「この人だから話せる」と
感じてもらえるように
相手の懐に踏み込んでいく

幻冬舎ルネッサンス新社
代表取締役社長
2013年入社
山名 克弥

学生時代の経験が編集者への挑戦へ背中を押す

大学卒業後、私が新卒で就職したのはガス会社でした。インフラ系の会社ということもあって安定していましたし、毎日18時に帰ることができる、いわゆる「ホワイト企業」だったと思います。ところが、入社して3カ月を過ぎた頃、漠然とした不安を覚えるようになりました。というのも、年功序列ですべてが決められた会社の中で、達成感が満たされないと考えるようになったのです。そこで思い出したのが、学生時代の野球部の経験。当時は肘や膝の怪我に悩まされ、楽しい思い出ばかりではありませんでしたが、その当時のことを思い返したときに、「医療に貢献したい」という強い気持ちが芽生えたのです。それと同時に、私自身が怪我をしたとき、支えになった身近な存在が「本」だったことを思い出しました。その「本」をつくり出す編集者に転職したいと思い立ち、幻冬舎メディアコンサルティングに入社しました。

コミュニケーションという言葉を超え、相手の心の中に入り込む

これから本を出版したい方、作家になりたい方、そして生きた証を残したい方、さまざまな理由でお問い合わせをいただきますが、それぞれに合った適切な提案をし、そして新たな才能を発見していくのが、幻冬舎ルネッサンス新社の出版プロデュース部です。そして、その思いは、実際に本作りを行う編集部に受け継がれます。私の場合、編集者として初めて担当したのは小説でした。その後、学生時代から医療に関心があったこともあり、医療系の著者様を担当する機会が増えていきました。少しでも知識を増やすため、時間のある限り、片っ端から本を読んだのもこの時期です。電車内の吊り広告を端からチェックするなど、24時間、目に入るものすべてのものにアンテナを張るようにしていました。まずはやれることをやる、それを実践したのです。編集者としては、著者様との一対一の関係がとても大切です。なぜなら、本をつくっていくプロセスのなかで、プロジェクトのスタート地点での目的とは異なる、隠れたニーズが浮かび上がることがよくあるからです。それを引き出すには、コミュニケーション……というありきたりな言葉ではなく、もっとグッと心の中に入り、そして「この人だから話せる」と感じてもらえるように相手の懐に踏み込んでいく。そのなかで、最大限の提案ができるように意識してきました。

自分の人生で大きな財産となった著者との仕事

編集の仕事をしていて印象的だったのは、日本乳癌学会名誉会長である小林俊三さんと仕事をしたときのことです。小林さんは乳がんの種類によって進行速度が違うことに着目、研究を続けてきました。その成果を書籍にまとめることになったのですが、執筆の途中で、ご自身ががんを患っていることが判明。病床にもかかわらず筆を取っていただいたものの、当初の刊行予定であった2016年4月では、完成を見届けるのが難しいという状況でした。小林さんからは、「万が一のことがあればすべてを任せる」とおっしゃっていただきましたが、どうしても完成を見届けてもらいたく、刊行時期を早めて出版したのが『乳がんの処方箋~後悔しないために知っておきたいリスクと対策~』です。完成した書籍が届いたのは2015年11月、当初の予定より大幅に早い刊行となりました。小林さんは、今後の乳がん治療のために役立ててほしいという思いから、自身がしたためた手紙とともに全国の大学医学部に献本を行いました。その5日後の夜、小林さんは永遠の眠りにつきました。書籍を出版するということは、無形の価値を有形の価値として後世に残すこと。その場に立ち会えたことで、そのことを学ぶことができました。

時代の流れに順応しながら、新しい本づくりを示したい

27歳の時、幻冬舎メディアコンサルティングから個人出版部門を分社化させた幻冬舎ルネッサンス新社の代表に就任いたしました。「編集者」から「代表」になりましたが、どの立場であっても「他者への想像力」が必要だという、仕事に対する姿勢は変わりません。非常に細かな例ですが、メールの返信にしても、1行の内容ですぐに返信することと、翌日に長文でしっかりと返信するのでは、前者の方が相手への気持ちが伝わると考えています。つまり、常に「あなたのことを考えている」と伝えることが大事なのです。
私の使命は、トップシェアを獲る、ということ。ありがたいことに、今は受注する本数が拡大しており、ひと月に多くの本を出版させていただいています。業界の方向性はリーディングカンパニーにしか示すことはできないと考えていますが、現在、業界ナンバーワンへの道筋が見えてきました。あとは旧態依然とした編集の手法ではなく、これからは、より良い本を作るための新たな仕組みを作ります。今、行っていることを繰り返しているだけでは絶対に辿り着けない領域に行くために、時代の流れに順応しながら、お客様にご満足いただけるような新しい本作りを示していきたいです。

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