出版後半年間で15件の手術を書籍経由で実施。遠方からの集患も実現! | 企業出版ダントツNo.1の幻冬舎メディアコンサルティング
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出版後半年間で
15件の手術
書籍経由で実施。
遠方からの集患も実現!

医療・歯科医療集客・採用本

大阪あべのリンパ浮腫クリニック

三宅 ヨシカズ 氏

2003年、関西医科大学医学部卒業。2003年に関西医科大学形成外科学講座に入局。高度救命救急センター麻酔科研修を経て2006年葛西形成外科勤務、同年、医誠会病院形成外科美容外科に勤務し創傷治療センターを設立。2010年に八尾市立病院形成外科診療科長、2020年に八尾市立病院形成外科部長を務める。2021年7月より八尾市立病院形成外科非常勤医として手術指導をする一方で、同8月に大阪あべのリンパ浮腫クリニックを開院。

1. リンパ浮腫の治療法について認知を高めるべく出版を決意

私は2003年に医師になって以来、形成外科医として多くの患者の診療や手術を行ってきました。2010年に赴任した病院ではがん診療が多く、がんの手術後にリンパ浮腫を発症する患者を何人も見てきました。つらいがんの闘病から生還したのに、後遺症であるリンパ浮腫が原因で豊かな人生を送れない人々を救うべく、2021年にリンパ浮腫診療に特化したクリニックを開院しました。当院では、日々リンパ管細静脈吻合術という手術を行い、リンパ浮腫患者の症状改善に尽力しています。

一方で、実はリンパ浮腫を専門に治療しているクリニックはほとんどなく、患者自身もリンパ浮腫を自覚していないことも多いのが現状です。そうした現状に対して、リンパ浮腫についての正しい知識のほか、手術で症状を改善することができること、術後のケアなどについても発信すべきだと常々考えていました。

これまでもHPやYouTubeなどでも情報の発信は行っていましたが、リンパ浮腫患者の年齢層や、繰り返し読むことができる点、また「治療を通じて患者のQOLを向上する」理念の訴求などを考えると、発信の手法としては書籍がベストだと思いました。

幻冬舎の名前は以前から知っていました。出版して終わりではなく、リンパ浮腫に悩む患者に対してしっかりと届けるためには、名前の知られた出版社で出版することが大切だと思います。そのため、幻冬舎メディアコンサルティング(以下、幻冬舎MC)での出版を決意しました。

2. リンパ浮腫の基礎から手術の方法、事例まで網羅し情報インフラとしての1冊に

リンパ浮腫については医療者でも詳しい人はあまりいません。そういった状況のなかでも編集者とライターに取材をしっかり行っていただいたため、実際に読んでいただいた方にも「わかりやすい」といった声をいただける内容となりました。

リンパ浮腫自体の認知が低いため、まずはリンパ浮腫とはなにかという基礎知識から、リンパ浮腫の治療について正しい情報が行き渡らず軽視されている現状について問題提起を行いました。

リンパ浮腫になると、おしゃれができなくなったり、料理や温泉に入ることに抵抗を覚えたりと、日常生活や趣味、楽しみが制限されてしまいます。しかしリンパ浮腫を手術と保存療法を組み合わせた正しい治療法の実践で改善することで、豊かな人生を送ることができます。幻冬舎MCからはリンパ浮腫の手術治療のメリットと実際の手術工程のほか、リンパ浮腫を治療して温泉に入ることができた患者や、リンパ浮腫で生きがいだったダンスを再開することができた患者などの事例を記載する提案をいただきました。

多くのリンパ浮腫に悩む人々に光明を差しこむことができる内容になったと思います。

▲一般的に知られている保存療法のみならず、手術で治療することで改善を見込めることが端的にが伝わるタイトルに。
▲パネルを設置し、目立つような仕掛けを施した。 がん関連の書棚に配本。

3. 出版後遠方からも集患でき15件の手術を実現!リンパ浮腫治療の理解を促進できた

出版後は、書籍を読んだリンパ浮腫患者にたくさん来院いただきました。

書籍出版から半年間で、15件程の手術を書籍経由で実施いたしました。書籍出版の費用はすでに回収し、出版の費用対効果を感じています。当院は大阪にありますが、東北や九州、中国地方など、遠方から来ていただくことも多く、患者の中には「こんな病院を探していた」といって感動して泣いてしまう人もいました。

東京や大阪といった都市圏でも、リンパ浮腫を専門に治療を行っている医療機関はまだまだ少ないのが現状です。地方では、リンパ浮腫の治療ができる医療機関がわからず治療できずにいる人も多いのではないかと思います。書籍を出版したことによって、長年リンパ浮腫に悩み、趣味や生活を楽しむことができなかった患者に光明を差しこむことができたと思うと、とても嬉しいです。

また、書籍がリンパ浮腫治療の説明ツールとして役立っています。書籍を読んで来院される患者は、繰り返し読んでいるため、とてもスムーズに治療を行うことができています。診察の限られた時間の中で、リンパ浮腫や手術内容について説明してもすぐに理解いただけるようになりました。正しい知識を身に着けて来院されるため、診察前のミスマッチをなくすことにも役立っています。

また、すでに通院いただいている患者からも「わかりやすい」といった声を多くいただきました。これまでも時間の許される範囲で一つひとつ治療の説明を行っていましたが、私の説明を聞いてもしっかりと理解できていない部分もあったかと思います。しかし書籍を読んでいただいたことで、自分自身がどんな背景でどんな治療を受けているのか理解が深まったのだと思います。患者から治療について鋭い質問を投げかけられることも増えました。受付に書籍を置いているので、診察を待つ間に読んでいただいていることも多いです。

その他、セラピストや医師からも反響がありました。リンパ浮腫を専門に治療している医療機関は少ないため、これまでもセラピストや医師が見学に来ることはありましたが、書籍出版後、依頼はさらに増えました。

リンパ浮腫の改善には、手術と保存療法、双方のアプローチが重要だと考えています。今回の出版を機に、その連携をより一層深めていきたいと思います。

また、より一層がん治療を行う医師や医療機関に本書を読んでいただきたいです。がん治療の後のリンパ浮腫になるリスクやその解決策について理解を深めていただくことで、リンパ浮腫に悩む患者を一人でも多く救うことができると考えています。

周囲から「書籍を見かけた」「読んだ」という声も多数あり、嬉しく思います。リンパ浮腫という認知が低い病気をどのようにして広めるかこれまで考えていましたが、企業出版を機に豊かな人生をあきらめず、楽しい日々を過ごせる解決策があるということを、専門医としてしっかりと伝えることができたと思います。

4. 企業出版は、アピールポイントがある人にとっては良い情報発信手段

企業出版では、HPや講演、日頃の診察などでは伝えきれない思いや治療の情報について、じっくり、しっかり伝えることができます。

私のように、ニッチな分野を専門に取り組んでいるような医師や、なにかアピールポイントがあるような人は、情報発信の手段として企業出版はおすすめです。

リンパ浮腫は手術で治療する

三宅 ヨシカズ

大阪あべのリンパ浮腫クリニック

圧迫療法、リンパドレナージ、スキンケア……
リンパ浮腫治療=「保存療法のみ」は大間違い!

進行の度合いによって根本治療も可能。
保存療法との併用で症状が劇的に改善する
リンパ管細静脈吻合術とは――

数多くのリンパ浮腫患者を救ってきた専門医が
手術法から最新医療機器、術後のケアまでを徹底解説!

がん治療の後遺症として患者を悩ませる病気、リンパ浮腫。
進行するとむくみがひどくなり、歩行が困難になったり
箸やペンを持つことができなくなったりと、日常生活に大きな影響を及ぼします。
ところが、医師の間ではリンパ浮腫は
命に直接関わる病気ではないため軽視される傾向があります。
そのため、圧迫療法やリンパドレナージなどの
保存療法しか治療として行われていません。
もちろん治療として間違ってはいないのですが、
これらはあくまでこれ以上むくみが進行しないようにするためのものであり、
根本的な解決策にはならないのです。
それではリンパ浮腫によってむくんでしまった手足は
一生元には戻らないのかというと、そんなことはありません。
本書で紹介する「リンパ管細静脈吻合術」を
行うことで根本から治療することも可能です。
この手術は、リンパ管と静脈をつないでバイパスを作り、
溜まったリンパ液を静脈へ流すものです。
手術によって新たなリンパ液の流れを作るため、
皮下組織にリンパ液が溜まるのを減少させることができます。
この手術を治療に取り入れることで、症状の劇的な改善が期待できます。

本書では、リンパ浮腫についての基礎知識から
手術法、術後のケアまでを詳しく解説しています。
一人でも多くの症状に悩む人に、保存療法以外の新しい治療の選択肢を与える一冊です。

【目次】
はじめに

[第1章]なぜリンパ浮腫は起こるのか?
私たちの体を流れるリンパ液とは?
細菌やウイルスを排除する免疫システムとしての働き
はっきりと原因が分からない原発性リンパ浮腫
むくみの正体が分からずに「捻挫です」と診断
がんの治療後に起こる2次性リンパ浮腫
手術後、数十年経ってからリンパ浮腫になる人も
健康なむくみとの違いは自然に改善するかどうか
リンパ浮腫の主な症状
国際リンパ学会の病期分類
リンパ浮腫が進行するとリンパ管も変化する
乳がん後に起こりやすいリンパ浮腫
子宮頸がんや前立腺がん後に起こりやすいリンパ浮腫
骨盤内のリンパ節切除後に起こりやすいリンパ浮腫
首のリンパ節を取ることで顔がむくむケースも
どの種類のがんであってもリンパ浮腫は起こる可能性がある
正しい情報が知らされていないのがリンパ浮腫の課題
「命が助かったのだから、我慢するしかない」という誤解
リンパ浮腫外来でも取り組み方には温度差が
「手術は最後の手段」は最大の誤解

[第2章]症状を放置すると危険! リンパ浮腫が引き起こす危険な合併症
早期の手術で最大限に効果を発揮
最も恐ろしい合併症は蜂窩織炎
進行すると命に関わることも
蜂窩織炎の治療は抗生物質などを投与
蜂窩織炎によってリンパ浮腫が進行する悪循環
リンパ管に炎症が起こるリンパ管炎
足が象のようになる象皮症
血管のがんであるスチュワート・トリーブス症候群
リンパ漏やうっ滞性皮膚炎などの皮膚の合併症
リンパ浮腫で歩行や日常生活が困難に
自分らしさを失って人生を楽しめなくなることも
QOLの低下がリンパ浮腫の最大のリスク

[第3章]圧迫療法、リンパドレナージ、スキンケア……保存療法だけがリンパ浮腫の最適な治療ではない
リンパ浮腫の治療には保存療法と手術がある
弾性着衣を使った圧迫療法
脱ぎ着に大変な労力を要する弾性着衣
高齢になると弾性着衣の着脱はさらに大変になる
高額な購入費用も患者の負担に
自分に合った着衣を選ぶのがベスト
巻き方が難しい弾性包帯
圧迫療法は生涯必要になる
手技でリンパを流すリンパドレナージ
公的保険の対象は重症者のみ
保険適用となる病院にも厳しい条件
リンパ浮腫の治療は保存療法と手術を組み合わせるべきである
圧迫しながらの運動療法も効果的
スキンケアで肌を保護する
日常生活のちょっとした意識がリンパ浮腫の進行を抑制する
保存療法と手術の相乗効果でQOLを向上

[第4章]新たなリンパの通り道を形成し、症状を改善に導く リンパ浮腫は手術で治療する
バイパスを作ってリンパを流すリンパ管細静脈吻合術とは
初診では過去の治療歴をしっかり問診
水分量を量る体成分分析装置検査
下肢静脈瘤がある場合は静脈瘤の治療を優先
初期のリンパ浮腫も見逃さないICGリンパ管蛍光造影
運動前後でリンパ液の流れが大きく変化
リンパ管の位置を探し当てる超高周波超音波診断装置(超高周波エコー)
超高周波エコーで日帰り手術が実現可能に
赤外線カメラだけではリンパ管の場所が見つからないことも
超高周波エコーがない場合は傷口が大きく手術も長時間に
超高周波エコーは手術に適した静脈も把握
傷口が大きくなるとリンパ浮腫に悪影響
リンパ管が拡張している様子も観察
精度が高過ぎて普及が進まない超高周波エコー
過去の手術方法では5カ所切って2カ所しかつなげられないことも
手術当日の流れ
傷口は時間とともにほとんど目立たなくなる
髪の毛よりも細い糸で縫い合わせる
最大77倍に拡大可能な高解像度手術顕微鏡システム
手術時間はトータル2時間程度
術後は意識的に体を動かしてリンパを流す
術後は歩いて帰ることが可能
翌日からの仕事もOK
リンパ管細静脈吻合術は保険適用
早い人は手術直後から効果を実感
手術で蜂窩織炎などのリスクも軽減
リスクはほとんどないが、症状によって追加手術が必要になることも
日常生活では長時間の同じ姿勢を避けて体を動かそう
その他の手術にはリンパ節移植や脂肪吸引手術も
微細な技術を必要とするマイクロサージャリーとは
リンパ管細静脈吻合術の傷口は50円硬貨以下
第1世代~第4世代へ、リンパ管細静脈吻合術の進化
赤外線カメラの登場で第3世代がスタート
第4世代のフェーズに入った現代のリンパ管細静脈吻合術
第3世代の手術は医師にも負担が
リンパ管細静脈吻合術の技術は世界のなかでも日本がリード

[第5章]リンパ浮腫の外科手術で元の生活を取り戻した人たち
蜂窩織炎で生死の境を彷徨ったAさん 62歳・男性
「まさかもう一度温泉に入れるようになるとは思いませんでした」
精密な指の動きが求められる歯科技工士のBさん 64歳・女性
「自分がリンパ浮腫であることを忘れる日もあるほどです」
リンパ浮腫で性格まで暗くなってしまったCさん 56歳・女性
「生きがいだったダンスがまたできるなんて、夢みたいです」
奄美大島から受診したDさん 70歳・女性
「いつ蜂窩織炎になるかと思うと、爆弾を抱えているような気持ちでした」

おわりに


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