障がい者福祉のモデルケースを発信!講演依頼やテレビ取材が急増 | 企業出版ダントツNo.1の幻冬舎メディアコンサルティング
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障がい者福祉の
モデルケースを発信!
講演依頼や
テレビ取材が急増

社会福祉法人パステル

代表 石橋須見江氏

1939年、栃木県宇都宮市生まれ。1962年、日本社会事業大学社会福祉学部卒業。公立中学の特殊学級を経て、栃木県立栃木養護学校の教員となり、37年間知的障がい児教育に携わる。卒業後の教え子の就労問題を知り、退職金を投じ1998年に社会福祉法人パステルを創設。翌年、通所授産施設「セルプ花」を開設し、以降約30施設を展開。利用者数は720人超、職員240人。地域に根ざした福祉法人として全国的にも先駆的な発展を遂げている。

介護・福祉

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INDEX

1.地域との共生を目指した 25 年の歩みを体系化し、広げる

私は高校生の頃から「障がいのある子どもを助けたい」という気持ちを強く持ち、大学で福祉を学んだ後、中学校の特殊学級や養護学校の教員として 37 年間にわたって知的障がいのある子どもたちの教育に携わってきました。そんななか、障がい者が依然として地域社会の片隅で隠れるように存在しなければならない現実に大きな疑問を持っていました。

実際、子どもたちが、社会に出ようとしても仕事がなかったり、仕事先でうまくいかず家に閉じこもってしまったりする現実にたびたび遭遇しました。障がい者との共生が当たり前の世の中になったといわれながらも、差別や偏見の解消や実際の地域社会の中における障がい者の自立は実現されていなかったのです。
そこで私は、障がい者が本当の意味で自立し、地域に支えられ、自らも地域を支える存在になることを目指して、1998 年に社会福祉法人パステルを設立し、翌年、通所授産施設セルプ花を開設しました。設立当初は住民の反対で土地が入手できないなど、多くの困難がありましたが、退職金のすべてを注ぎ込んでこの事業をスタートさせました。

「障がい者に対する地域社会からの偏見をなくしたい」「障がい者の自立に向けた働く場を提供したい」という思いから、オリジナル製品の開発や販売ルートの確保に努め、障がい者就労施設の全国平均工賃が約 1 万 4000 円であるのに対し、パステルでは 6 万 5000 円という数字を達成することができました。

また、地域との結びつきを深めるため、障がい者が運営する一般向けレストランの経営や、地域振興のための地元産の桑を使った「桑のミクスプロジェクト」を立ち上げるなど、地域に役立つ社会福祉法人を目指して取り組んできました。現在では栃木県・茨城県下で約 30 施設を運営し、施設利用者数は 720 人を超え、職員も 240 人を数えるまでになりました。
社会福祉法人パステルの設立から 25 周年を迎え、これまでの取り組みを振り返るなかで、突然幻冬舎メディアコンサルティング(以下、幻冬舎 MC)から出版のお話をいただきました。法人の 25 周年という節目でもありましたが、障がいのある方々の思いを少しでも理解してもらいたいという思いがあり、出版プロジェクトに挑戦することにしました。

2.制作を通じて活動の原点に立ち返り、社会に広く発信できた

私が長年障がいのある方々と接してきて実感するのは、相手と心が通じれば、障がいのある方も心を開き、本当の意味での住みやすい社会ができるということです。
障がいのある方々の隠れた人間性の豊かさを引き出せるのは、私たちが住みやすい環境をつくることだと強く感じています。そのようなメッセージを社会に広く発信したいと考えました。

出版の過程では、一方的な話しかできなかったのではないかという不安もありましたが、編集チームが専門的な視点から文章に落とし込んでくださり、見える形で書籍になったことに感動しました。自分のやってきたことがこういう形で意味があったのだと、再確認することができたのは大きな収穫でした。

実は、普段の職員研修では法人の理念や方向性は伝えていますが、自分の個人的な経歴や体験についてはあまり話す機会がありませんでした。今回の出版によって、自分の教員時代の経験や、なぜ社会福祉法人パステルを立ち上げたのかという原点を改めて整理し、伝えることができたと感じています。
カバーデザインも多様性を表現した素敵なものになり、完成した本を見たときには本当に驚きました。

テーマが素晴らしく、これからの社会にとって地域がどう取り組んでいくべきか、どういう考え方で取り組めばより素敵な社会になるのかが伝わる一冊になったと思います。

3.テレビ取材も舞い込み、見学者が増加。地域との連携もさらに強まった

出版後は多方面から反響がありました。まず、大学院時代の恩師に送ったところ、「大学のテキストに使いたい」と言っていただき、大変嬉しく思いました。また、済生会病院での講演依頼をいただくなど、本をきっかけに活動の場が広がっています。

業界で権威のある方にも読んでいただいたようで、書評もいただきました。
特に印象的だったのは、テレビの取材と本の出版が相まって、見学者が増えたことです。以前から TOKIO の城島さんがパステルの農福連携の取り組みを取材に来てくれたこともあり、その後日本テレビの別番組からも取材があったのですが、本の出版と相まって、さらに注目度が高まったように感じます。

看護学校からも講義の依頼があり、「なぜこの仕事をしたのか」「どんな苦労があったか」「今後どのように展開していくか」といった内容をお話しする機会も増えています。こうした場で、私たちの実践と将来のビジョンを伝えられることは大変意義深いと感じています。

また、地域の小中学校との連携も深まっています。障害者の日を記念して、隣町の小中学校すべてに私たちの施設で作ったパンを給食で提供し、学校では障がい者理解のための道徳の授業も行われています。書籍を読んだ中学生からも感想が届いたうえに、お手伝いがしたいと連絡がきました。学生にも、障がい者と地域の共生について理解をさらに深めていただけているようでうれしいです。

法人内でも、職員に本を配布しました。社員の一人からこの会社で働けていることへの感謝と感想をもらいました。パステルの理念や取り組みについての理解が深まっていることを感じます。新しく入った職員にとっては、パステルの歴史や私の考え方を知る良い機会になっているようです。

4.出版を起爆剤に、さらに活動を広げていきたい

出版を通じて改めて感じたのは、活動へのさらなる使命感の高まりです。多くの方に注目していただき、期待されている以上、課題解決をさらに行っていく必要があると思いました。

今後の展望としては、農業を中心とした新たな取り組みを考えています。単に福祉の枠内にとどまるのではなく、農業を通じて地域の財産となるような事業を展開したいと考えています。

具体的には、障がい者だけでなく、高齢者やシングルマザーなど、生活に困難を抱える方々も一緒に働ける場を作りたいと思っています。
さらに、農業と観光、農業と農泊(農家での宿泊体験)を組み合わせた事業も構想しています。空き家が増えている地域の住宅団地を活用して、観光客が宿泊し、桑の実のジャム作りや工芸品作りなどの体験ができる場を提供できれば、と考えています。
社会福祉法人はこれからもっと開かれた存在になるべきだと思います。福祉は生活を支える基本ですが、それだけでなく、利用者一人ひとりの人格を高め、社会とつながる道筋を作ることが大切です。心と心が通じ合い、信用し合える関係ができれば、障がい者も地域社会も共に成長できると確信しています。
福祉の枠を超えて、地域の中心的存在となる社会福祉法人の新たなモデルを示していければと思います。

5.出版を検討されている方へのメッセージ

インタビュー形式での出版は、とても助かりました。

自分で一生懸命書かなくても、取材していただきながら出版できるという形もあるということを知りました。とても良い経験になりました。自分の思いや経験を伝えたいと思っている方は、活用してみてください。

障がい者と地域社会の真の共生をめざして

石橋 須見江

社会福祉法人パステル

障がい者に対する
地域社会の差別と偏見は
どうすればなくなるのか?

障がい者と地域社会の
真の共生を実現するために――
25年間にわたり奮闘した
社会福祉法人理事長の軌跡

障がい者と共生する社会を実現しよう――この理想を叶えるため、
著者は永年にわたって障がい者福祉に携わり、歩みを続けてきました。
本書は、その思いと行動の軌跡をまとめたものです。

障がい者と健常者はお互いが区別されることなく、社会生活をともにするのが
大切であるとする「ノーマライゼーション」の考え方が北欧で生まれたのは、
1950年代のことです。しかし、日本においてノーマライゼーションが実現されている
とは言い難く、グループホームなどの障がい者関連施設の建設や運営開始にあたり、
地域住民から反対されるケースは、今でも珍しくありません。
著者は養護学校の教員として30年以上勤めたのち、障がいのある子どもたちが
社会に受け入れられていない現実をなんとかしたいという強い思いから、
退職金をすべて注ぎ込み、支援者が集めてくれた寄付金を加えて社会福祉法人を
設立しました。現在では約30の施設を運営していますが、開設にあたって
地元住民の反対を受け、断念せざるを得なかった経験をもちます。
そのたびに諦めそうになりながらも説明会を開くなどして粘り強く理解を求めるうち、
著者の夢に賛同する人が現れ始め、一歩ずつ地域との信頼関係を育んできました。

本書には、著者が障がい者教育にどんな思いで携わってきたのか、その思いを
社会福祉法人の経営にどう活かし、何を実現してきたのかが記されています。
全国の社会福祉法人や障がい者、家族、そして地域の行政を担う人たちにとって、
これからの時代にふさわしい社会福祉法人のありかたを改めて考える手掛かりとなる
一冊です。

クライアントインタビュー
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