70周年を飛躍のきっかけに!ニッチトップ企業を世に知らしめた周年出版。 | 企業出版ダントツNo.1の幻冬舎メディアコンサルティング
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70周年を飛躍のきっかけに!
ニッチトップ企業を
世に知らしめた周年出版。

メーカー(toB)記念誌・社史

オキツモ株式会社

山中 重治氏

オキツモ株式会社代表取締役社長。大学卒業後、1992年後継者としてオキツモ株式会社に入社。創業者の父が築いた自由な開発風土を尊重し、ニッチでユニークな製品を次々と世に送り出す。三重県名張市から、塗料の枠を超えた事業展開で世界市場を席捲している。

1.70周年を機に企業の取り組みを世に発信する。

オキツモ株式会社は、三重県名張市というのどかな地で、耐熱塗料の製造を柱に事業を拡大してきました。大手が独占する一般塗料の市場ではなく、塗料のニッチな付加価値である機能性に着目し、現場のニーズを的確に掴みながら新商品を次々と繰り出すことで、世界トップシェアを勝ち取り、独自のポジションを築いています。

設立から70周年を迎えた2015年。どのような記念事業を行うのかを社内で検討していました。社史制作という案は当然のことながら出ていましたが、「今までにない新しい形のプロジェクトに挑戦したい」という思いもありました。幻冬舎から企業出版の提案を受けたのは、ちょうどその時です。従来の社史ではなく、私たちの取り組みを全国に向けて発信するというのは、今までにない新しい視点だったため、非常に魅力を感じました。検討を進める中で、実はもう1社別の出版社からも話を聞きましたが、豊富な制作実績や圧倒的な流通力に違いを感じ、幻冬舎に決めました。

2.「開発力」という強みをドキュメンタリータッチで表現。

振り返れば当社の歴史は、そのまま「開発」の歴史でした。独自の研究風土で、斬新な商品、驚くべき機能を持つ商品、取引先に安心安全を与え続ける持続可能性の高い商品を数多く生み出してきました。今でもそのDNAは脈々と受け継がれています。

幻冬舎から提案されたのは、そのような独自の開発における強みを、「ドキュメンタリー形式」で表現するということでした。当時、耐熱技術とは異なる新領域へ事業を展開し始めていたこともあり、その開発ストーリ―を中心に描くことにしたのです。

過去を紐解くにあたり、資料が不足していたり、OB・OGや社員の話が少しずつ食い違う部分があったりと、とても苦労したのを覚えています。しかし、そのような状況下でもしっかりと話をまとめてくれたのが編集者やライターでした。自社のメンバーだけでは完成させることすらできなかったでしょう。そして、当時の想いやエピソードを臨場感あふれる文体で描き、すばらしい一冊に仕上げてくれました。

私たちの成功譚は、「選択と集中」や「合議制」といった成功のセオリーにはありません。むしろ、そういったセオリーを無視し、社員のやる気と情熱にかけるといった大企業にはない決断が、ここまでの道を切り拓いてきました。本書を通して、「創意工夫がなければ生き残れない」というオキツモならではのものづくりの精神を、多くの読者に共感してもらえたのではないかと感じています。

また、カバーデザインについては、名張市の山々に囲まれた工場のイラストを提案してもらいました。当初は、ビジネス書らしからぬ装丁に少々不安も覚えました。しかし、実際に書店に並んだ際に他の書籍とは異なる雰囲気でとても目を引き、結果的にとても満足しています。

▲企業の歴史を「開発力」にフォーカスして描くことで、オキツモならではの強みを表現。
▲会話文を多用し、臨場感を演出。読者がひとつの物語に没入できるような工夫を凝らした。
▲拠点がある三重、東京、名古屋、大阪の主要書店で大型展開を実施。ビジネス、ものづくり関連の媒体にリリースを送り話題性を創出した。

3.企業の認知度向上に寄与し、新たなビジネスチャンスにも発展。

拠点を構える三重県や東名阪をはじめとした全国の書店で販売し、多くの人々に読まれる一冊となりました。これまで、私たちはトップシェア企業であるにも関わらず、ニッチな分野であるが故に「自分たちが何者か」ということを広く知ってもらう機会がほとんどありませんでした。今回の書籍出版によって、世の中の当社への印象が大きく変わったように思います。これまでは「知る人ぞ知る」というイメージでしたが、出版後、認知度が大幅に向上したのを実感しています。関わりのなかった企業とのつながりが生まれ、「業務提携をしたい」という依頼も増えました。
70周年記念として、あらゆるステークホルダーへ配布しました。ビジネス書にしたことによって、より客観的な視点で楽しみながら読んでもらえたと感じています。 長きにわたり企業が発展し続けてきた背景には、幾度となく乗り越えたピンチや先人たちの努力があります。普段の事業活動では伝えることができない私たちのヒストリーやバックボーンを深く理解してもらうよい機会になりました。
また、リクルートにおいても長期的に活用しています。ニッチな分、学生からすると当社のビジネスは理解しにくい点も少なからずあると思いますが、それを補うツールとして他社との差別化に役立っています。実際に、本書を読んだことで入社を決めてくれた学生もいました。私たちの想いや取り組みに共感してくれたのだと思います。

4.出版を検討している経営者へのメッセージ

社史の代わりに、企業の強みを書籍化する。新たな試みでしたが、従来の社史制作では得られないものを得ることができました。もちろん従来の社史も「事実を記録する」という点において、普遍的に意義のあるものだと思います。しかし、より戦略的に企業の強みや存在意義を認知させる必要性を感じているのであれば、周年を機に企業出版を検討することをおすすめします。企業出版は、本来であれば接点を持つことができないターゲットへ企業の魅力を伝え、共感を生む力を持っています。それは、今後も長く事業を継続していく企業にとって、必ず将来の財産となるはずです。

 

編集者の視点

●経営者や一般読者が興味を抱く仕掛けとして、ドキュメンタリー形式を採用。

同社の強みである「開発力」をテーマに、様々な危機を乗り越えてきた軌跡を臨場感あふれる文体で描いた。

世界トップシェアを勝ち取った田舎の小さな工場の奇跡

山中 重治

オキツモ株式会社

会社存続の危機からはじまった、一発逆転の開発戦略!
東京から5時間、名古屋・大阪から2時間以上かかる田舎の企業が
なぜトップシェアを守り続けられるのか?

日本の製造業は成熟期を迎え、国内市場は縮小している。
大手メーカーは海外に市場を求め、海外での現地生産を加速しているが、
海外に拠点を持たない国内の中小企業は、生き残りをかけた熾烈な競争を余儀なくされている。
そのような過酷な経営環境の中でも安定成長を続けているのが、耐熱塗料専門メーカーのオキツモ。
同社が手がけるのは、バイクのマフラーやファンヒーター、厨房機器など高温環境で利用される製品向けの塗料だ。
東京から5時間、名古屋・大阪から2時間以上かかる三重県名張市という山間部にあり、
従業員も200人に満たない中小企業でありながら、国内シェアトップ、海外シェアトップの製品を数多く保有している。
資本も人的リソースも決して多くない山間の中小企業が、なぜ世界トップシェアを獲得し、順調に業績を伸ばし続けられるのか?
オキツモで実際にあった耐熱用塗料の開発ストーリーを通して、セオリーにはまらない独自の開発戦略を公開。


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