営業を経験したからこそ実現できる
「自分ならでは」の編集

幻冬舎メディアコンサルティング
編集局 名古屋編集部 係長
2014年入社
K.H.

「企業出版」は新しいビジネスツール

幻冬舎メディアコンサルティング(以下GMC)は、「企業出版」を手掛ける出版社として知られています。企業出版は、「会社の名刺代わり」という側面もありますが、それだけではありません。書籍出版を通じて企業のマーケティング活動の一翼を担い、事業発展に結びつけるという、まったく新しいビジネスツールなのです。
Webを中心としたメディアが台頭する現代において、出版業界の強みや特徴と、他の出版社にはない斬新な取り組みによってベストセラーを数多く刊行してきた幻冬舎の独自ノウハウを掛け合わせて生まれたのがGMCの書籍です。だからこそ、出版不況といわれる時代においてもGMCは業績をアップさせ続けてきました。この新たなビジネスの最前線に立っているのが営業であり編集です。
私は図らずも、その両方の仕事を経験しました。営業職として入社し、今は名古屋支社で編集職に就いています。

提案のハードルと可能性

GMCの営業の魅力は、なんといっても自分が提案したアイデアをクライアントに採用してもらえるという点です。書籍ができあがった先のビジョンを想像してもらい、逆算して書籍出版が「必要な手段」であることをご提案し、ご納得いただくことのハードルは高いですが、そのぶん実力も試される魅力的な仕事です。
前職では、形のあるものを売ってきたので、存在しないものをクライアントにイメージいただき、買ってもらうという営業が大変興味深く、さらなるスキルアップを目指してGMCに入社しました。
忘れられないのは、GMCで外資大手企業の案件を受注したときのことです。その企業は、代表的な事業だけでなく分化した事業一つひとつも認知度の高い、世界的にも有名な企業でした。これまでの営業セオリーとしては、企業そのものを題材にした書籍制作を提案するのですが、私はあえてそのうちのひとつの事業を取りあげた企画を提案しました。既に周知されている事業にフォーカスした書籍にすることで、企業理念を広く知ってもらう機会になると考えたからです。この提案は、クライアントに満足していただけただけでなく、細分化された事業をもつ企業に対するアプローチの可能性を見出すことにもつながりました。

営業を経験した編集者だから見えること

顧客の本質的なニーズを探り出し、切り込んでいく提案型の営業スタイルにやりがいを感じていましたが、突然、編集部への異動の辞令がありました。最初は驚きました。なんの経験もないどころか、自分なりに得意分野だと考えていた営業とはまるで異なる仕事です。ただし、今になってみると、会社の判断はさすがだったと納得できます。
事業を発展させるため、経営課題の解決につながる書籍出版をオーダーメイドで提案する営業。その視点は編集も同じですが、実際に書籍を制作するには、より綿密で具体的に考え、企画を立案する必要があります。企業ごとに異なるのは当然ですが、業界や土地柄によっても求められるものは大きく異なり、どの案件もひとつとして同じものはありません。
営業では、受注がひとつのゴールであり「正解」です。ところが編集にとっては、出版はゴールでこそあれ、「正解」であるとは限りません。企業出版には、いろいろな意味でクライアントのビジネスを際立たせ発展させるという使命があります。どんなテーマをどんな切り口でどのように表現すればよいのか――使命を果たすために試行錯誤を重ねる日々は非常にスリリングで、大きなやりがいになっています。

「満足」の一歩先へ

このような企業出版では、通常の書籍づくりと比べると何倍もの労力やスキルが求められます。GMCは業界のパイオニアとして情勢のニーズにあった企業出版を行ってきた会社だけあり、蓄積されたノウハウはどこにも真似できないと思います。たとえば、優れた編集者を育てる仕組み。一つひとつの工程で入る上司の確認によって、編集スキルだけでなく、GMC独自の「企業出版」のポテンシャルと意義が自然と徹底的に身につきます。さらに、一人前になるためのOJTの仕組みにも、私はずいぶん助けられました。
しかし、それだけではクライアントにとって100%満足のいく書籍は仕上がりにくいのが現実です。敷かれたレールを外れなければ80%レベルは難しくありません。ただ、そこから100%までの20%、あるいは120%の満足度を目指すためには、自分自身の仕事にかかっています。これこそ実力の見せどころであり、乗り越えなければならない大きな壁です。どれだけ情報を集め分析し、頭を働かせるか。そして、妥協することなくのめり込めるか。この壁を超えると、まったく違った世界が見えてきますし、自分自身がどれほど成長したのかを自覚できます。
100%の壁の先には120%の壁、そしてその先。追及する満足度や完成度には限りがありません。もちろん簡単なことではありませんが、挑戦していくためのやりがいには事欠かない。それが今の私だと思っています。

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