歯医者に来ると身震いしてしまう……
怖くて口を閉じてしまう……
そんな歯科恐怖症で悩む患者を救う!
眠っている間に治療が終わり、長期通院も必要なし!
痛みと恐怖心を取り除く無痛歯科治療とは
数ある診療科のなかでも歯科ほど怖がられるところはそうないかもしれません。
歯を削るときにちょっとしみても苦痛を感じる、
器具の音に身が縮む思いをする、
自分では口の中を見ることができずに何をされるか分からないまま治療が進むことに不安を覚える……など、
歯科治療でさまざまな恐怖を感じている患者は多数います。
このような拒絶反応があらわれてしまう状態を歯科恐怖症といい、
国内では500万人前後が歯科恐怖症により歯科受診を避けていると推測されています。
治療中の痛みや恐怖心に耐えられない歯科恐怖症患者を何人も診てきた著者は、試行錯誤を重ね、
医科麻酔の技術で静脈注射や点滴で薬剤を投与し、眠った状態で治療する無痛治療のクリニックを開業しました。
本書は無痛治療の特徴やメリットを明らかにし、歯科恐怖症に悩む人にとって希望の灯をともす一冊です。
【目次】
はじめに
第1章 歯科治療が怖くて病院に行けない人たち
耐え難い、歯科治療の苦痛から恐怖症に
過去のつらい治療や痛みがトラウマに
ささいなことがきっかけになることも
音や光、匂いの感覚刺激も引き金に
「逃げられない空間」で頭が真っ白に
えずきやすい体質から、恐怖症に
ただの怖がりと軽視され、二重に傷つく
歯科恐怖症は誰でもなり得る
歯科恐怖症の治療は困難
歯科恐怖症から、治療放棄へ
第2章 放っておくと心身を崩壊させ、健康寿命への影響も……
むし歯や歯周病の危険性
むし歯と歯周病は、歯を失う二大疾患
「最初は1本」から手に負えない恐怖のドミノ倒しへ
歯並びがたがた「口腔崩壊」の悪夢
生きる基本「噛む」ができなくなる
噛む効用は「卑弥呼の歯がいーぜ」
発音にも問題が
舌の動きも、悪くなる
口の中が悪い菌の巣窟に
菌や毒素が鼻やのど、脳に回ることも
菌が火種となり、全身に炎症を起こす
糖尿病、肺炎……命を脅かす全身の病気も歯周病が関係!
歯がなくなると、将来の認知症リスクも高まる恐れが
肩こりや頭痛の原因にも
顎がしっかりしないと、力が入らない
つまずいても持ち直す人、転んでしまう人の差は
口の状態は健康寿命を大きく左右する
笑顔になれず、対人関係にひび
メンタルに不調をきたし、ひきこもりに
慢性的な体の痛みも心をむしばむ
第3章 保険診療での麻酔の限界、長期・頻回の通院が
患者を歯科恐怖症に陥れる
保険診療にはルールが多い
特別な配慮が必要な歯科恐怖症患者に冷たい保険診療
薬剤、麻酔にも制限がある
治療が進まない歯科恐怖症患者は敬遠される
あってはならない「おざなり治療」が起こってしまうことも
歯科恐怖症にマッチする治療は保険診療では行えない
「受けたい治療」の希望に添える診療方法とは
第4章 歯科恐怖症患者を救う!
痛みをなくし、短期間で治す「無痛治療」とは
巷の「無痛治療」のほとんどは無痛にあらず
妥協なき向上心がなければ、歯科恐怖症患者の治療は困難
「安全、安心、快適」な治療を目指して、歯科麻酔科へ
高い麻酔技術が患者を救うと確信
重度の歯科恐怖症でも、高い麻酔技術で治療可能に
患者にベストな治療を提供できるクリニックを目指して
苦痛ゼロ。全身麻酔に匹敵し、かつ安全性も高い
苦しいえずきも、麻酔でコントロール
局所麻酔との併用が前提
一人ひとりに合わせた「テーラーメイド」の麻酔
自由診療だから薬の選択も投与方法もバリエーション豊富
意識がない患者の治療には高い技術が必要
「スゴイ無痛歯科治療」の実際
治療中のモニタリングが重要
自院内で麻酔ができないクリニックがほとんど
呼吸を止めずに「眠ったままの治療」が可能
脳をごまかす!? 笑気吸入鎮静法とは
嘔吐反射や点滴の針が怖いケースに奏効する「ハイブリッド法」
宣伝目的で「笑気麻酔」を持ち出す医院に注意
「スゴイ無痛歯科治療」で短期集中治療も可能
約4万人に麻酔を行い事故ゼロの実績
治療後のメンテナンスも無痛で
第5章 カウンセリングを通して恐怖心まで取り除くのが
「真の無痛治療」
「治す」ではなく「癒す」で信頼を得る
十分なカウンセリングで「心の痛み」を聞く
歯科恐怖症患者には独自の治療方針を立てる
くつろげる空間を追求
座った瞬間に感嘆の声が上がる“椅子”へのこだわり
治療をいっさいしない、カウンセリング専用ルームを開設
白衣をやめたら、患者との距離が縮まった
恐怖心をやわらげる「おもてなしの心をもった接遇」
口の健康を取り戻すことは、人生を取り戻すこと
おわりに