの企業が50年や70年などの区切りで出版をしますが、そのような時期を待たずに出版しても良いと思いますね。 

編集者の視点

●膨大な量の情報と資料を「読みやすく」まとめることを意識。フルカラーで写真を多用することで長い歴史を鮮やかに蘇らせた。

●企業キャラクターや当時の広告など、会社のモチーフをふんだんに書籍に盛り込み、従来の社史とは異なる「読んでいて楽しい」ビジュアルを心がけた。

ロゼット 素肌美を追求し続けた90年

刈田潤一,山﨑美菜子,石川憂佳里,山田大樹

ロゼット株式会社(ROSETTE Co., Ltd.)

クライアントインタビュー
 TOPへ戻る >>